詩 - 歩幅
歩幅が 違っていた
彼と私では 歩幅が違っている
同じ速度で歩いていても
徐々に置いていかれる
周りの人も そうだった
母親と手を繋ぐ 子どもたち
杖をつく 年老いた男性
皆、それぞれ歩幅が違っていた
いつから 歩き始めたのだろうか
どこへと 歩いて行くのだろうか
一人で 歩き始めたのだろうか
それとも 誰かと
競い合っているようには 見えなかった
ただそれぞれが それぞれの歩幅で
辿り着く場所を探して
或いは 当て所なく
横を 車が通り過ぎる
けれど 誰も気にした様子はない
速さを求めることで
失うものを
皆、知っているから
それぞれが それぞれの歩幅で歩く
誰も 明確な目的地もなく
終りがあることだけを 知りながら
気づくと 靴擦れができていた
