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短線小説『ネオシヌダヌを吞っおたのは誰だ』

※今回はい぀ものショヌトショヌト小説ではなく、この物語はノンフィクションです。実圚の人物・団䜓・事件ず、すべお関係しおたす。
2023幎10月9日に芞人の楜屋で起こった事件、事実を元に、ほがそのたた小説にしおたす。党郚で䞉章ありたす。お楜しみください。ヒィア。

ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ 

『ネオシヌダヌを吞っおたのは誰だ?』

【第䞀章〜気になりだしたら止たらない〜】 

これずっずなんの話やねんもうええわどうも、ありがずうございたした〜
パチパチパチパチパチパチ

倏の暑さを忘れかけた10月のある日───。

JR新宿駅の東南口を降りおすぐの吉本劇堎『ルミネtheよしもず』では、500人䜙りの客がお笑いラむブを楜しんでいた。

“お笑いラむブ”ず䞀口に蚀っおも、その内容は倚皮倚様だ。
トヌクがメむンのラむブ、䌁画がメむンのラむブ、ネタずミニコヌナヌのラむブ、芞人個人の単独ラむブ、挔劇的芁玠も取り入れたナニットコントラむブ、などなど。

芞人は客に楜しんでもらえるよう様々な笑わせ方で日々、手を倉え、品を倉え、ネタを倉え、板の䞊に立っおいる。
ラむブの醍醐味はやはり、テレビやyoutube等でよく芋る芞人や掚しの芞人を、想像以䞊に近い距離で芋れるこず。逆にたったく知らなかったがおもしろい芞人を芋぀けるこずができるのも、それもたた生の良さだろう。

この日のラむブはその䞭でもシンプルな『ルミネtheよしもずネタバラ゚ティ』。芞人が10組ほど立お続けにネタを披露しおいく通称“本公挔”ず呌ばれおいる吉本劇堎でのメむンラむブ。

曎に圓該日は祝日ずいうこずもあり、予定しおいた3ステヌゞはすべお満員埡瀌の倧盛況。
出挔者も千鳥やダむアン、2䞁拳銃にCOWCOWず豪華なラむンナップが劇堎を笑い声で包み䞊げる。

そんな華やかなステヌゞのさなか、楜屋でひっそりず───事件は起こった。

午前䞭からスタヌトした1ステヌゞ目。出番順的には䞭ほどで出挔したピン芞人、通称BKBこずバむク川厎バむク。

BKBはこのラむブの数日前から遠方の孊園祭の出番や、サンシャむン池厎の単独公挔のゲストなどが続き、酷䜿した喉ぞの䞍安を抱えたたたステヌゞに立っおいた。
盛り䞊げ芞をメむンずしお叫んだりするネタが倚いため、喉を枯らしおしたうこずがたたあった。

ずはいえ、そこは芞歎もある皋床重ねおきたBKB。声を抑えながらも叫ぶ出し方に切り替え、さらにはルミネのマむクの音響性胜の高さにも助けられ、なんずかトラブルはないたた10分の挫談を終える。

「ふ〜。お぀かれした〜」

BKBは出番盎埌、舞台の袖で次の出番で控えおいたレむザヌラモンに、䌚釈をしながらそう囁いた。
するずレむザヌラモンのRGがBKBに耳元で䞀蚀。

「BKB喉ちょっず調子悪い」

たさか気づかれるずは思わなかったBKBは、そのRGの小声の指摘に驚いた。

「えわかりたした いや、ちょっず今、声出にくいんですがなんずかいけたず思ったんですが 」

「䜕十回もBKBのネタ芋おきおるからな。些现な違いでわかるよ。たあでも、お客さんにはわからんけど俺らには少しわかる、くらいのレベルやけどな」

「マゞすか。さすがっす」

数秒の䌚話を舞台袖で亀わしおる最䞭に、レむザヌラモンの登堎の出囃子が流れ出す。

「あ、じゃ、バカやっおくるわ」

「カッコええな」

そんなやり取りをしたものだから、BKBは残る2ステヌゞの䞍安を少しでも取り陀くため、劇堎のスタッフに声枯れを和らげる垞備薬の有無を確認した。
するずスタッフが「いいのありたすよ」ず、BKBに粉末状の韍角散を枡しおくれた。

ただ初期の声枯れだったこずもあり、本人も驚くほど喉の調子は戻った。

䜙談だが芞人は、通垞ラむブの楜屋での空き時間は、別の仕事や䜜業がない限り、近くの芞人ず適圓な䌚話を垞にしおいる生き物である。(もちろん党員ではないが)

