芋出し画像

先生、がく宇宙人です。攟課埌の小さな課倖授業

先生、がく宇宙人です。


「先生、がく宇宙人です。」
  っお蚀ったら、
先生はどんな顔をするんだろう。
蚀わなかったけど。
授業䞭、
僕はよく旅に出る。
呚りから芋れば、
ただの居眠り。
でも違う。
僕には、
教宀より先に芋える、
䞍思議な䞖界がある。
ある時は、
壮倧な宇宙戊争。
もちろん、
僕は敵の宇宙人。
ある時は、
恐竜が生きおいた時代。
もちろん、
僕は倧きな恐竜。
ある時は、
なぜか珟代瀟䌚。
䞍思議なのは、
その倢の䞭で、
ちゃんず意識があるこずだ。
ある日、
サッカヌワヌルドカップ決勝戊で、
ゎヌルを決めた。
「よっしゃヌヌ」
気が぀いたら、
机ず怅子を思いきり蹎飛ばしおけずばしおいた。
教宀䞭が静たり返る。
  あれ
僕だけ、
ただスタゞアムの䞭。
先生は、
すごく困った顔。
「ごめんなさい。」
思わず謝るあやたる。
でも、
心のどこかで、
少しだけ思っおいた。
あのゎヌル、
取り消しにならなくおよかった。


倏䌑みの宿題


毎幎、
先生が倉わっおも、
なぜか通知衚だけは、
同じでした。
「もう少し萜ち着きたしょう。」
「授業に集䞭したしょう。」
い぀も、
そんなこずが曞かれおいたした。
芪は苊笑い。
でも、
自分の䞭では優等生。
孊幎が䞊がっおも、
先生が倉わっおも、
コメントは倉わりたせん。
六幎生になっお、
「あれ、 僕っお萜ち着きがない子なの」
そうなのかな
でも、治らない。
倏䌑み前になるず、
毎幎こう思うんです。
「今幎こそ宿題を早く終わらせるぞ」
やる気だけは、
誰にも負けたせん。
でも、
終わっおみれば、
毎日党力で遊ぶ。
そしお迎える、
倏䌑み最終日。
宿題は、
ほが真っ癜です。
しかも、
教科曞は、
教宀に眮きっぱなし。
提出日の朝。
友達に、
「お願い、芋せお」
そう蚀っお、
宿題を借りお、
必死に䞞写ししおいたした。
今なら怒られたす。
でも圓時の僕には、
通垞運転。
そんな僕にずっお、
倏䌑み最倧の敵がいたした。
読曞感想文です。
僕は子どもの頃から、
本を読むのも苊手でした。
正確に蚀うず、
文字ばかりの本が苊手。
でも図鑑は奜きでした。
昆虫図鑑こんちゅうずかん。
動物図鑑。
宇宙図鑑。
図鑑なら、
䜕時間でも芋おいられる。
でも物語になるずダメ。
途䞭で飜きる。
読曞感想文ず蚀いながら、
本はほずんど読んでいたせん。
あらすじだけ読む。
感想を曞く。
  いや。
感想すら曞いおいたせんでした。
小孊生生掻最埌の倏䌑み。
぀いには、
本をめくるこずすら面倒になりたした。
「だったら最初から創䜜しちゃえばいいんだ」
3スリヌ
2ツヌ
1ワン
0れロ
ドカヌン
ロケット発射。
僕は抌し入れずいう宇宙船に乗っお、
銀河ぞの旅に出たした。
そんな非珟実的な冒頭がうずうだったず蚘憶しおいたす。
もちろん、
本には䞀切曞かれおいたせん。
完党オリゞナルの空想話です。
それから、
ここがミ゜
最埌に、
本のあらすじを少しだけ぀け足すのです。
䞀応、
本を読んだフリです。
結果。
先生に耒められたした。
孊幎の優秀䜜品にも遞ばれたした。
冊子にも茉りたした。
ちなみに、
ほが創䜜です。
最埌に、
本のあらすじを付け足しただけ。
これが本圓に読曞感想文だったのか。
今でも僕には分かりたせん。


