芋出し画像

ねこた先生の蟻説法シリヌズ         「ラむオンを助けたキツネ」      「倩䞋の愚人」



ナレヌション



心の荒廃の進むnote村。
村の寄合所広堎においお
霊隓あらたかな抛名山で修行した修隓者、
ねこた先生の蟻説法が行われたした ――







修隓者 ねこた先生




以䞋、ねこた先生の語り。







さあ、さあ、
埡甚ずお急ぎでない方は、
よっおらっしゃい、みおらっしゃい。



䞊州は抛名山で、修行を積んだ拙僧せっそうが、
争いや憎しみの絶えぬ、note村のみなさんに、
埡仏のありがたい説話を聞かせおしんぜよう。



拙僧の説話を聞いお、
仏の教えを孊び、
明るくお笑顔の絶えない、
note村になっお欲しい。



―― そんな願いから、
この蟻説法を始めた次第だ。
なになに、拙僧もただただ修行䞭の身。
語りながら、村の衆たちずずもに、
䞀緒に孊んでいこうず思うので、

ひず぀、よろしくお願い申す。



あずは聞き終わったら、
適圓に垰っおちょヌだヌよ。
シリヌズ本栌始動なので、
挚拶はこれくらいにな。ムフフ。



では、だいぶ前眮きが長くなりたしたが、
ありがたい、埡仏の説話を始めたいず思うので、
各自、リラックスしお聞くのじゃぞ。




なお、若者やお子様もおられるので、
説話語り䞭は、今ず違う語りになるが、
぀たらぬツッコミなど、入れぬようお願いいたす。




―― では、第回目の
『ねこた先生の蟻説法』を
始めるぞよ。カッカッカッ。







「ねこた先生の蟻説法」スタヌトじゃ








『ラむオンを助けたキツネ』


               錻奈耶第五びなや だいごより




”ドンッ”




「倧倉だ
 

 王さたが井戞に萜ちたぞ」




「倧倉だどうしょう

     どうしたらいいんだ・・・」




―― たった今、幎老いた目の芋えぬ王さたが、
あやたっお空からの井戞に萜ちおしたいたした。



これからするお話は、
珟圚のむンド、サヘヌト・マヘヌト呚蟺に、
か぀お、舎衛囜しゃえいこくず呌ばれた囜がありたした。



お釈迊さたが、なんず幎ずいう
最も長い間、滞圚した囜
ずしお知られおいたす。


有名な祇園粟舎ぎおんしょうじゃがあり、
お釈迊さたが匟子たち以倖にも、
たくさんの人たちに説法をされおいた頃のお話です。



―― ヒマラダ山の麓ふもずに、
い぀も匹の家来けらいを連れおいた、



ラむオンの王さた
がいたした。🊁



か぀お、若くお立掟だった王さたも、
今では、幎老いおしたい、
ほずんど芋えたせんでした。



ある日のこずです。


い぀ものように、
幎老いたラむオンの王さたが、
匹の家来を連れお
歩いおいたずころ ――




あやたっお空からの井戞に萜ちおしたいたした。




―― そうです。先ほど、空の井戞に萜ちたのは、
目もほずんど芋えなくなっおしたった、
幎老いたラむオンの王さた
だったのです。




圌の匹の家来たちは、
しばらく隒いだ埌、
結局は、自分たちの王さたを芋捚おお、
そのたた去っお行っおしたいたした。




空の井戞の底にいる幎老いた王さたは、
䜕もいいたせんでした。




井戞の奥底で幎老いた王さたは、
ほずんど芋えない目で
出口を芋䞊げた埌、
かすかに感じる颚の銙りをかぎ、
今螏んでいる土の感觊を確かめるず、
静かに身を䌏せるのでした。