「さっきの、おはようございたすの蚀い方、元気すぎたせんなんかいいこずありたした」
「そっちが先に元気やったから぀られただけやん」
「あ、ちょっず倧声で䌚話しおたから流れでいいおはようが出たんですかね」
「なんや、いいおはようっお」

「肌荒れ治ったんか」
「治っおるでしょ、どう芋おも」
「いや、銖がもずもず荒れおた人の銖の色やないかい」
「色玠沈着たで蚀うおくな」

そんな適圓な䌚話が繰り広げられる䞭、BKBはふず先ほどの喉の話を喫煙所スペヌスで話し始めた。

「  でさ、さっき薬借りおんけどめちゃくちゃ効いたわ。すぐ買おかな」

「ぞ〜、あ、喉調子悪いんすか」

話盞手は同じくラむブに出挔しおいた、BKBよりは埌茩にあたるオズワルド䌊藀ずトレンディ゚ンゞェルたかし。

「でもタバコもこんなずきは我慢したほうがいいのに芞人のダメなずこよな」

「確かにね」

「そういや、なんか少し前に喉にいいタバコみたいなの流行ったよな」

「あヌヌヌヌ  。あれか、ネオシヌダヌ」

「そうそうネオシヌダヌちゃんず薬局でしか買えないんよねあれ」

ネオシヌダヌずは、薬局のみで取り扱われおいる薬であり、芋た目はタバコず同じで、喫煙習慣のある人甚の鎮咳・去痰薬。ニコチン・タヌルをわずかに含むため、䞀昔前、喫煙者の間では話題になった。

「おかタバコやのに喉にいい、っお矛盟が蚳分からんよな。あず、ちょっず匂いキツいねんな」

「ルミネでだいぶ前に倧山英雄さんが吞っおお、誰か楜屋で倧麻吞っおるみたいなりたしたね」

「なんでそもそも倧麻の匂い知っおんねん」

「あず䞉浊マむルドさんも吞っおたしたよね」

「なんでネオシヌダヌ吞っおる人詳しいねん」

たたもそんな適圓な䌚話をしおいるずそこに、この事件の発起人ずなる、おいでやす小田が通りかかった。

「ネオシヌダヌの話しおる」

開口䞀番、このメンバヌの䞭で最も先茩芞人でもある小田が思いがけずネオシヌダヌに反応しおきたため、呚りの埌茩芞人も返す刀で応答する。

「いきなりネオシヌダヌに食い぀いおくるの珍しいすね」

「いや、ネオシヌダヌな。最近なんかあったんよ」

「最近ネオシヌダヌでなんかあるこずありたす」

思えばここが、運呜の分かれ道だった。

この小田のネオシヌダヌの食い぀きに、呚りの芞人が食い぀かなければ、あのような悲劇は起こらなかったはずだ。

だが、䞀床回りだした歯車を止める術は誰も持ち合わせおはいなかった。

この埌、埅ち受ける悲劇を知らない小田は饒舌に続ける。

「ええず、確かさ、半幎前くらいやったかな。喉の調子悪い芞人がおっお、そい぀が音響さんに頌んでマむクの音量ずか䞊げおもらったりしおんお」

「はいはい。声が通りやすいようにね」

「そう。で盞方にも喉あんたり䜿わんネタに倉えおもらったりしおさ、少し迷惑をかけおもたず」

「なるほど」

「んでそい぀が、喉は治したい、でもタバコは吞いたいからネオシヌダヌ吞っおおんけど。それを音響さんずか盞方に、“喉悪いのにタバコ吞っおるや぀”ず勘違いされたくないからコ゜コ゜吞っおおん。  わヌヌヌヌヌ。あれ誰やったけ  思い出されん。気になるわぁぁ」

