TVアニメメモ SPY×FAMILY シーズン3
SPY×FAMILY シーズン3
原作:遠藤達哉
人はなぜ争うのか?
笑えて、かわいい。
でも、その中に今の社会問題が語られている。
名門校潜入のために『家族』を作るよう命じられた凄腕スパイ"黄昏"ことロイド。
ところが、疑似家族を形成する娘は心を読む超能力者アーニャ、妻は凄腕の暗殺者ヨルだった。
互いに正体を隠した仮初め家族に、世界の平和が託される。
シーズン3では、ロイドの少年時代、イーデン校のバスジャック事件、下水道での対決という三つの大きな物語が語られます。
争いは、ほんの少しの『ズレ』から始まる
本作が描くのは、『悪人 vs 正義』という単純な構図ではありません。
争いの犠牲になるのは、いつも一般市民。
誰かが絶対的な悪なのではなく、ほんの一つのボタンの掛け違いが、取り返しのつかない事態を生む。
その現実が、物語の底流にあります。
バスジャック犯が亡くなった娘の言葉を思い出すシーン。
「言っとくけどこんな娘に育てたのはパパだかんね。『奪うより与えろ』『足を引っ張り合うんじゃなく手を差し伸べ合え』って、パパが教えてくれたから私は……こんな自分に誇りを持ってるのです」
この台詞は、SPY×FAMILYという作品の『答え』そのものだという気がします。
力で奪うのではなく、手を差し伸べる。
その価値観を、次の世代へと受け継ぎたい。
しかし、その願いはどうしようもない現実に閉ざされてしまう。
争いは、ただ誰かの悪意から産まれるばかりではない。
お互いの『理解のズレ』から生まれることの方がむしろ多いのではないか。
子どもに何を教えるかは、未来をどう作るかに直結する。
正しさよりも、思いやりが世界を少しずつ変えていく
・人はなぜ争うのか? と考えたことがある人
・平和について考えたいが、あまり堅苦しいのは苦手な人
SPY×FAMILYは、ただのコメディでもスパイものでもありません。
『世界をどう良くするか』を、家族の物語として描いた名作、だと私は思います。
今からでも遅くはありません。
この仮初め家族の行く末を一緒に見届けましょう。


SPY×FAMILY シーズン3
原作:遠藤達哉
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