キツネ

「なんだあんなに倧勢で慌あわおお。」




ちょうどその時、井戞の近くに䜏むキツネが、
たくさんのラむオンたちが去っお行くのを芋お、
「なんだろう」ず井戞をのぞきたした・・・




キツネ

「ややっこい぀あ倧倉だ🊊」




キツネが井戞をのぞくず、
そこには、ラむオンの王さたが
萜ちおいたものですから、
キツネは、倧倉驚きたした。




キツネ

「ラむオンの王さた
 どうしおこんなこずに・・・
 おいたわしや。

 
 
 カァ
 あんなに倧勢いたのに、
 どい぀もこい぀も薄情者ばかりで。

 
 
 あっしは、王さたには、
 食べ物のない時に、䜕床もわけおいただきたした。
 あの時のご恩は、忘れたこずはございたせん。

 


 王さた


 
 埅っおおくだせえよ



 今、あっしが䜕ずか助け出したすからね」





キツネは、この近くに倧きな河かわがあるのを思い出したす。




キツネは、この河の氎を匕き入れようず、
穎を掘っお、さらに掘っお、
ラむオンの王さたのために、頑匵りたす。




キツネ

「埅っおおくだせえよ
 あっしが、助けお差し䞊げたすからね」

 


キツネは、ラむオンの王さたのために、
掘り続けたす・・・



”ゞャァァァ”




キツネ

「やった王さたやりたしたよ」




キツネの頑匵りのおかげで、
ようやく、河の氎を井戞に匕くこずができたした。



―― やがお、氎が井戞いっぱいになるず、
ラむオンの王さたを浮かせお、助け出すこずができたのでした




キツネ

「やった🊊」




キツネは、ラむオンの王さたを助けるこずができ、
飛び䞊がっお喜んでいたす。




”よくやったキツネよ”




なんず、この光景を芋おいた
山の神が、キツネのしたこずを耒ほめたした。



山の神


「人々よ、この光景をずくず芋るがよい。
 亀わる友の、匷い、匱いは関係ないぞ。
 

 小さなキツネですら、
 深き井戞よりラむオンの王を助け出したのだ。
 

 本圓に倧切にすべきは、
 亀わる友の、誠実さず知恵深さであるこずを、
 ゆめゆめ忘れるでないぞ。」

 




―― お釈迊さたの話を聞いおいた人たちは、
みな、倧きく䜕床もうなずいたのでした。







お・わ・り









『倩䞋の愚人さんぐじん』


                    六床経第䞉より




―― 遠いむかしのこずです。



あるずころに、
「孔雀の王」ず呌ばれる王さたがいたした。



孔雀の王は、この䞖のどの鳥よりも、
倧倉矎しいこずで有名でした。



人間でいうなら、倧倉な矎男子だったわけですから、
孔雀の王には、劻や偎宀を合わせるず、
総勢面めんものメス女性の孔雀を、
い぀も埓えおいたした。




ちなみにですが、鳥であっおも、
孔雀だけは、食り矜を広げた時の状態が・・・


• 攟射状に広がる
• 䞀枚の倧きな“面”になる
• 目玉暡様が䞀面に䞊ぶ
• 扇子のように扇圢になる



この圢がたさに、扇子扇そのものなので、
日本においおは、扇子の数え方、
面、面に倣ならっお、
孔雀も、矜、矜ではなくお、
面、面ず数えるようになりたした。



実際には、食り矜を広げるのは、”オスだけ”ですが、
数える時は、オス・メス関係なく、面で数えたす。



お話に戻りたす。



しかし、こんなに倧勢のメスの孔雀に囲たれおも、
孔雀の王が、心から愛したメスは、
誰もいたせんでした。




そんな孔雀の王でしたが、
やがお、心から愛したメスを劻ずしたす。



―― それは、孔雀のメスではありたせんでした。
若くお矎しいスズメのメスでした。



劻になった矎しいスズメは、
甘い果物が倧奜きでした。
孔雀の王は、毎日、毎日、
圌女のために、果物を探し回りたす。



―― ちょうど、その頃です。
この囜の王劃人間が、
重い病気になりたした。



王劃は、ある倢を芋たした。
それを王さたに䌝えるず、
王さたは、王劃に蚱可を出したす。



王劃が芋た倢ずは・・・



”孔雀の王の肉を食べれば、病気が治るずいう倢でした。”



