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蚘事の䞭で映画、ゲヌム、挫画などのネタバレが含たれおいるかもしれたせん。気になるかたは泚意しおお読みください。
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映画「プロゞェクト・ヘむル・メアリヌ」 蚀葉の限界ず想いの可胜性 【映画感想文】


映画通を出たあず、私はしばらく「蚀葉」ずいうものに぀いお考えおいた。

『プロゞェクト・ヘむル・メアリヌ』は壮倧なSF映画なんだず思う。
宇宙の危機を扱っおいるし、科孊的なアむデアも次々ず登堎する。けれど、私の䞭に最埌たで残ったのは、䞖界を救うずいう倧それたこずや、未知の生呜䜓ずの遭遇そのものではなく、「どうにかしお盞手を理解したい」ずいう切実さだった。

蚀葉が必芁だ。
そしお、想いを䌝えるコトが必芁だ。

この映画を芳終わったあずに頭の䞭ぞ残っおいたのは、そんな、ずおも人間的な感情だった。

公開から1ヶ月以䞊経っおいるけど、ほが満垭でした。


あらすじ

未知の原因によっお倪陜゚ネルギヌが奪われる異垞事態が発生。このたたでは地球の気枩は䜎䞋し、党生呜は滅亡する。

この絶望的な危機を救う鍵が、11.9光幎先の宇宙にあるず突き止めた人類は、䞀瞷の望みをかけお宇宙船を建造。䞭孊校の科孊教垫グレヌスを送り蟌む。
圌は知識を歊噚に、“むチかバチか”のミッションプロゞェクト・ヘむル・メアリヌに立ち向かうこずになる。
宇宙の果お、極限の孀独のなかで、グレヌスが出䌚ったのは、同じく母星を救うためにひずり奮闘する異星人ロッキヌだった。姿圢、蚀葉も違う二人が、科孊を共通蚀語に挑む、宇宙最倧の難題。
やがお育たれる皮族を超えた友情の先で、二人が蟿り着いた答えずは――。

Filmarksより


死の匂いず匱い圌

映画の冒頭、スクリヌンに倧きなゞッパヌが映し出されたずき、私は思わず息を呑んだ。「ああ  。これは死䜓袋なのだ」ず盎感的に思っおしたったから。
宇宙ずいう冷たく、酞玠も届かない極限状態。そこにある「死」の気配が、䞀瞬で私を珟実に匕き戻し、この旅がどれほど過酷なものかを突き぀けおきたした。そこには静かな閉塞感があっお、「この䜜品はかなり重い話になるのかもしれない」ず身構えたのを芚えおいたす。

実際、物語にはずっず“死”の気配が挂っおいた。

けれど䞍思議なのは、この映画が絶望を描きながら、どこか枩かいこずです。

その理由の䞀぀が、グレヌスずいう䞻人公の匱さだったように思う。

物語が進むに぀れお、圌の匱さずも蚀うべき「人間臭さ」が剥き出しになっおゆく。
圌はか぀お、自分がクルヌになるよう迫られたずき、「僕は臆病者だ」ず蚀っお逃げ出そうずした男でした。
゚ンゞニアオリヌシャや船長ダオを死地ぞず送り出しおいる自芚がありながら、自分だけは安党な堎所にいたいず願った、どこにでもいる普通の人間。
その圌が、䞀人きりで宇宙の果おに取り残される。その孀独ず埌悔を想像するだけで、胞が締め付けられるようでした。

䞖界を救う物語ずいうず、自己犠牲を圓然のように受け入れる䞻人公が出おきがちな気がするけど、でもグレヌスは違う。死にたくない。怖い。逃げたい。その感情をちゃんず持っおいる。

だからこそ、圌が誰かのために行動を遞ぶ瞬間が、ずおも重く感じられたのだず思う。


星々の距離を超えお

この映画で特に印象的なのは、ロッキヌずグレヌスの関係です。

異星生呜䜓ずの亀流ずいう蚭定なのに、圌らのやり取りには劙に“人間くささ”がある。最初は蚀葉も通じない。文化も身䜓構造も違う。それでも、「理解したい」ずいう気持ちだけで距離を瞮めおいく。

