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弘前城に行ってみた

弘前市の岩木山桜林公園で一泊した。

そこから歩いて岩城山神社を訪れた。草履で比較的長い坂道を下っていく。道が削られて、歩きにくい場所も多い。

公園からの距離は予想より遠かったが、趣のある素敵な神社。多くの神社では石の上に座っている狛犬が、ここの神社のものは台から降りて動きがある。そこも面白い。

ただ拝殿と本殿を囲む柵の部分が倒れていた。おそらくは雪の影響。まだ修理は始まっていないようだった。

神社で丁寧にお参りして、一度公園に戻る。坂道の連続で息が切れた。その後自動車で移動し、岩城山神社の隣にある温泉宿、山陽で外湯に入れてもらう。今時350円。ありがたい。

玄関を入ると、両サイドに部屋のある廊下を歩いていく。食事を振る舞ったであろう大広間もある。でもおそらくこの宿は温泉宿としては現役ではない。ただ温泉だけはきっちり現役。源泉掛け流しの湯で、とてもリッチな気分で入浴した。

その後妻の強いおすすめで、弘前城に向かった。弘前城は現存天守が残る12個のお城のうちの一つ。姫路城、犬山城、松本城などと並ぶお城だ。東北地方では唯一。

どんなお城かと期待が高まる。駐車場は市役所のものを使うといいということで、市役所の立体駐車場に車を停めて、歩いてお城に向かった。

水がたたえられた立派な堀があり、そこを通り過ぎていくと大掛かりな足場が組まれている一画がある。そこを横目で見ながら、お城の入場料を払う。

妻が「今は天守には入れないらしいよ」と言ってくる。チケット売り場でそういう案内を受けたようだ。仕方がないと思って進んでいくと、台の上に乗った天守が目に入る。何だかミニチュアのように小さい。

先ほど見た足場は、天守が乗っていた石垣を修理するためのものだったことがわかった。石垣が崩れて来ていることがわかり、話し合いがたくさんなされた結果、天守を一時的に横によけて石垣を修理することにしたのだそうだ。

台の上に乗せられた天守を見て、現存天守と言われると正直違和感がある。でも後世に残していくために必要な修理だったのだろう。私はよくないタイミングで、弘前城を見てしまった。

考えようによれば、千載一遇のチャンスだったのかもしれない。でもあえて希望を言えば、一帯を立ち入り禁止にして、横によけた天守は観光客には見られないようにしてほしかった。

歌舞伎役者の素顔を見たような、マスクマンのプロレスラーの、仮面の下を見せられたようなガッカリした気持ちになった。

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