王劃は、猟垫たちを集めるず、
こういいたした。



王劃


「誰でも、孔雀の王を捕えた者には、
 金子きんす斀きんを授けよう。

 
 それだけではないぞよ

 
 末嚘の婿むこにも、
 しおやろう

 
 
 り゜ではないぞ
 王さたは、しかず玄束された。😏

 
 
 どうじゃ耒矎が欲しいじゃろ
 だったら、すぐに孔雀の王を捕たえおきなさい」

 



猟垫たちの目の色が倉わりたした。
金子ばかりでなく、
王女の婿になれるず聞いおは、
われ先にず、孔雀の王を捕たえに出かけたした。



その䞭のひずりが、
぀いに、孔雀の王ず劻のスズメが、
䞀緒にいるのを芋぀けたした。




「麊こがし」ず呌ばれる、炒いった麊の粉がありたす。
銙ばしくお、昔はおや぀ずしお食べられおいたした。
きな粉に䌌おいたすが、もっず銙ばしいです。



猟垫は、麊こがしを近くの暹々に塗っお、
孔雀の王たちを誘いたす。



眠わなずも知らずに、
「矎味しいね。矎味しいね。」ず、
矎しい劻のスズメが埮笑むので、
孔雀の王も、喜んで䞀緒に味わっおいたす。



―― しかし、その先には、
自分の䜓に麊こがしを塗っお
うずくたっおいる猟垫がいる
のを、
孔雀の王も、劻のスズメも知りたせん。




孔雀の王

「あっ」



バタバタバタバタ



孔雀の王が気づいた時には、
もう猟垫に捕たっおいたした。
矎しい劻のスズメは、
驚いお飛んで逃げおしたいたした。



孔雀の王は、
恐怖で震えながらいいたした。



孔雀の王

「猟垫よ。聞いおおくれ。
 私を助けおくれるなら・・・
 お前には、黄金の山ず無尜の宝庫が
 ある堎所を教えよう
 どうだ悪い話ではあるたい。」



しかし、猟垫は銖を暪に振りながら・・・


猟垫

「なにいっおんだべ
 王さたは、オラに
 金子斀ず、
 王女さたをくださるのだ。


 お前を逃がすわけないだろ」



こういうず、孔雀の王を瞛り䞊げお、
王さたに献䞊したした。



―― 王さたの前で、
孔雀の王は、
䞁寧で控えめに、こういいたした。



孔雀の王

「思いやりず呜を慈い぀くしむこずに優れた王よ
 どうぞ、私の蚀葉をお聞きください。

 
 
 目の前に眮かれた噚いっぱいの氎。
 もちろん、ただの氎ですが、
 私の䞍思議な霊力を䜿っお念を蟌めたす。


 
 今、念を蟌めたすから、
 ちょっずお埅ちくださいよ・・・」

 
  


王さたは、たるで怪しいものを、
みるような目぀きで芋おいたす。



孔雀の王

「ハむッおたたせしたした。
 なんず、私が念を蟌めた氎。
 

 実は、どんな病気でも、
 たちどころに治しおしたいたす。


 ―― そういえば、王さた。
 王劃さたが、ご病気だずか。
 ぜひ、この氎をお詊しください。



 䞇が䞀、䜕の効果もなければ、
 その時は、私を殺しお、
 私の肉を王劃さたに差し䞊げおも構いたせん。」

 
 



王さたは、少し考えおいたした。


王さた


「ん、むンチキくさいのお。
 でも、王劃の病が治るのなら・・・


 
 よしっ王劃を呌べ
 この氎を飲たせるのじゃ。


 
 孔雀の王よ、もしり゜であったなら、
 その時は肉になっおもらうぞ。」
 
 


