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「なぜ」を100回考えても、夜は明けなかった ー 答えの出ない問いを手放す、たった一呼吸

夜中の3時。

ふと目が覚めて、天井を見つめている。

さっきまで眠っていたはずなのに、頭の中だけは、もうすっかり覚醒している。

「あのとき、なんであんなことを言ってしまったんだろう」

「どうしてあの人は、あんな態度だったんだろう」

「これから先、うちはどうなっていくんだろう」

いつ。どこで。誰が。何を。なぜ。どうやって。

問いはいくらでも浮かんでくるのに、答えらしい答えは、一つも出てこない。

それでも頭は律儀に、同じ問いを何度も何度も、深夜、繰り返し再生し続けます。

朝になって、「今夜も一睡もできなかった」と気づいたとき、多くの人はこう思うそうです。

「私は、考えすぎる性格なんだ」と。

けれど、脳活呼吸メソッドとして先にお伝えしたいのは、これは性格の問題ではない、ということです。

考えても答えの出ないことを、考え続けてしまうのは、あなたの脳が壊れているからでも、意志が弱いからでもありません。

それは脳という器官が、そもそも「答えの出ない問い」を渡されると、律儀に処理し続けようとしてしまう、というだけの、いわば仕様のようなものだからです。

そしてこの仕様に気づいたところから、夜の過ごし方は、少しずつ変えていけるのです。

こんな夜、心当たりはないでしょうか。

□ 布団に入ったとたん、昼間は忘れていた出来事が次々によみがえってくる

□ 「なぜ、どうして」と、答えの出ない問いを何度も繰り返し考えてしまう

□ 考えれば考えるほど、答えに近づくどころか、余計にモヤモヤが濃くなっていく気がする

□ 朝になっても頭が重く、「また今日も眠れなかった」という疲労感から一日が始まる

□ 「これだけ考えたのだから、そろそろ答えが出るはず」と、つい期待してしまう

一つでも当てはまるなら、それは、あなたが人一倍、物事に真剣に向き合ってきた証でもあります。

考えることを、簡単に放り出さない人だからこそ、この堂々巡りにはまりやすいのです。

禅の言葉に、こういうものが伝わっています。

「不可思量(ふかしりょう)」

思いはかることの、できないもの。

いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって。

この六つの問いを、どれだけ丁寧に、どれだけ長い時間をかけて並べ立てても、答えにたどり着けない領域がある、という意味だと伝わっています。

夜中に浮かぶ「なぜ、あの人は」「どうして、あのとき」という問いの多くは、実はこの「不可思量」の領域に属しているのかも。

他人の心の中で、その瞬間に何が起きていたのか。

これから先、何が起こるのか。

そのどちらも、いくら布団の中で頭をひねっても、正確に知ることはできません。

わからないことを、わかろうとし続ける。

これが、堂々巡りの正体です。

ここで少し、脳のしくみの話をさせてください。

専門家によると、脳という器官には、目の前に具体的な作業がないとき、勝手に過去や未来をさまよい始める性質があるそうです。

洗い物をしているとき、散歩をしているとき、そして布団に入って何もすることがなくなったとき。

そんな「手が空いた瞬間」に、脳は決まって、過去の後悔や、未来への不安を、自動的に呼び出してくるのです。

これは、あなたが特別に暗い性格だからではなく、脳という器官が持っている、ごく自然な習性だと考えてみてください。

問題は、この自動再生をどう止めるかではなく、「答えの出ない問いに、脳が付き合い続けてしまっている」という状態に、まず気づくことです。

気づいた瞬間、実はもう半分、そこから抜け出す準備は整っています。

「考えてもわからないことは、考えなくていい」

そう言葉にするのは簡単でも、実際にその状態を作るのは、意志の力だけでは難しいものです。

だからこそ、脳活呼吸メソッドでは、頭で「考えるのをやめよう」とするのではなく、体のほうから先に、堂々巡りにブレーキをかけていく方法をお伝えしています。


ここからは、今夜から実践できる三ステップです。

ステップ① 呼吸 ― 「答えの出ない問い」に、体で境界線を引く

布団の中で、同じ問いがぐるぐる回り始めたら、まず一度、大きく息を吸ってください。

鼻から4秒かけて吸い、2秒止めて、口からゆっくり8秒かけて、長く長く吐き切ります。

吐く時間を、吸う時間よりも長くすることがポイントです。

長く吐くことで、体に「もう危険な状況ではない」という合図が伝わっていくからです。

これを、3セットほど繰り返してみてください。

ステップ② ことば ― 問いを「保留」にする、たった一言

「なぜ、どうして」という問いが浮かんできたら、無理に答えを出そうとしなくて大丈夫です。

代わりに、心の中でこうつぶやいてみてください。

「これは、今夜考えても、答えの出ない問いだ」

「答えが出るとしたら、それは今じゃない」

問いを消そうとするのではなく、そっと「保留」の棚に置く。

たったこれだけで、脳の中でずっと再生され続けていたテープが、一度止まる感覚が生まれてくるはずです。

ステップ③ 笑い ― 「わからなさ」を、抱きしめる代わりに笑い飛ばす

「結局、答えは出ないんだった」と気づいた瞬間、少しだけ口角を上げて、「ふふっ」と小さく声に出してみてください。

大きな声で笑う必要はありません。

夜なので、ほんの小さな吐息のような笑いで十分です。

「こんなに考えても、答えが出ないなんて、なんだかおかしいな」

そのくらいの軽さで、わからなさそのものを、笑って受け流してみる。

深刻に抱きしめるのをやめた瞬間から、体はゆるみ、眠りへの入り口が開いていきます。


いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって。

この問いたちは、明日の朝、目が覚めてからまた向き合えば十分です。

少なくとも今夜だけは、答えの出ない問いを、布団の中に持ち込まなくていいのです。

今夜、あなたの頭の中で堂々巡りしている「なぜ」は、どんな問いでしょうか。

コメント欄に、一言だけ書き出してみてください。

書き出すという行為だけで、頭の中だけで回っていた問いに、輪郭ができて、少し軽くなるからです。

同じように「なぜ」を抱えたまま眠れない夜を過ごしている誰かが、あなたの一言に、そっと安心するかもしれません。

もしよろしければ、フォローしておいていただけると嬉しいです。

次にまた、「眠れない夜に効く、小さな習慣」などをお届けしていきます。

今のあなたの脳が、どれくらい「答えの出ない問い」を抱え込んでいるか。

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「なぜ」が頭から離れず、夜が長く感じてしまう方へ。

考えすぎる夜を、呼吸だけでそっと手放していく方法などを、まとめています。

気になる方は、ため息が増えた50代・60代へ。今のあなたに近い1本の見つけ方からご覧いただけます。
https://note.com/brain_laughter/n/n4ac767ec16fd





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