好敵手
どうもありがとうございます。
今日もベンチプレスについて考え続ける鈴木佑輔です。
オンラインサロンライブ配信
8/10(月)
オンラインサロンのライブ配信にて、ゲストをお呼びしました。
66kg級
全日本クラシックベンチプレス王者
山村喜代将(やまむらきよまさ)選手です。
※アカウント乗っ取りでフォロワー数が減ってしまったそうなので、ぜひフォローしてください!
山村選手はベンチプレス歴19年。
愛媛県出身で18歳から選手として大会に出場しています。
知り合う以前から、強い選手が四国にいる!
と話題になっていました。
が、バイク事故で九死に一生を得る経験を経て、いまがいちばん強い選手となりました。
66kg級世界チャンピオン
川島達也選手とライバルとして国内選手権でしのぎを削っていましたが、三度目の正直で2026年1月、念願の初優勝を飾りました。
ドラマチックで、ハラハラさせるスリリングな試技をする山村選手のファンも多く、初優勝のときには会場の涙を誘いました。

互いを称え合う川島選手と山村選手を囲む
号泣しているおじさんたち
山村選手の強さの秘訣や練習方法、丁寧な日々の送り方などは、オンラインサロンのアーカイブをご覧いただきたいのですが、ここでは川島選手と山村選手の関係性について、自分なりの解釈を書いていきたいと思います。
稀有なライバル
ライバル
という言葉があります。
由来はラテン語で「同じ川や水路を利用する人」を意味する言葉がもとになっています。
同じ水を利用する者同士、そこから競争相手という意味へ変化していったそうです。
スポーツや恋愛の世界では、競争相手・好敵手または恋敵として当たり前のように使われる言葉ですが、改めて考えてみると、二人は不思議な関係です。
同じ階級であれば、自分が勝ちたいと願うことと相手が全力を出せるベストコンディションを願うことは、本質的に両立しません。
自分が優勝するためには、相手には負けてもらわなければならない。
それであれば相手は絶不調が良いに決まってますよね。
川島達也選手と山村喜代将選手。
この二人はおそらく、相手が絶好調であればあるほど、本人はポテンシャルを発揮できるのではないかと思って見ています。
「敵」という言葉がまったく相応しくない。
むしろ、自分を強くしてくれる存在。
山村選手には今回のライブ配信の中で、川島選手からの質問をぶつけさせてもらいました。
これがまた、胸が熱くなる質問なんだ…
そしてその返答を聞きながら、自分は胸が熱く、目頭も熱く、心に火が灯った気分でした。
もし川島達也という人間がいなかったら、山村喜代将という人間は、いまほど強くなっていただろうか。
逆もまた然り。
人間は一人でも努力をすることが出来ます。
昨日の自分を超えることもできるし、明日に想いを馳せることが出来る唯一の動物。
でも、「自分より強いであろう人間がいる」という刺激的な環境だけは、一人では作ることができません。
届きそうで届かない。勝てそうで勝てない。
2024年・2025年と2連敗を喫しています。
だからこそ
より良い自分を目指して。
創意工夫をする。
次こそは勝てるように丁寧に生きる。
そしていつの間にか、相手を追いかけていたはずの自分、そして相手もあわせてとんでもなく遠いところまで来てしまっている。
まさに世界頂上決戦が、全日本の舞台で繰り広げられていた2026年。
来年は二人が世界選手権で戦っているところを観てみたい。
ライバルというのは、倒すべき相手であると同時に、自分一人では行けなかった場所まで連れていってくれる存在です。
ライバルと思っている人間に、ライバルとして認定されることもまた喜びです。
二人の紡ぐ物語は今後何十年と続きますから、ひたすら二人の応援をしていきたい。
どちらにも勝ってほしいという矛盾を抱えさせられる、魅力的な選手たちです。
ベンチプレスは、競技ではありますが戦いではありません。
勝敗を競っていますが、相手の素晴らしい試技に心からの拍手を送ることが出来る。
そしてその試技を見れば、「自分も続こう」と思える。
そして、ライバルの存在によって自分の限界だと思っていた場所が、いつの間にか通過点に。
ベンチプレスを長く続けるということは、自分自身の物語を作るだけではなく、こうした誰かと誰かの物語の目撃者になれるということでもあります。
川島達也選手と山村喜代将選手。
来年も、その先も。
二人がどこまでお互いを引き上げていくのか。
ベンチプレスファンの一人として、楽しみにしています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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