批判表現プロトコル。「遺憾」は、どのレベルで怒っているの?
ニュース番組を見たり、新聞を読んだりすると、
「遺憾(いかん)」という表現をよく見かけます。
「遺憾」はどのぐらい怒っている状態なのでしょうか?
■批判表現プロトコルがある理由
日本の外交上用いられる他国への批判表現には、
度合いにより8段階の規定があります。
外交上、相手を批判する場合、
相手に批判の程度が正確に伝わらないと
批判の意味がありません。
また、相手に意味を誤解され、
外交問題や紛争に発展してもいけません。
仮に「マジむかつく」と相手を批判しても、
どの程度怒っているのか、相手は正確に読み取れません。
ものすごい不快感なのか、
それともちょっと怒っているだけなのか、
正確にはわかりません。
このため批判表現にも、
いわゆる外交上のプロトコル、つまり「お約束」があるのです。
■批判表現プロトコル
以下に日本が外交上用いる、8段階の批判表現を示します。
レベルの数字が上がるほど、強い批判になります。
■レベル1 懸念(けねん)
現状は問題ないが、今後、事態の悪化を心配している場合
■レベル2 強く懸念
「懸念」のより強い表現
■レベル3 憂慮(ゆうりょ)
現状に不安があり、今後、さらなる事態の悪化を心配している場合
■レベル4 深く憂慮
「憂慮」のより強い表現
■レベル5 遺憾(いかん)
相手に非があるとまでは言わないが、期待外れな様子を残念に思う場合
■レベル6 極めて遺憾
「遺憾」のより強い表現
■レベル7 非難(ひなん)
明確に相手に非があり、相手の言行を責める場合
■レベル8 断固非難
「非難」のより強い表現。最も強い批判表現。
■まとめ
外交上、批判表現にはいわゆる「お約束(プロトコル)」が存在します。
相手と正確に意思疎通しないと、
外交問題や紛争に発展するからです。
このため、日本の外交上用いられる他国への批判表現には、
度合いにより8段階の規定があります。
レベル1 懸念
レベル2 強く懸念
レベル3 憂慮
レベル4 強く憂慮
レベル5 遺憾
レベル6 極めて遺憾
レベル7 非難
レベル8 断固非難・・・最も強い批判表現
これらの批判表現がわかると、
ニュース番組や新聞をより楽しめるようになります。
また「遺憾」という表現が、
強めの批判表現であることもわかります。
相手に非が明らかにある場合の「非難」の
一歩手前の表現だからです。
もし今後、ニュース番組を見る際は、
批判表現に注目してみてください。
面白いですよ。
言葉を選んで使っていて、怒っている度合いもわかりますから。
なお、通常、
同盟国相手にこれらの批判表現は使用しません。
もし同盟国相手に使う場合、
「懸念」や「憂慮」であっても、
かなりの不快感を抱いているということです。
このあたり、トランプ大統領の関税に対し、
日本の首相がなんと表現しているか、
ちょっと注意してニュースを視聴すると
より政治が楽しめると思います。
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チップをいただけるような素敵な雑記が書けたらなぁ~(遠い目)。