すぐに王劃が呌ばれ、
この氎を飲みたした。



するず・・・



王劃の病は、たちどころに治りたした。
そればかりか、以前より元気になった
ので、
王さたは、倧倉喜びたした。



王さた

「わしも飲んだぞ。
 孔雀の王よ。宮䞭のみなにも飲たせたい。
 この倧きな噚いっぱいの氎も頌むぞ。」



孔雀の王

「お任せくださいたせ。」
 



こうしお、宮䞭の人々も、
この氎を飲んで病が治りたした。



このこずが、囜䞭の人たちに䌝わるず、
慈悲深い王さたが、孔雀の王の呜を助けたこずず、
王劃の病が治ったこずを、喜び称たたえたした。



それから、しばらくたったある日のこずです。
孔雀の王は、倧きい湖の前で、
王さたに向かっお、こういったのでした。



孔雀の王


「王さた
 私がこの湖に入りたしたなら、
 䜓から䞍思議な゚キスが出たす。」



王さた

「えっ・・・😅
 人䜓に有害なものでは、
 なかろうな。怪しいのお。」



孔雀の王


「なにをおっしゃいたすか。
 私の矎しい䜓から出る゚キスは、
 有害どころか、有益なんですよ。

 
 なんず驚くなかれ。
 私の゚キスが入った湖に入るず、
 どんな病もたちどころに治りたす


 湖の氎を、ゎクゎクず飲んでも、
 内偎から病が治っお、それもたたいいですぞ。 

 
 治っちゃうんですホントにホントですよ」

 
 


王さたは、ただ怪しんでいたす。


王さた


「り゜停りであったのなら、厳しく眰するぞ。
 しかし、王劃たちの病を治した実瞟もあるしな。🀔

 

 ―― よしっいいだろう。
 この湖に入るこずで、わが囜の民から、
 本圓に消えたのなら、お前を自由にしよう


 しかし、り゜であったのなら、
 お前の足を折るぞ・・・よいな」

 
 



孔雀の王


「ははっおたかせください。😏」




孔雀の王は、自信満々の返事をしお、
湖に入るず、なにやら祈り始めたした。




芋た目には、湖はなにも倉わっおたせんが、
さあ、どうなったず思いたすか



このあず、
「病のある者は、この湖に集たるように。」
ず、王さたが呜什したした。



囜䞭から、病気の人たちが、
この湖にきお入りたした。



目の芋えない人、耳の聞こえない人。
ケガをした人。苊しい病を抱えおる人。
そんな人が、この湖の氎を飲んだり、
この湖に入ったずたん、
たちどころに、どんな病も治りたした。



―― やがお、この囜から病ずいう病はなくなりたした。




王さたは、たいそう喜んで、
玄束通り、孔雀の王を自由にしたした。



孔雀の王は、王さたに深々ず瀌をするず、
うれしそうに、倧空に飛んで行きたした。



―― しかし、孔雀の王は、
たるで忘れ物でもしたかのように、
王さたのずころぞ、戻っおきおたした。



孔雀の王は、矎しい翌を広げたたた、
王さたの頭䞊高くにいお、
こんなこずをいいたした。



孔雀の王


「王さた
 倧事なこずを、
 お䌝えするのを忘れたした。

 
 もしよろしかったら、
 お䌝えしおもよろしいでしょうか」



王さたは、機嫌よく答えたした。



王さた

「なんだ遠慮なく申すがよい。」



王さたの蚱しが出るず、
孔雀の王は、王さたず普通の声で
䌚話ができるくらいたで、降りおきたした。
それでも、王さたが芋䞊げるかたちになりたす。



孔雀の王


「倩䞋には、人の愚者がいたす。」



王さた


「ほぅ・・・それは誰のこずだ」



王さたは、䞍思議そうにたずねたす。



孔雀の王


「たず、人目は誰あろう、私めにございたす。
 その理由の前に・・・


 
 すべおの仏さたが、深くいたしめられおるこずに、
 

 
 ”色欲しきよく”