絊食の時間


キヌン。
コヌン。
カヌン。
コヌン。
教宀䞭が少しだけ゜ワ゜ワし始めたす。
みんなが埅ちに埅った、
絊食の時間です。
でも、
僕だけは違いたす。
「今日の献立、䜕だっけ  。」
それが毎日の心配事。
子どもの頃。
奜き嫌いは、
いけないこず。
そう教わっおきたした。
でも、
珟実はそう甘くありたせん。
僕は、
奜き嫌いが、
ずにかく激しかったのです。
たず、
奜きなおかずから真っ先に食べ始める。
次は、
二番目に奜きなおかずぞ。
癜いご飯だけでは、
絶察に食べない。
嫌いなおかずず、
癜いご飯だけが、
毎回最埌たで残る。
今思えば、
かなり面倒な子どもです。
絊食の時間。
嫌いな食べ物を残すず、
食べ終わるたで垭を立おたせん。
先生は監芖かんし。
「勘匁しおよ。」
「無理なものは、無理。」
逃げ出したいくらい、
地獄じごくの時間。
絊食の埌は、
楜しい昌䌑み。
みんなが校庭ぞ走っお行く䞭、
僕だけ、
冷たくなった絊食ず、
にらめっこ。
「こんなの食べられないよ。」
「いや、絶察無理。」
「先生、諊めお。」
「お願い、蚱しお。」
頭の䞭は、
その繰り返し。
食べ切るのが先か。
先生が諊めるのが先か。
察戊結果は、
匕き分けかな。
翌週、
キヌン。
コヌン。
カヌン。
コヌン。
「やった」
今日は、
パンの日だ。
ずころが、
「あっ」
豆パン。
こんなの、
無理。
無理。
無理ヌヌヌ。
先生に芋぀からないように、
こっそり、
豆だけティッシュに包み、
ランドセルぞ忍ばせる。



あヌ。
豆の味がしみ蟌んだパン。
これも無理ヌヌヌ。
奜き嫌いは、
孊校の絊食だけでは終わりたせん。
家でも、
同じ。
海老が、
䞀番嫌い。
そもそも、
食感がゎムみたい。
味も、
埮劙。
母の䜜る、
海老えびグラタン。
海老フラむ。
海老は党郚、
匷制的に匟のお皿いき。
即解決です。
母は、
党く気づきたせん。
でも、
人生っお時には䞍思議な事が起こりたす。
倧人になっお、
友達四人で旅行ぞ行った時のこず。
昌食は、
お寿叞屋さんのランチ。
店員さんが、
泚文を聞きに来たした。
「海老抜き、できたすか」䞀人目。
「私も」二人目。
「僕も」䞉人目。
「私も」四人目。
「すみたせん。党員、海老抜きでお願いしたす。」



たさか、
海老嫌い四人で、
お寿叞を食べる日が来るなんお。


遠足の日


小孊生の頃。
楜しみの䞀぀が、
遠足でした。
先生が、前日に蚀いたした。
「おや぀は500円たで。」
みんなは、
ポテトチップス。
チョコレヌト。
キャラメル。
バナナ。
そんな䞭、
僕は䞀人、
近所の駄菓子屋だがしやコヌナヌで真剣に考えたす。
「500円で、䞀番欲しいものは䜕だろう。」
延々30分・・・
ずっず䞀点集䞭
呚りの友達は、
ずっくに買い終わっおいたす。
でも、
僕だけ動きたせん。
そしお、
ようやく動き出す。
タヌゲットは、
おたけ぀きガム。
本圓の狙いねらいは、
おたけのスヌパヌカヌ。
出るかな。
出るかな。
出るかな。
決しお、
ガムが欲しかったんじゃありたせん。
欲しかったのは、
おたけだけです。
今でいう、
「ガチャ」
「カヌド」
ず同じ感芚。
分かりたすよね、
この気持ち。
僕が狙った䞀台のスヌパヌカヌ。
その堎で、
ガムそっちのけで、
おたけの確認䜜業。
「あっ、違う。」
「これも違う。」
「あっ・・・たた違う。」
気が぀くず、
500円は、
党郚おたけ぀きガムに倉わっおいたした。
でも、
僕の䞭では、
完璧な遠足のおや぀です。
  ず、
遠足圓日たでは思っおいたした。
そしお、
出発前のあいさ぀。
先生が口を開く。
「ガムは犁止です。」
  え
僕は思わず・・・
口の䞭では、
すでにガムを噛んでかんでいる。
ゎックン。
蚌拠隠滅しょうこいんめ぀です。
「助かった。」
でも、
カバンの䞭には、
倧量のおたけ぀きガム。
「バレずに枈んだ。」
ほっずしたのも束の間぀かのた、
結局、
こっそり噛んでかんでいたこずもバレお、
党郚没収ぜんぶがっしゅう。
僕だけ・・・
おや぀れロ。
友達は、
ポテチを食べる。
チョコを食べる。
バナナを食べる。
僕だけ、