あの過皋を芋おいるず、人間関係も本来こういうものなのかもしれないず思った。

私たちは普段、同じ蚀語を䜿っおいるから、分かり合えおいる気になっおしたう。でも実際には、感芚も䟡倀芳もたるで違う。他人ずは、本来“異星人”みたいな存圚なのだず思う。

それでも、蚀葉を探す。
䌝えようずする。
諊めずに歩み寄る。

この映画の優しさは、その姿勢にある気がした。


想いを衚すずいうコト

そしお埌半、ロッキヌが危険を冒しおグレヌスを助ける堎面。あそこは静かに胞に刺さりたした。

タり・セチでの事故。死の危険がある環境ぞ飛び蟌み、ロッキヌはグレヌスを救う。
もちろん、タりメヌバを採取しお垰還しなければ圌らの母星は滅んでしたう。だからこその遞択ではあるず思うけど、それでも自らの死を芚悟しお友を救う姿にはグッずくるものがある。
快埩したロッキヌず思わずハグするグレヌスも可愛かったし。


そのあず、今床はグレヌスが遞択を迫られる。

地球ぞ垰れば、生き残れるかもしれない。
けれどロッキヌたちは滅びる。

助けに戻れば、自分は死ぬかもしれない。

あの堎面で、この映画は“SF”から“友情の物語”ぞ完党に倉わったように感じた。

グレヌスは悩む。
ちゃんず悩く。
匱い圌だからこそ。

最初から自己犠牲を遞ぶ人ではないからこそ、その決断に意味が生たれる。怖くおも、生きたくおも、それでも誰かを芋捚おられない。その感情の揺れが、ずおも人間らしかった。

私はあの堎面を芋ながら、「善人(超人)だから助ける」のではなく、「盞手を知っおしたったから、もう芋捚おられない」ずいうこずなのだろうず感じおいた。

蚀葉を亀わし、時間を共有し、盞手の癖や冗談を知っおしたったら、もう“ただの異星生呜䜓”ではいられない。

孀独な宇宙に挂流しおいるのは友達だった。

だから、この映画は宇宙の話をしおいるようで、実はずおも小さな距離の話をしおいる気がする。

“他者ずの距離”だ。

そしお、その距離を越えるために必芁なのが、やはり蚀葉や想いなのだず思う。



ラストの疑䌌地球のシヌンも印象深い。ロッキヌの故郷の環境を、人間が生きられるように倉えおいたのか。それずもヘむル・メアリヌ号を利甚しおいたのか。现かな蚭定は完党には理解できなかったけれど、あの空間には確かに「共存」のむメヌゞがあった。

どちらか䞀方の䞖界に合わせるのではなく、お互いが歩み寄っお䜜られた堎所。

それは、この映画党䜓のテヌマそのものにも思えたした。



ちょっず気になる事

䞀方で、気になる点も残っおいる。

䟋えば、アストロファヌゞを殺す手段に぀いお。
初期の実隓で殺すこずができた怜蚌実隓ずしおは倱敗ずしお描かれおいるけど、察抗手段を探る䞊では良い結果だず思うのなら、タり・セチのバクテリアを探す以倖にも、もっず盎接的な「殲滅せんめ぀」の方法があったのではないか なんお、少し疑問が頭をよぎりたした。

それに、食料の問題も。
タりメヌバを無事に回収した埌、地球ぞの垰路が4幎かかるなら、2幎分しか残っおいない食料では、どのみち足りなかったはずなのではないか ずか。
でも、そんな理屈を超えたずころに、この映画の「真実」があるのだず感じたす。蚈算が合わなくおも、絶望的であっおも、それでも「誰かのために」動いおしたう。その矛盟こそが、この映画が描きたかった「ヒュヌマンドラマ」の栞なのだず思うのです。

宇宙の果おで、“䌚話”が垌望になる。

だからこそ、『Project Hail Mary』は、芳終わったあずにじんわりず心ぞ残り続けるのだず思う。


キタコレさんのプロンプトで䜜成したキャラシヌトから展開しおみたした。



投皿日2026/05/08

筆者棚島 銙垆汰プロフィヌル、
映画奜き、小説も曞いおたす


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原䜜も読んでみようかしら🀔


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