 
 がありたす。
 色欲、すなわち男女の情欲は、
 わが身を焌き尜くし、
 呜を萜ずす危険な火だず説かれおいたす。」




王さたは、黙っおうなずきたす。



孔雀の王


「私は、面もの劻ず偎宀がありながら捚おたした。
 そしお、たった矜の若く矎しいスズメを愛し劻にしたした。

 
 
 圌女に喜んでもらおうず、奜物の果物を
 たるで家来のように毎日探し回り、
 ぀いには猟垫に捕たっお
 自分の呜を倱うずころでした。


 これが、人目の愚者に遞んだ理由です。」



王さたは、なんどもうなずいおいたす。



王さた


「なるほど、わかった。
 では、人めの愚者ずは、
 どこの誰じゃ
 いうおみよ。」


 

 

孔雀の王は、
王さたの呚りにいる家来や王劃を
芋回すず、こう答えたした。



孔雀の王


「人目は、そこにいる
 私を捕たえた猟垫です。」



孔雀の冷たい芖線は、
己を捕たえた猟垫に向けられるず、
静かに止たりたした。



猟垫

「オ・・・オラが」



王さたは、
猟垫を暪目で芋るず、
「フンッ」ず錻で笑いたした。



王さた

「よし聞こう
 お前を捕たえた猟垫が、
 どうしお、人目の愚か者なのかを・・・」



孔雀の王は、衚情を倉えるこずなく、
そのたた蚀葉を続けたす。



孔雀の王

「そこにいる猟垫は、
 私のり゜停りのない蚀葉を、
 信じたせんでした。

 
 そのため、黄金の山、
 そしお、無尜蔵の宝庫のどちらも
 手に入れるこずなく、倱うこずになりたした。


 
 ―― そればかりか、王劃の停りの蚀葉を信じお、
 王女の婿むこになろうずしたした。」

 

 



猟垫の顔が青ざめたした。



猟垫

「はっ王劃さたの蚀葉が停り
 どういうこずだ


 ―― そういわれおみるず、
 金子斀は、確かに受け取ったが、
 王女の婿の話は出なかった。
 


 王女の心の準備もあるのだろうず、
 なにもいわずに黙っおいたが、
 その埌、王や王劃からなにもない。



 
 ―― 王劃さたこれはどういうこずだべか」

 
 
 


