25/1/25 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、トランプ2.0(1/20)、日銀政策金利決定会合(1/24)について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 トランプ大統領誕生
⭕「アメリカの黄金時代が今から始まる」
大統領就任式の冒頭での発言。まずは民主党バイデン政権のリベラル政策全否定(バイデン前政権の78の大統領令などの撤回)から始まり、多くの大統領に署名した。パリ協定再離脱、WHO脱退、移民受け入れプログラムの見直しなど、米国にとって不利益な仕組みからの変革を実行した。
大きなサプライズは無く、米国株式市場には好感を与えた。
⭕ バランスのとれた政策
関税引き上げ(増税)と法人税、所得税引き下げ(減税)をセットとし、インフレ対策としてパリ協定脱退により化石燃料を掘りまくり、全米への恩恵となるエネルギー価格低下を図る。
⭕ 関税導入は米国への直接投資を誘導
2/1~隣国のカナダとメキシコに25%、対立中の中国に10%の関税を検討していると報じられました。期限数日の指令に現場の対応は混乱を極めるものとなる事が予想されます。
トランプ大統領のメッセージとしては「米国に物を売りたければ、米国内に投資し雇用を増やせ」という事であり、想像通りとなれば米国株にとっても追い風となるかも知れません。1/21にはオープンAIの新事業「スターゲート」を設立、新たなデータセンターを米国内に建設する計画で米国オラクル社と日本ソフトバンクGが共同出資をする発表がありました。当然の如く、オラクル、ソフトバンクGの株は急騰。
※オープンAIの新事業、マイクロソフト重視からの転換示唆
(WSJ 2025/1/23)
一方で米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を無視し強制的な関税執行となれば、自動車業界には多くのハレーションが生じる可能性もあります。日本にとってもメキシコ工場生産の自動車の多くが米国に輸出されており、大きな影響を受ける事が予想されます。
🟡 日銀政策金利決定会合
⭕ 0.25%の利上げ
観測気球を上げまくって、サプライズ無しの利上げとなりました。市場や円相場は既に織り込んでいた為、大きな変化は無し。
⭕ 続・金融機関へのお小遣い
あまり報じられていないようですが、今回も補完当座預金制度の適用利率の変更がありました。0.25%➡0.5%
メガバンクの普通預金の利息は0.1%➡0.2%となる見込みですが、金融機関の恩恵は相当なものになります。
今回は日本国民から0.2%で預かり、日銀当座に預けるだけで0.5%、何もしなくても0.3%の利鞘を得られます。(利息がつくのは法定準備金以外ですが、そもそも当座預金に利息がつくのがオカシイ)
🟡 来週も濃い
⭕ 重要イベント
1/29、米連邦公開市場委員会(FOMC)
1/30、実質GDP成長率4Q速報
1/31、PCE個人消費支出
⭕ M7決算
1/30(META、TSLA、MSFT)
1/31(AAPL)

② トランプ2.0 1/20
⭕ 初日に署名した大統領令の主なものを簡単にまとめ
● バイデン前政権の78の大統領令などの撤回
(リベラル系政策を撤回、合法移民制度、LGBT関連制度)
● パリ協定からの離脱
(バイデン政権で復帰したパリ協定から再離脱)
● グリーン・ニューディール政策の終了と“EVの義務化”の撤廃
(民主党リベラル政策の廃止、EV義務化を撤廃、自動車産業を守る)
★ グリーンニューディール政策:第44代アメリカ大統領のバラク・オバマが打ち出した、地球温暖化や気候変動対策、再生可能エネルギーに公共投資をすることで経済成長や雇用創出を目指す政策。
● 国家エネルギー緊急事態の宣言
(米国内の石油・ガスなどエネルギー生産を促進し、原子力発電に力を入れ、エネルギーインフレを抑え、国民を豊かにする)
● WHO(世界保健機構)からの脱退
(新型コロナウイルスでのパンデミック対応での不透明感、中国寄りであるWHOより脱退)
● 「多様性」や「公平性」などを意味する政府の行き過ぎたDEIプログラムを廃止
(きょうから、性別は男性と女性の2つだけであることを、アメリカ政府の公式方針とする)
● 移民受け入れプログラムの見直し
(メキシコ国境に国家非常事態宣言して軍隊を派遣、「壁」の建設を進める。アメリカで生まれればだれでもアメリカ国籍が与えられる現在の仕組みを見直して、不法移民の子どもなどには適用されないようにする)
● メキシコ湾をアメリカ湾に名称変更
● TikTok禁止法の75日間の猶予
(トランプ氏は大統領令に署名する一方で、アプリ存続の条件として米国側がTikTok米事業の半分を所有することを示唆した。また、中国政府が米事業に関する取引を承認しなければ、関税を課す可能性があるとも警告した)
⭕ 関税は?
● 2/1より、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討している。
● 2/1より、中国からの輸入品に10%の関税を課すことを検討している

③ 日銀政策金利決定会合 1/24
⭕ ポイントを超簡単にまとめ
1.政策金利(0.5%)
🟡 25bp利上げ。無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.5%程度で推移するよう 促す。(賛成8反対 1)
2.補完当座預金制度の適用利率の変更
🟡 補完当座預金制度の適用利率(日本銀行当座預金<所要準備額相当部分を除く>への付利金利)については、0.5%とする。
※ 日銀当座預金の所要準備金以外へ金利が発生、銀行の収益となる
🟡 補完貸付制度については、その適用金利である基準貸付利率を0.75%とす る。
※ 金融機関が日本銀行から決まった利率で短期的に借りられる利率
3.貸出増加支援資金供給の終了
🟡 貸出増加支援資金供給を2025年6月末をもって新規貸付を終了。
※ 日銀が金融機関の投融資を支援するため低利で貸付けしてきた
※参照 日本銀行 金融市場調節方針の変更について 2025/1/24


④ 政策金利予想 1/25
🟡 利下げ観測 2025年
★「4.00-4.25」 6/18 69.60%
★「3.75-4.00」 12/10 53.30%


⑤ 今週のマーケット 経済指標
🟡 トランプ大統領就任、日米ともに株価堅調、日銀利上げ



🔅 来週の米国経済指標、イベントなど
1/29 META、TSLA、MSFT決算発表
1/29 米連邦公開市場委員会(FOMC)
1/30 AAPL決算発表
1/30 ECB政策金利
1/30 米国実質GDP成長率 4Q(速報値)
1/31 PCE個人消費支出