「気になりたすねそれは」

「思い出しおくださいよ絶察」

「ヒントはないんですか」

客芳的に芋れば恐らく、なにも気にならないだろう。「思い出せぞんわ」「どうでもいいすよ」で終わる話だ。

しかし、ここは芞人の劇堎の楜屋。たしおこの日のステヌゞ合間の空き時間は、たっぷりずある。

小田呚りの数人の芞人は“ネオシヌダヌを吞っおたのは誰”の話題で持ち切りずなっおいった。

「埌茩ですよね」

「それはそう」

「関西関東」

「いや、話しおた距離感的には関西やけど、確定ではない」

「挫才垫コント垫」

「たぶんコントかなぁ。マむク音䞊げるずかやし」

「ななたがり」

「違うかず」

「すゑひろがりず䞉島」

「わ、違うけど近い気がする」

「ロコディ兎」

「あヌヌ、近いけど違うか」

「シル゚ットぜっちゃりおこずすか」

「んヌヌ、かもなぁ。なんかな、確か移動のバスでその話しおおんけど、盞手のシル゚ットが倧きめやった気がするのよ」

「移動のバスずは」

「お笑い祭りのラむブずかの」

「そこに出おるっおこずはそれなりの知名床ず芞歎すね」

「そうねヌ。あず、めっちゃ埌茩ずかではないかず」

「プラマむ岩橋さん」

「いやぁぜっちゃりやけど、挫才やしなぁ」

「むンディアンス田枕 も挫才か」

「せやな。シル゚ットは近いかもやけどな」

「コント垫は確定」

「いや、どうやろ」

「空気階段もぐら」

「距離感ずシル゚ットは近いけど、やっぱ関東芞人ではないような 」

「䞉浊マむルドさん」

「ピン芞人ではないず思うねんなぁ」

「倧山英雄さん」

「絶察ちゃうやろ」

「おか、これね小田さん。正解出たら、そい぀やっおなりたす」

「倚分  」

「倚分かい」

このような、正解に近づいおいるのか、いないのかもわからない時間が延々ず続いた。

「なんの話すか 」

そこに、通りかかったフルヌツポンチ村䞊も合流。皆が村䞊に、端的にここたでの経緯を説明するず村䞊が䞀蚀。

「それはめちゃ気になるなぁ」

なぜ気になるのか。圓然のように人物を探り出す村䞊。

「今のずこ、手がかりはぜっちゃりすよねえヌず  もぐらは」

「それは蚀った」

「兎」

「それも出た」

「マヂラブ村䞊」

「あヌヌ。シル゚ットは近いような  」

重耇の䌚話も苊にもならない芞人達。

皆で数十組の芞人の名前を出したあたりで、オズワルド䌊藀が「俺、゚ックスで぀ぶやいお探りたすわ」ず人海戊術を提案。

合わせおBKBも、ヒントずなるぜっちゃりなどの犯人像(なぜか皆がい぀のたにか圓該人物を犯人ず呌び出しおいた)を゚ックスで拡散。

同時進行で小田はネットで“よしもず芞人リスト”を怜玢し、ずにかく芞人の名前を目に焌き぀けピックアップしおいく。

数時間埌には「小田が気になっおいるのは誰」ず小さなネットニュヌスにもなっおいた。

途䞭、しずる村䞊や、2䞁拳銃の修ニも噂を聞き぀けどんどん仲間も増えおいった。

だがしかし───。

「これは  長期戊や」

小田の、半ば諊めにも近いその蚀葉が楜屋にこだたした。

それもそのはず。吉本の芞人は確かに䜕千人ずも蚀われおいおそこから探すずなるず途方もない䜜業に感じるが、小田ず同じラむブに出れる立ち䜍眮の芞人ずもなるず限られおくるはずだった。

これは砂挠から指茪を探す䜜業ではなく、ある皋床限りがある数の石ころを裏返しおいけば答えは出る䜜業、のはずだった。

しかし出ない。
出ない。
答えは出ない。
時蚈の針は倕方の17時をたわっおいた。
優に5時間以䞊、ネタ出番の合間ずはいえこの話題を続けおいる真剣な(暇な)芞人達。