䜕もない。
あの日の僕は、ただがくの䞭にいたす。
結局、がくは倉わりたせん。


校長せんせい


䜓育通。
壁かべいっぱいに、
絵。
絵。
絵。
党校生埒、
二千五癟人分。
僕は、
これを芋るのが、倧奜きでした。
みんな、
うたい。
「すごいなぁ。」
「こんな絵、描けないかけないよ。」
僕は、絵を描くかくのも苊手。
だから、
賞なんお、
最初から関係ありたせん。
ただ、
みんなの絵を芋るのが、楜しかったんです。
その日、
䞀枚の絵の前で、足が止たりたした。
䞀぀䞊の先茩せんぱいの絵。
写真みたい。
「これ、絶察に金賞だ。」
そう思いたした。
でも、
札を芋るず、
銀賞。



あれ
なんで
そのたた、
校長先生のずころぞ行きたした。
「校長先生。」
「なんで、この絵が銀賞なの」
校長先生は、
少し笑っお、
こう蚀いたした。
「䞊手に描くかくこずより、描きたいものを描きなさい。」



その時は、
意味が、
よく分かりたせん。
翌幎。
僕は、
神瀟を描くこずにしたした。
朚も。



違う。
鳥居ずりいも。



違う。
狛犬こたいぬも。



違う。
僕が描きたかったのは、
|瀟殿《しゃでん。
もっず。
もっず。
もっず。
気づけば、
画甚玙には、入りきりたせん。
朚も。
鳥居も。
狛犬も。
党郚、途䞭で切れおいたした。
でも、
それでよかった。
結果。
人生初めおの入遞。
校内写生倧䌚、
銅賞。



めちゃくちゃ、
うれしかった。
âž»
矎術の時間。
校長先生は、
よく教宀ぞ来たす。
「鉛筆じゃない。」
割り箞わりばしを削るけずる。
墚すみで䞋曞き。
「原色は、そのたた䜿わない。」
僕は、
色を混ぜる。
たた混ぜる。
塗っおみる。
違う。
たた混ぜる。
玍埗するたで、
筆は動きたせん。
だから、
い぀も時間切れ。
「先生。」
「攟課埌、続きを描いおもいいですか」
担任の先生は、
い぀も、
笑っお、
うなずいおくれたした。
誰もいない教宀。
僕ず先生だけ。
倕日が、
少しず぀、
芋えなくなっおいく。
僕は、
い぀たでも、
絵を描いおいたした。
その埌。
県緑化運動ポスタヌ。
金賞。



今でも、
䜕の絵で、
金賞をもらったのか、
芚えおいたせん。
だから、
僕に、
絵の才胜があったのかも、
分かりたせん。



僕は、
あの頃から、
色々なこずが、混ざり始めおいたのだず思う。
絵の具も。
考え方も。
性別も。
幎霢も。
癜か黒じゃない。
混ぜおみる。
するず、
思っおもみなかった色になる。



きっず、
僕は、
がくになり始めおいた。


先生、お願いしたす。


ガラッ。
職員宀の扉ずびらを開ける。
䞀番奥には、
孊校で䞀番怖いこわい先生。
片手には、
い぀も竹刀。
心臓しんぞうは、バクバク。
嫌だな。
でも、
ここたで来たら、
もう埌には匕けたせん。
「先生。」
「お願いしたす。」
先生が、
ゆっくり顔を䞊げたす。
「  䜕だ」
「孊校に、サッカヌチヌムを䜜りたいです。」
  シヌン。
先生は、
䞀蚀。
「いいぞ。」
  えっ
たさかの䞀発OK。
本圓に拍子抜けひょうしぬけ。
でも、
ここたで勇気を振り絞ったしがった理由がありたした。
孊校には、サッカヌチヌムがありたせん。
サッカヌがしたくおも、
できたせん。
その頃、流行っおいた蚀葉。
「ボヌルは友達。」
あの䞀蚀だけは、ずっず頭に残っおいたした。
「ないなら、䜜ればいい。」
そう思ったんです。
次の日から、仲間集め。
「サッカヌしたい人」
䞀人。
たた䞀人。
たた䞀人。
気づけば、
䞉孊幎が集たる、
孊校のサッカヌチヌムになっおいたした。
毎日、
校庭でボヌルを蹎るける。
ただ、それだけ。
でも、最高に楜しかった。
あの日、
勇気を出しお、
職員宀の扉を開けお、
本圓に良かった。
  その埌、
先生ずは、
仲良くなり過ぎたした。
竹刀しないで叩かれるたたかれるくらいに。
  ご愛嬌ごあいきょうです。


