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【コラム】昼ドラ

現在では昼ドラというものは作られていないらしいので、かつてあったジャンルということになるだろうか。私は勤め人生活が長いので昼ドラを観ていた習慣がない。昼ドラというと夏休みの昼間にやってたアレね、というレベルである。そんな私でも嵌った昼ドラがあるのだ。それは2007年に放送された「砂時計」。

初見は冬休み?に再放送されていたものだったように思う。中高生編から観た。昼ドラでも青春物があるのかと呑気に観ていたらやられた。杏と大悟を演じた小林涼子さんと佐野和真さんがかわいい。とにかくかわいい。この二人の世界に行きたいとか見守りたいとか、そんな心境で観ていた。

社会人編で佐藤めぐみさん・竹財輝之助さんに変わったときには、大変失礼ながら「ええっ!?」と思ってしまった(でも、藤くん役の渋江譲二さんはよかった)。視聴者は勝手なものだ。後段の役者さんの辛さは分かる気がする。

昼ドラは個人史なのかもしれない。個人史でも社会の変革に関わらない個人史。自分を投影できる個人史。社会の変革に関わったら大河ドラマになってしまう、半径が小さい世界を狙ったものだ。そうは言っても多くの人の鑑賞に晒され、多くの人の感情、記憶に作用する。

中高生時代の杏と大悟に感情移入していたから、社会人編の最初の頃は違和感を感じて、これではないと思ってしまったのだ。そのように感じない人もいたとは思うが、私には大きな違和感があった。杏の婚約破棄くらいになってようやく慣れた。何度か見直して頭の中で小学生編、中高生編、社会人編がうまくつながるように調整した。

昼ドラにかけられるリソースで、役者が変わる時間軸をシームレスにつなぐのは難しいのだろう。他にも様々な制約がありそうだ。そのあたりを理解して観る習慣をつける必要があったのだと思う。私には訓練が足りなかったようだ。

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