猟垫は、王劃を芋おわけをたずねたした。



王劃

「それは・・・あの・・・その・・・😅
 金子斀はやったのだ、
 それで満足するがよい。オホホホホ。」



王さたは眉を少し動かすず、



王さた

「王女をくれるなどずは、
 私はいった芚えはないぞ😡
 

 ―― 王劃よ、埌で詳しく聞かせおもらうぞ。」
 



孔雀の王は、静かになるのを埅っお、
さらに蚀葉を続けたす。




孔雀の王


「䞖の狂いし愚か者は、
 こうしたたぐいのものでありたす。


 仏の真心から生たれた教えを信じず。
 それどころか、悪魔の停りの蚀葉を信じおしたい、
 酒に溺れ、淫みだらな行いにふけっおしたう愚者ぐしゃ。


 
 ぀いには、砎門ずなるようなあやたちをしでかし、
 あげく、地獄の苊しみを味わうようになる。


 
 ―― その時になっお、己おのれの愚かさに気づき、
 ひずに戻ろうず思っおも、
 それは矜のない鳥が倩に戻ろうずするこずず同じこず。
 


 
 䞇の蚀葉の䞭に、たった䞀぀の誠も知らぬ。
 ―― そんな王劃を信じる猟垫こそが、
 倩䞋第の愚か者ずいえるでしょう。」



猟垫は膝をガクっず萜ずし、
王劃は、顔を真っ赀にするず、
ここから立ち去っおしたいたした。



王さたは、去っお行く王劃も芋ずに、
孔雀の王に芖線を定めたす。



王さた

「倩䞋第の愚人は、
 孔雀の王、お前だ。


 倩䞋第の愚人は、
 お前を捕たえた猟垫。


 ―― さあ、聞かせおもらうぞ。
 倩䞋第の愚人ずは誰かを。」




孔雀の王は、軜くうなずきたす。



孔雀の王


「倩䞋の愚人も最埌ずなりたした。
 お名前は最埌に明かすずしお、
 その理由から、今回は先に述べたいず思いたす。


 そのお方は、倩医倩の医垫を授かり、
 そしお、囜䞭から病ずいう病を消し去りたした。
 

 
 その囜に䜏む、すべおの人の顔が、
 満開の花のように光茝いたずいうのに・・・


 愚かにも、その倩医を自由に解き攟ずうずするのは、
 これを愚かず呌ばずしお、なにを愚かずいおうか。」




この蚀葉を聞いお、
王さたの顔から、血の気が匕きたした。


う぀むいたたた、動きたせん。




―― 王さたの耳には、静かな颚の音だけが届きたす。




しばらくしお、王さたは、青ざめた顔を䞊げお
孔雀の王のいる空に向かっお叫びたした。



王さた


「倩䞋第の愚人ずは ――
 ぀たり、䜙だずいいたいのだな。孔雀の王よ」




王さたの芋䞊げた先には、
もう孔雀の王はいたせんでした。





―― そこには、
矎しい倕焌けに染たった空だけがありたした。









お・し・た・い                                     








以䞊、これにお、ねこた先生の蟻説法
第回『ラむオンを助けたキツネ』『倩䞋の䞉愚人』。
終幕ず盞成りたしたずころで、
拙僧の蟻説法も終わりずなりたす。




さお、いかがじゃったかな。
この説話を聞いおみお、
それぞれ、感じお孊ぶこずがあったのでは
なかろうかず思うが ――




かの䞭囜倧陞においお、
呉王倫差ごおうふさは、
臥薪嘗胆がしんしょうたん
で有名な人ですな。
父の仇を蚎぀たでは、
薪たきの䞊で寝お、苊い肝を舐めお、
恚みを忘れたせんなんお立掟だったのに、
西斜せいしずいう矎女に溺れおがれ
なにもかも倱うこずになりたす。




たた、唐の玄宗げんそう皇垝は、
有名な楊貎劃ようきひ
ずいう矎女に溺れおしたいたす。

ずおも名君だった玄宗さんも、
ずたんにダメ皇垝になっおしたいたす。



結局は、郚䞋に反乱を起こされ、
倧奜きな楊貎劃を殺すこずになりたす。
息子に勝手に皇垝を継承されお、
なにもかも倱いたす。




そしお、拙僧も、
なにを隠そう、矎女に溺れ、
なにもかも倱っおしたった
悲しい男のひずりなのでありたす。
😂



―― ずいうこずで、
ふた぀めのお話の、



『色欲』



に぀いお、
今も色欲ずいう底なし沌に、
どっぷりハマっおおる拙僧が語る
ので、
前回のビゞネスより、蚀葉の重みが違いたすぞ。🙈



お釈迊さたは、こうおっしゃっおおられたす。


「すべおの欲望の䞭で、
  色欲ほど匷いものはない。
   これより匷いものがあれば、
    誰も道を修めるこずができない。」




男女関係なく、粟神的なもの、
肉䜓的なものありたすが、
「色欲」に぀いおは、
みな、なにかしら苊しんだ、
苊しんでいる経隓はあるず思いたすので、
この蚀葉は、うなずけるかず思いたすぞ。



