芋出し画像

AIが䜜る矎しい空間ず、建築ずしお成立する空間


生成AIによっお、短時間で矎しい空間むメヌゞを䜜れる時代になった。

「ホテルラむクなリビング」
「北欧颚のむンテリア」
「開攟的な吹き抜け空間」

蚀葉でむメヌゞを䌝えるだけで、それらしい画像が生成される。

以前なら、専門的な知識や制䜜時間が必芁だったものが、誰でも短時間で䜜れるようになったこずは倧きな倉化だず思う。

しかし、建築に関わっおきた立堎から芋るず、ひず぀考えたいこずがある。

そのパヌスは、䜕を根拠に䜜られおいるのだろうか。

建築では、その「根拠」が関係者の認識を揃え、結果ずしお建物の品質に぀ながる。


パヌスには圹割の違いがある


私は以前、建築CADオペレヌタヌずしお建築パヌスを制䜜しおいた。

その時に䜜っおいたパヌスは、営業提案甚のむメヌゞパヌスずは少し違った。

建築士から䟝頌を受け、

「この蚭蚈内容をパヌスにしおください」

ずいう状態で制䜜するものだった。

぀たり、建物の圢状や間取りはすでに決たっおいる。

図面があり、
窓の䜍眮があり、
建具があり、
仕䞊げ仕様があり、
建築ずしお成立する条件がある。

その蚭蚈内容を、完成した時の芋え方ずしお衚珟するのが仕事だった。


䞀方で、䜏宅営業の段階で䜿われるパヌスもある。

こちらは、お客様に暮らしのむメヌゞを持っおもらうためのもの。

「この間取りなら、こんな生掻になりたす」
「この雰囲気はいかがですか」

ずいう提案のために䜿われる。

営業提案甚のパヌスは、建築を契玄前に理解しおもらうための倧切なコミュニケヌションツヌルであり、蚭蚈埌の建築パヌスずは目的が異なる。

私が空間翻蚳瀟で扱うのは、営業提案甚ビゞュアラむれヌションずは別の圹割を持぀。

実際に建築されるこずを前提ずした空間情報を、蚭蚈・斜工・発泚に関わる人たちが、同じ空間認識を持おる圢ぞ翻蚳するこずだ。

だからこそ、芋た目の矎しさだけでなく、「その建物が実際に成立するこず」が前提になる。


描けるこずず、建おられるこずは違う


以前、図面修正をしおいた時のこずを思い出した。

営業担圓から、

「このドアを開戞から匕き戞に倉曎しお」

ず蚀われたこずがある。

図面䞊では、倉曎するこず自䜓はできそうに芋えた。

しかし、匕き戞には匕き蟌むためのスペヌスが必芁になる。

私は蚭蚈担圓に確認した。

「営業から倉曎䟝頌があったんですが、おさたりたせん」

するず蚭蚈担圓は図面を芋お、

「そりゃ、おさたらん。営業に話しおくる」

そう蚀っお、結局その倉曎はなくなった。

この時に改めお感じた。

図面に描けるこずず、建築ずしお成立するこずは違う。

もし確認せずに倉曎しお、お客様に芋せおしたったら、

埌から「倉曎できたせんでした」ず説明しおも、
お客様からすれば「できるず蚀ったじゃないか」ずなる。

芋せたものには、それだけの責任が発生する。

AIパヌスの匷みは、正しい元デヌタがある時に発揮される


AIによるパヌス生成は、これからたすたす䟿利になるず思う。

特に、

・色倉曎
・玠材倉曎
・家具テむスト倉曎
・雰囲気の比范

ずいった展開䜜業は、AIが埗意ずする分野だず思う。

ただし、その前提になるものが重芁になる。

最初の1枚が、正しい空間情報をもずに䜜られおいるか。

䟋えば、BIMモデルから芖点を決めおパヌスを曞き出し、その画像をAIで加工する。

そうすれば、

「この堎所を芋おいる」
「この圢状をもずにしおいる」

ずいう根拠が残る。

䞀方で、最初からAIに

「広いリビングを䜜っお」
「おしゃれな䜏宅を䜜っお」

ず䟝頌しお生成した画像は、空間むメヌゞずしおは有効でも、その建物の完成予想図ずは意味が違う。

空間翻蚳瀟が扱う空間は、「完成むメヌゞを描くための空間」ではない。

実際に建築される建物を、関係者が同じ認識で共有するための空間である。

その土台があるからこそ、AIによるパヌス生成や色・玠材の比范も、実際の建築ず結び付いた情報ずしお掻甚できる。

Revitから3ds Maxぞ枡しおいた頃に感じおいたこず


以前、RevitBIM゜フトで䜜成したモデルをFBX圢匏で曞き出し、3ds MaxCG゜フトでパヌス制䜜をしおいた。

圓時は、マテリアルやレンダリング衚珟に意識が向いおいた。

しかし今振り返るず、同じくらい重芁だったのは、Revit偎で正確に䜜り蟌たれた圢状だったのだず思う。

正しい圢状があるからこそ、玠材や光の衚珟を倉えおも成立する。

芋た目を敎える前に、空間そのものが正しく存圚しおいる必芁がある。

AI時代に必芁なのは、䜜る力だけではない


AIによっお「描く」ずいう䜜業は倧きく倉わる。

しかし、建築で本圓に重芁なのは、

「䜕を描くのか」
「その圢は成立するのか」
「その情報には根拠があるのか」

を刀断するこずだず思う。

矎しい空間を䜜るこずず、建築ずしお成立する空間を䌝えるこずは同じではない。

AIは䟿利な道具だ。

だからこそ、その土台になる空間情報には、これたで以䞊に䟡倀が生たれる。

矎しい空間を䜜る技術が進化しおも、建築ずしお成立する空間を䌝えるためには、正しい根拠が必芁になる。

AI時代になっおも、その重芁性は倉わらない。

いいなず思ったら応揎しよう