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私学就職前に確認すべき3つの視点|あとからでは遅い

今、私立の学校へ就職を考えているあなたへ。応募する前にチェックすべき点があります。

《チェック項目》😮

  • 給与額:事前に提示しない学校は要注意

  • 進学実績:生徒の学力レベルを推測できる

  • 生徒指導:職場環境の健全性に直結




🔎私学へ就職する際にチェックすべき点


1)採用された場合の給与額💴


◇1-1 給与額を堂々と尋ねる

「給与はいくらになりますか。」これは正当な質問です。労働基準法第15条第1項では、労働契約の締結に際し、使用者は労働者に対して賃金・労働時間その他の労働条件を明示しなければならないと定められています。

第15条第1項
使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して 賃金、労働時間その他の労働条件を明示 しなければならない。

労働基準法

自分の年齢や経験年数を伏せたい場合は、

  • 「新卒初任給はいくらですか。」

  • 「同じ地域の公立学校教員の給与と比べて高いですか、低いですか。」

と尋ねてもよいでしょう。
正確な数値を回答せず返答が曖昧だったり、「採用された方のみにお伝えしています」と言われた場合は、給与水準に自信がない学校だと考えてよいでしょう。


👿ここでもし、強く主張したければ「労働基準法違反ですよ。労基に通告しても良いですね。」と指摘するのも一つでしょう。

ただし、労基に通告する際、労基に匿名で伝えるわけにはいきませんので念のため。また、通告しても、その学校は労基から指導を受ける程度で、あなた自身には何の得もありません。とはいえ、無駄と言うこともないでしょう。
労働基準法第15条違反は、まず労基署からの是正指導が中心で、悪質な場合のみ罰金が科される、というのが現状です。

なお、きちんと給与額を答えてきた学校は、たしかにそれなりの給与額でした。

💬し~がるの独り言:詐欺まがいのような対応をする学校
応募に当たり給与額を尋ねたところ、「希望額を言ってください」と返されました。ずいぶんと景気のいい話だな、と思い、希望額を伝えました。
後日、提示された見積書には、希望額どころか公務員水準よりも低く、さらに翌年には、見積書にある2年目の見積額を下回る額が支給されました。
抗議しても「あれは見積書に過ぎない。その通りに支払うと約束したわけではない。」とのこと。
こうした学校も存在することを知っておいてください。

し~がる



◇1-2 給与が高い私立の学校の特徴

統計データを取ったわけではありません。あくまで私の経験と聞いた話、という前提でお願いします。

立地のよい学校。校舎やグランドが駅から近い一等地にあり、学校を担保にしてお金の借り入れをしやすい学校。実際に勤務経験がありますが、給与水準は高かったです。非常勤講師への手当も、夏期休業のような授業のない期間でさえ、支払われていたそうですから。また、近くの土地も新たに買い取ったりもしていました。
当時、進学実績は決して高くなかったのですが(今はかなり高くなっている)、近隣の学校と競合しないよう、上手に募集のターゲット(学力層)を絞っていた様子もありました。
もちろん、応募時にきちんと給与額も教えてくれました。

宗教法人が運営している学校。学校からの収益が低くても、安定して宗教法人の方で潤っているようであれば、それなりの給与が支払われているとか。日本だと仏教系であればなお安心とか。




2)生徒の学力レベル🎓

学校のHPにある進学実績を見るのがよいでしょう。教員経験者なら、それでその学校の生徒の学力が、大体見て取れると思います。
そこそこ名の通った私立大学名があったとしても、1名程度であれば指定校推薦による進学の可能性が高いので、その点もお忘れ無く。
もっとも、合格者数を伏せている場合は、合格者がわずかしかいないことを暗に物語っていると思ってよいでしょう。
進学実績は、次に説明する「生徒指導」とも相関関係があると思われるため、あなどれません。




3)生徒指導の質🗣️

前述の「進学実績」の低い学校は、おしなべて生徒の学力も低いわけで、そのような学校ほど、生徒指導に腐心することになる傾向が強いでしょう。このあたりは、教員経験者なら察しがつくと思います。

可能なら、学校周辺や最寄り駅での、生徒の様子を観察します。公共の場での身だしなみや身の振る舞いで、大体、どんなレベルの生徒かわかると思います。

生徒指導部がしっかりと機能している学校であれば、健全な勤務先として期待が持てます。

「しっかりと機能している」とは、教職員全体で一致して指導に当たっているかどうかです。

  • 生徒指導は各教員任せで、教員によって判断・指導がバラバラ

  • 生徒指導部主任の独断体勢

などという学校は、生徒指導が不健全です。
たとえあなたが生徒指導に熱意を持って取り組もうと思っていても、このような職場では空回りに終わります。生徒よりも職員に対してストレスを感じるようになります。担任であれば、不本意な尻拭いもしなければならないケースも出てきます。最悪の職場環境と言えるでしょう。

💬し~がるの独り言:生徒指導がずさんな学校
とある私立の学校の採用試験に赴きました。
その学校は、公共の交通機関が近くを通っておらず、民間のバス会社にスクールバスの運行を依託している学校でした。
試験・面接から帰る際、学校のスクールバス乗り場でバスを待っていると、バスが到着した途端、近くで騒いでいた生徒たちが突然、先に並んでいた私を押しのけて、我先にとバスに乗り込みました。バスの運行中も、イスの背もたれの上に腰掛けたり、バスの窓を開けて歩道を歩いている人に大声で暴言を吐きかけたりなど、見るに堪えない様子でした。
しかし、バス停やバス車内に、生徒指導をするような教員は誰もいませんでした。
後日、内定の話は頂きましたが、辞退したのは言うまでもありません。

し~がる




🌱まとめ

「給与」「進学実績」「生徒指導」の3つを意識して確認することが、健全な勤務環境への第一歩です。
そして――
環境が合わないと思ったら、迷わず転職しましょう。たった一年で転職していく人も、決して珍しくありません。できる教員ほど、転職をためらいません。何よりも、他の学校に、あなたが来ることを待っている生徒がいます。
安心して働ける学校を選ぶことが、長く教員を続けるための第一歩です。

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