#81 北アルプス登山後の松本で感じたこと
北アルプス登山の帰りに、松本で半日ほど過ごしました。
本当はもっとゆっくり回りたかったのですが、時間の都合上
今回は松本市美術館と旧開智学校校舎のみ訪問。
どちらも「大切な想い」が伝わってくる場所でした。
草間彌生の作品が生み出す没入感
最初に訪れたのは松本市美術館です。
松本は世界的アーティスト、草間
彌生さんが生まれ育った街。
以前から一度訪れてみたいと思っていました。
美術館に着いてまず目に入るのは、草間彌生らしい鮮やかな水玉模様と大型チューリップ。エントランスだけでなく、自動販売機まで草間彌生仕様になっています。

説明がなくても「草間彌生だ」と分かる。
それだけ強い世界観を持っていることに驚かされました。
展示作品の数はそれほど多くありませんでしたが、とても印象に残りました。
特に鏡を使った空間作品は、無限を感じその世界の中に入り込む感覚。
実はその1週間前に京都でチームラボの施設も訪れました。
両方没入型の体験ですが、私自身は草間彌生作品の方に強く引き込まれました。
テクノロジーのすごさというより、一人の人が長い年月をかけて磨いてきた表現の力に触れたからかもしれません。

シンプルに研ぎ澄まされる、そんな感覚が好きなんだなと改めて気づきました。
開智学校に残る地域の思い
その後訪れたのが旧開智学校校舎です。
子どもの頃に来た記憶がありましたが、国宝になっていることを今回初めて知りました。
館内では明治初期の教育の歴史などが紹介されています。
印象的だったのは建。
見た目は洋風建築でとてもかわいいのですが、
実際には寺社の廃材を活用したり、漆喰など日本の伝統技術が使われていたりします。

新しいものを取り入れながらも、古いものも大切にしながら工夫してつくり上げる。
柔軟さと丁寧さを感じました。
もう一つ心に残ったのは、開校費用の約7割が地元の人々の寄付によって賄われていたということです。
教育を大切にしたいという思いが、それだけ地域に共有されていたのでしょうね。
目の前の自分の利益ではなく、未来の地域のために力を出し合う。
そんな大切な想いが伝わってきました。
またゆっくり訪れたい街
今回の松本滞在は半日だけだったので、松本城をはじめ行けなかった場所もたくさんあります。
それでも、草間彌生の作品と開智学校で過ごした時間は、思っていた以上にいろいろな気付きをプレゼントしてくれました。
一方は芸術を通じて自分の世界を表現した作品のすばらしさ。
もう一方は教育を通じて地域の未来を支えようとした人たちの姿。
どちらにも「自分が大切にする想いを形にする力」を感じました。
いつも山の帰りなので足早にしか過ごさない待ちですが、
次に訪れるときはもう少し時間をとって、この街の魅力をゆっくり味わってみたいと思います。
皆さんは夏に訪れた場所でどんな気付きがありましたか?