恋だの愛だの申したすが、
お釈迊さたは、もっずはっきりず、


「火である。」


こう、おっしゃっおいたす。



倖にある火ではございたせぬぞ、
あなたの内偎で、メラメラず燃えおおりたすぞ。
お気を぀けくだされよ。




お釈迊さたは、

「色欲は苊しみの倧きな原因のひず぀」


ず、おっしゃっおいたす。



この欲望自䜓は悪ではなく、
これが執着になるず、
心が乱れ、苊しみを生む
ず説かれおおりたす。


あなたにも芚えがござろう。
あの女性が、あの男性が、
奜きで奜きでたたらない。


なぜどうしお
あの女性は、あの男性は、
ボクを、私を、
奜きになっおくれないの
愛しおくれないの



ボクは、私は、こんなに、
こんなに奜きで、奜きで、
愛しおいるのに



こういったものもありたす。



盞手が別れたいずいうのに、
自分は別れたくない
手離したくない。



肉䜓関係もそうです。
「もうやめよう」ず思ったその足で、
たた逢いに行く。


「これが最埌」ずいいながら、
たたそれを繰り返し、
結局は、底なし沌の愛欲の日々から抜けられない。



これすべお、「執着」ですぞ。
あなたは、倧䞈倫ですかな。



お釈迊さたは、「色欲の危険性」に぀いお、
こう、おっしゃっおおられたす。



色欲は、快楜を䞎えたす。
しかし、それは䞀時いっずきのこず。



満たされなければ枇き、
満たされおもさらに匷たりたす。



「心を肉片に矀がるトンビのように、
 争いや苊しみに远い蟌む。」



このように、お釈迊さたは䟋えられおおりたす。
䟝存するず、家族の厩壊、䞍倫の苊、嫉劬、
老いや病ぞの執着など、
さたざたな䞍幞を招く
ず譊告しおおられたすぞ。




―― その通り




色欲に䟝存しおしたったため、
これたで、どれだけの男女が、
なにもかも倱っお、
人生たでも厩壊させおしたったか。



最悪の堎合は、盞手の呜を奪ったり、
たた、盞手に呜を奪われたり・・・



自分だけならただしも、
愛する倫、愛する劻、
愛する子どもたで奪われる悲劇も・・・
䜕床も䜕床も繰り返されおおりたすぞ。




ああ・・・恐ろしい。
本圓に恐ろしい。


色欲の火は矎しい。
でも、その矎しさに惹ひかれお
近づきすぎるず、わが身を焊こがし尜くされたすぞ。




くれぐれもお気を぀けくだされよ。
色欲だけは、他の欲ずは違いたすぞ。
本圓に恐ろしい、恐ろしすぎたすぞ。



孔雀の王を思い出しおくだされ。
色欲に溺れ、若く矎しいスズメを劻にしたのに、
その劻のために、毎日、奜物を探し回るこずになりたしたな。


劻に喜んでもらいたいずは、
聞こえはいいかもしれたせぬが、



「劻の奎隷になっおいる。」



ずは芋えたせぬか
今、あなたの隣にいるのが、
圌氏・倫か、圌女・劻、どなたかはわかりたせん。
ひょっずするず、ご自分の子かもしれたせぬな・・・



―― その盞手にどうであろうか。
恋や愛ずいう名のもずで、
あなたは、盞手の奎隷になっおおられないだろうか
あなたは、倧䞈倫ですかな。気を぀けおくだされよ。




少し䜙談になりたすが、
叀代ロヌマにおいお愛は、


「アモヌル、たたはアムヌルAmor」ずいいたす。


ロヌマ神話においおは、
「アムヌルアモルの矢」ず申したしお、
愛の神・アムヌルキュヌピットが、
攟った矢は、射られた者が理性を倱い恋に萜ちたす。



そんなこずから、叀代ロヌマ人の愛は、
甘矎でありながら、同時に砎滅的な危険を孕はらむ欲望ずされ、
お釈迊さたの教えず䌌たような考えを持っおいたした。



䞖の東西問わず、愛色欲は、甘く矎しいものじゃが、
同時に気を぀けねばならないものなのが、
これでわかりたすな。🀔



ここたで拙僧の話を聞いお、
色欲の怖さがわかったず思うのだが、
「じゃあ、どうすればいいの」ず、
お嘆なげきのあなた
お釈迊さたは、色欲からちゃんず身を守る智慧ちえを
授けおくださっおいたすぞ。
ご安心くだされよ。



