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「自分では買わないもの」を贈る理由

先日の卒業式で、
卒業する学生アルバイトのメンバーに
記念品を贈った。
中身は、ボールペン。

ちょっと洒落たやつ。
CROSSのボールペンだ。

CROSSは1846年創業。
アメリカで最も長い歴史を持つ筆記具ブランド
で、大統領にも愛用されているらしい。

正直、学生のうちに
自分で買うことはあまりない。
だからこそ、あえてこれを選んでいる。



20年前にもらった一本

なぜこのボールペンを贈るのか。

理由はシンプルで、
僕自身が、20年前にもらったからだ。

新卒で入社して、チーフに昇格したタイミング。
大阪支社から東京本社に異動することに
なったとき、当時の上司だった福澤さんが、
名前入りのCROSSのボールペンをくれた。

当時の僕は、ボールペンに
お金をかけるなんて発想がなかった。
だから、
自分では絶対に買わないものだったと思う。

でも、その一本は、今でも手元にある。
そして、今でも宝物だ。


大事な瞬間に使ってほしい

社会に出ると、
“ただ書く”じゃない瞬間が増えていく。

入社書類を書くとき。
初めて受注した申込書にサインするとき。
誰かと大事な約束を交わすとき。

そういう瞬間に、
ふと思い出して使ってくれたら嬉しい。

きっとそのボールペンは、
ただの筆記具じゃなくて、
「自分の節目を思い出す道具」になる。


意味は、あとからついてくる

贈ったその瞬間には、
正直そこまで価値を感じないかもしれない。

でもいいと思ってる。

20年後、
「あの時もらったな」と思い出してくれたら、
それで十分だ。

意味って、渡すものじゃなくて、
あとからついてくるものだから。


受け取ってくれて、ありがとう

今回、卒業していくみんなに渡したこの一本。

大事に使ってくれたら嬉しいし、
いつかまた、
誰かに渡す側になってくれたらもっと嬉しい。

そうやって、
バトンみたいに続いていったらいいなと思う。

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