告癜


小孊6幎生。
奜きな女の子がいたした。
問題は、
奜きな子が、
䞀人じゃなかったこずです。
えっ!?
ですよね。
じゃじゃヌん。
䞀人目。
「長い髪が、お人圢さんみたい。」
めちゃかわいい。
「あんな長い髪に、なっおみたい。」
でも、
男の子だから、
恥ずかしい。
二人目。
運動ができお、明るく掻発。
男の子ずも、普通に遊んでいる。
「こんなふうに男女関係なく、自由に笑えたらいいな。」
うらやたしい。
䞉人目。
ピアノが匟けお、勉匷もできる。
先生にも、生埒にも人気者。
「なんで、そんなに䜕でもできるんだろう。」
  結局、
誰にも、告癜したせんでした。
そしお、
卒業文集。
将来の倢を曞くペヌゞ。
みんなは、
野球遞手。
サッカヌ遞手。
先生。
瀟長。
そんな倢を曞いおいたした。
僕が曞いた倢は、
「倧きなコアラのぬいぐるみになっお、
奜きな子のそばにいたい。」



僕は、
人間をやめたした。


卒業匏


小孊校生掻も、
やっず終わったヌ。
長かったなあ。
今日は、いよいよ卒業匏。
先生の話も長いし、
早く終わらないかな。
そんなこずばかり考えおいたした。
卒業匏が始たる。
呚りを芋れば、
泣いおいる子もいる。
先生も、
泣いおいる。
でも、
僕だけは違いたした。
なんだか、
うれしくお。
ずっず、笑っおいたんです。
だっお、卒業だよ。
もう明日から、
孊校ぞ行かなくおいい。
それしか、頭にありたせんでした。
卒業匏が終わり、
教宀ぞ戻る。
するず、
担任の先生が、
僕を含めお、四人の名前を呌びたした。
「前に来なさい。」
  えっ
教壇きょうだんの前ぞ䞊ぶ。
「耒められるほめられるのかな。」
䞀瞬、
そう思いたした。
ちょっずだけ、
照れたす。
でも、
次の瞬間しゅんかん。
先生の顔が、
急に倉わりたした。
「お前たち」
  えっ!?
公開説教、スタヌトです。
もう、
䜕が起きおいるのか、さっぱり分かりたせん。
先生が蚀いたした。
「卒業匏で、笑っおいただろ。」
どうやら、
それが理由でした。
先生は、
卒業が悲しくお、泣いおいた。
僕は、
卒業がうれしくお、笑っおいた。
同じ卒業匏。
同じ教宀。
同じ時間。
でも、
感じ方は、こんなにも違う。
僕は、
ただ、うれしかっただけ。
それなのに、怒られる。
その時、初めお思いたした。
「なんで」
泣くのが普通
笑うのはダメ
同じ出来事でも、
感じ方は、人それぞれじゃないの
今思えば、
あの日が、
「普通っお䜕」
そう考え始めた、最初の日だったのかもしれたせん。


五分刈り


僕は、
転勀族の家庭で育ちたした。
小孊校3回。
äž­å­Šæ ¡2回。
最初は、
転校するたび、
倧泣き。
でも、
䜕床も繰り返すうちに、
慣れたした。
友達ずの別れも。
新しい孊校も。



問題は、䞭孊校。
転校前、孊校ぞ行くず、
先生から事前説明。
「男子は、五分刈りごぶがりです。」
  えっ
五分刈り
぀たり、
坊䞻。



終わった。
転校より、
友達ずの別れより、
五分刈り。
「先生、スポヌツ刈りじゃダメですか」
最埌の抵抗も、
あっさり华䞋。
完党に、
終わった。
本圓は、
女の子みたいな、
少し長い髪に、憧れおいたからです。
そしお、
坊䞻になった日。
どんなに嫌でも、校則には逆らえたせん。
その日から、
僕の䞭にいたコアラが、少しず぀目芚めはじめたした。
坊䞻頭に、
スカヌト。



今なら、完党に倉人です。
いや、
今でもか。
芪に内緒で買った、
お気に入りのスカヌト。
誰もいない時間を芋蚈らっお、
こっそり履くはく。
そしお、近所の公園を歩く。
本人は、
倧満足。
でも、
幞せは、数日で終わりたした。
ある日。
勉匷机の匕き出し。
ない。
ない。
䜕床探しおも、
ない。
母が、
䞀蚀。
「あれ、捚おたよ。」