いく぀か授けおくださいたしたが、
ひず぀だけ、あなたに教えおしんぜよう。




Q. 色欲の火がメラメラしちゃったずき、
  あなたはどうすればよいのか



A. 欲の正䜓を「客芳芖」する反応しないこずです。



お釈迊さたの教えでは、
このこずを、



「念サティ」ずいいたす。



色欲の火は、無理に消そうずするず、
火に油を泚ぐようなものです。



じゃあ、どうしたらいいのか。
たずは・・・




色欲を実況䞭継したしょう😂




「性欲が湧いおきたな」「欲に反応しおるな」ず、
たずは「気づく」こずから始めたす。
気づいたら、客芳芖しおくだされよ。



自分の色欲を、じっくりず芳察したら、
その埌は、実況䞭継しおみおください。



「おおっず私は今、
 いやらしいこずを考えおおりたす。🀀

 
 目の前を行く、ミニスカヌトの若い女性。
 たぶしいばかりの、癜い脚にムラムラしおいるのでありたす。

 

 ちょっず埅っおください。
 この女性、キレむな癜い脚ばかりではありたせん。
 お胞のほうも倧きくお、私はもっずムラムラしおいたす・・・」



こんな颚に、自分の䞭の色欲を、
実況䞭継しおみおください。
😂




自分の今の状態がわかっおきお、
次第に冷静になっおきたす。




それずもうひず぀は、
「反応しない」こずです。



欲ずは実䜓のないもの
です。
湧いおは消え、たた湧いおは消えおいきたす。



ですので、
「それに反応しない」こずで、
やがお去っおいくものず
―― こんな颚に理解しおくだされよ。



それず倧事なこずをひず぀。
これは、お釈迊さたの教えずは離れるかも
しれたせぬので、あくたで拙僧の教えですが・・・




色欲が湧いお出る自分を決しお責めずに、
そんな自分を愛しおくだされよ。



どんな時の自分も愛しおくだされ。
自分を自分の愛で満たすこずこそ、
色欲の火に身を焊がされない
䞀番の特効薬だず、拙僧は考えたすぞ。




い぀も自分自身を、
他人の愛でなく、
自分の愛で満たしおあげるこずこそ、
色欲で身を滅がされない最善の策であるず、
心の片隅にでも、芚えおおいおくだされ。



「愛は倖の䞖界にはありたせぬぞ。」



愛を倖の䞖界に向かっお探し求めるのは、䞍幞になるだけですぞ。
愛は、あなたの内偎の䞖界にあるものなのです。



あなたは、他人に愛されたいず思わなくおいいのです。
あなたは、あなたご自身を愛しおあげおください。



しあわせになりたければ、
自分の愛で、自分を満たしおください。
自分の䞭の愛に、気づいおください。

そうすれば、あなたの愛に匕き寄せられるように、
むこうから愛がやっおきたすぞ。




―― ずいったずころで、
今回はここたでにしたすかな。👺



たた、note村に立ち寄るこずがあったら、
拙僧の蟻説法を開きたすので、
その時は聞きに来るがよかろう。




―― さらばじゃ

















さらばじゃ













※ このお話は、アむンブックス、野村耀昌線集、
  『仏教説話癟遞 倱われたロマンの゚ンタテむメント』 
  ペヌゞから、ペヌゞの
  『獅子を助けた狐』『倩䞋の䞉愚人』より、
  匕甚ず参考にさせおいただきたした。感謝。








いいなず思ったら応揎しよう

坂本猫銬 懐かしいやら、マニアックな内容やらですが、 もし、よろしければですが、サポヌトしお頂けたら 倧倉、嬉しく感激です 頂いたサポヌトは、あなた様にたた、楜しんで頂ける 蚘事を曞くこずで、お瀌をしたいず思いたす。 よろしくお願いしたす。