【現代詩】『焼け野の子守唄』
日々は戦場、子育ては戦。
やれ、銃撃戦や、それ、核爆弾や
洗い終わらない皿、鳴り響くサイレン
畳み終わらない洗濯の山を
優雅に旋回した一匹のラジコン、オイお前達
声を殺せ、目に焼き付けろ
あれが夢にまで出た、B29
焼いて焦がされ爛れて千切れた
雷、鳴、悲、鳴、癇、癪、放、題
泣いて泣かされ嗚咽のなかで
ふと、気づいてしまう
俺にはもう、ドウスルコトモデキナイノダと
降参でイイ、服従でイイ
せめて弔いの雨を
この胸の中へ、たっぷりと
注いでくださへ
憔悴の雨、焼け野に響く
♪ネンネンコロリヨ オコロリヨ
お前は母親?平和主義者だ?
おお、美しい。実にお見事。
けれど御免よ、綺麗事など
今の俺には、必要ないのさ
引き金を引いて狙いを定める
撃チ抜ケよ今、夢の世界へ
フランス人形 抱き締めてゐる
憎らしいほどに愛しい子等を
美しく安らかに
寝かしつける、のだ
akakimidorimurasaki
2026ねん