人生、
終わった。
13歳。
僕は、
スカヌトを倱いたした。



そしお、
きづけば、
䜕床も、さよならでした。
友達に。
街に。
思い出に。
そしお、
本圓の気持ちに。


合唱コンクヌル


äž­å­Š2幎生。
䜓育通ステヌゞ壇䞊だんじょう。
僕は、
誰よりも元気よく、歌っおいたした。
本人は、倧満足。
結果は  
孊幎ビリ。
教宀ぞ戻るず、女子たちに囲たれたした。
「お前が䞋手だから、負けたんだよ。」
  えっ
この日、
僕の心は、
芋事にぞし折られたした。
でも、
音楜の先生は、
毎回、こう蚀いたす。
「いいテナヌの声だね。」
えっ
䞋手なの
䞊手いの
どっち
カラオケみたいに、
気持ちを蟌めお歌うず、
音皋がズレる。
オペラみたいに歌うず、先生は喜ぶ。
䞭孊生の僕には、
䜕が正解なのか、さっぱり分かりたせんでした。
そういえば、
小孊2幎生の頃。
䞀぀幎䞊の幌なじみ、
み぀る君。
お泊たり䌚では、二人で歌ばかり歌っおいたした。
み぀る君は、
沢田研二さんの『ダヌリング』を、
子どもずは思えない、
甘い歌声で熱唱。
僕が最初に、憧れた人です。
䞀方の僕は。
ハンバヌグを食べながら、
なぜか毎回、
オリゞナル゜ング
♪う〇ちヌぐ♪



今思えば、アホでした。
み぀る君は、
ピアノも、゚レクトヌンも習っおいたした。
その゚レクトヌンが、
我が家ぞやっおきたす。
僕も、ピアノを習い始めたした。
  半幎で終了。
人生初の挫折です。
そしお、
十数幎埌。
み぀る君は、
ミリオンヒットを出し、
玅癜歌合戊にも、出堎したした。



そりゃ、勝おんわ。


バレンタむンデヌ


䞭孊校入孊。
僕は、圌女に䞀目惚れをしたした。
隣のクラスの女の子。
今でも顔を思い出せるくらい、
本圓に奜きでした。
圓時は、スマホなんおありたせん。
LINEもありたせん。
メヌルもありたせん。
連絡手段は、
ラブレタヌか、家の固定電話。
奜きな子を芋かけるだけで嬉しい。
話せた日は、䞀日幞せ。
そんな毎日を過ごしおいたした。
そしお、
忘れもしない、
二幎生の冬。
2月14日。
バレンタむンデヌ。
リヌン。
リヌン。
リヌン。
家の電話が鳎りたした。
「もしもし」
盞手は、
ずっず奜きだった、
あの子。
たぶん、
人生で䞀番ドキドキした電話です。
今でも芚えおいたす。
「チョコ、枡したいんだけど。」
頭の䞭は、お祭り隒ぎ。
もしかしお。
もしかするず。
春が来るのかもしれない。
未だに、
あの頃の甘酞っぱいあたずっぱい気持ちは、
忘れおいたせん。
  こからが問題です。
新孊期。
垭替え。
僕の隣になったのは、
クラスで䞀番嫌いだった子。
毎日話しお、
毎日笑っお。
気づけば、
䞀番嫌いだったはずなのに、
䞀番話す盞手になっおいたした。
そしお、
付き合うこずに。
奜きな子は、
どうした。
チョコは、
どうした。
電話は、
どうした。
党郚、
眮いおきたした。
  えっ
ですよね。
僕も、意味が分かりたせん。
奜きな人は、
芋おいるだけで幞せ。
付き合う人は、
なぜか別。



僕の将来の倢。
「倧きなコアラのぬいぐるみになっお、
奜きな子のそばにいたい。」


゚ピ゜ヌド


春。
䞡芪ず、お花芋に行きたした。
「あれ、男だよ。」
母が口を開きたす。
目の前には、女の子の栌奜をした男の子。
そしお䞀蚀。
「倉。」



僕は、䜕も蚀えたせんでした。
僕も、
髪を䌞ばし、
うっすらメむクをしお、
女の子みたいな栌奜をしおいたから。
でも、
母は今日も、
目の前の僕には、
気づきたせん。
「髪を切りなさい。」
「男なんだから。」
しっかりしなさい。」
党郚、
母の口ぐせ。



絊食。
遠足。
校長せんせい。
卒業匏。
告癜。
五分刈り。
坊䞻頭に、
スカヌト。
卒業文集では、
人間をやめたした。
思い返すず、
倉な子ども。
でも、
あの頃の僕は、
い぀だっお、䞀生懞呜。
党郚、本気でした。
だから今でも、
あの頃の僕を、嫌いになれたせん。
普通っお、䜕だったんだろう。

ねぇ、
せんせい。
聞いおよ。
あの頃、
ずっず、蚀えなかったんだ。

がく宇宙人だよ♡


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