フルヌツポンチ村䞊は次の仕事があるため、劇堎を出なければならなかった。

「ちょっず、気になりすぎるんで、わかったらラむンくださいよ」

「わかったわかった。今日䞭は無理ず思うけどな」

軜いやり取りをし぀぀、しかし名残り惜しそうに、関わった他の芞人達も劇堎を次々ず埌にしおいく。

そんな䞭、BKBずトレンディ゚ンゞェルたかしは出番が埌半だったこずず、その日の仕事はルミネ出番だけだったこずもあり、劇堎に残っおいた。

「これもう今日はわからんたたなんかな」

「なんでこんな気になるんでしょうね」

「小田さんがめちゃくちゃ気になっおるからやろな」

「そうすね。あ、BKBさん、飯でも食っお垰りたす」

「せやな」

二人が楜屋で総括的な䌚話をしおいるず、小田が垰り際「今日はお぀かれ。ごめんないろいろ。たたな」ず声をかける。

たたらずBKBが「マゞ気になりたすわ党郚小田さんのせいすよ今日。ははは」ず軜口を叩いた。

蚀われお、垰ろうずしおいた小田がパむプ怅子に腰をかける。

「いや、ほんたなぁ。申し蚳ない。なんか。みんな巻き蟌んで」

「巻き蟌んでっおほどのこずはなにも起こっおないすけどね。  おか関西芞人かもっおこずは、これ倧阪ずかでの出来事ではないですよね」

「倧阪  関西  」

「おなんか思い出したした」

「  あっ」

「えなんすか」

「埅っお埅っお。これ䌌たようなの思い出した」

「䌌たようなのずは  」

突然の小田のその発蚀に食い぀くBKBずたかし。
なんでもいい。なにか展開があるなら芋せおくれ。そう蚀わんばかりの二人に察しお小田は続けた。

「二ヶ月くらい前  京郜  祇園花月の出番のずきに喉痛めおた芞人がおっお」

「ほうほう」

「で、そい぀ず薬局行っおネオシヌダヌ買いにいったんよ」

「ネオシヌダヌ買いにいったんすか」

「そうそうで、ネオシヌダヌただ買うや぀おんねやみたいなっお  うわヌヌヌ 誰やったかなヌヌヌヌ」

「  え」

「 思い出されん」

「嘘でしょ 」

「気になる  」

「えず  それはちなみに  今日ずっず話題なっおる芞人ずは  」

「別人や。だっおそっちは半幎前くらいやし。この祇園は二ヶ月くらい前の倏やったし。誰やったかな〜」

小田が、ネオシヌダヌを吞っおた人物が気になりだしお6時間がたったころたさかの───犯人二人目、远加。

【第䞀章 完】





『ネオシヌダヌを吞っおたのは誰だ?』

【第二章〜二人目はこい぀だ〜】


「いやあ、たさか増えるずはね」

「ほんたそれ」

「小田さん、マゞええ加枛にしおもらえたす」

「これ犯人わかったら、俺らに教えず、ラむブで発衚しおくださいよ」

「たかし、それはさすがに。ははは」

「できたすよ。ネオシヌダヌ吞っおそうなや぀集めお、ネオ狌」

「そんな人狌みたいな」

「それかけっこう展開あるんで俺が小説にしたすわ」

「バむクがしおくれるならええけどさあ。はは  あ、肉もうちょい焌いおそれ」

「けっこう焌くタむプなんすね」

あれから、小田BKBたかしの䞉人は、劇堎近くの焌き肉屋に来おいた。

䞀日の終わりかけに、招かれざる二人目のネオシヌダヌが珟れたこずもあり、さすがにこのたたでは垰れないず、小田が焌肉屋でご銳走をかねた捜査の延長を提案したのだった。

「たずめるず  初めの半幎前の人は、バレないようにコ゜コ゜ずネオシヌダヌ吞っおお、バスで話しおたシル゚ットむメヌゞはぜっちゃり、の埌茩なんすよね」

「で、倏に京郜で薬局でネオシヌダヌ買っおたのがええず  それも小田さんの埌茩ですかね」

BKBずたかしが、ここたでのたずめを小田に確認した。小田も状況を敎理しながら、それに答える。

「せやな。䞻犯栌は、うん、ぜっちゃりの埌茩のはず。倚分やけど。で、祇園のほうも䞀緒に薬局行くくらいやから近い距離の埌茩のはず  」

小田は、半幎前にネオシヌダヌを吞っおた人物を“䞻犯栌”、倏に京郜祇園で薬局でネオシヌダヌを買った人物を“祇園”ず呌び始めおいた。

なにも眪を犯しおはいないのに、䞻犯栌呌ばわりされおいる䞻犯栌の心䞭は察するに䜙りある。

さらに小田は自ら状況を敎理する。

「倏の祇園花月の出番のずきやったから、こっちのほうが先思い出せるかもな。最近のこずやし」

「それは埌茩は確定でいいですか祇園お先茩も割ずいるし」

「ええず  うん。あ」

「えなんすか」

「俺も薬局でヘパリヌれ買っおんそれで、ヘパリヌれ買う぀いでにネオシヌダヌ代も出したろかっお蚀ったら、いやこれはさすがに自分で買いたすっお断られた。俺が奢ろうずしたっおこずは  埌茩や」

「おヌヌヒィア」

「すげヌヌ」

小田のク゜考察が成立しお盛り䞊がるBKBずたかし。
そもそもここたで゚ピ゜ヌドは芚えおるのに、同垭した人物を忘れおしたっおる危うさはいったん気づかないふりを党員がしおいる。

「じゃあたずは祇園からあぶり出したしょう。祇園でそういうの䞀緒によくいくのは誰ですか」

「祇園なら、より限られる。薬局行っお、昌飯ずか行くくらいの仲やから  アキナの二人、守谷日和、金属バットずか  なんかアキナの山名な気がしおきおる」

「これはもう山名に電話したしょう」

「いや、えヌ、悪いやろ」

「いや、仕方ないですこれは。もう話を進めたしょう」

幞い、アキナ山名ずBKBは芞歎が同期ずいうこずもありなんでもない連絡もできる仲、さらに小田絡み、盎接連絡ずいう手段にいき぀くのは容易かった。

「じゃ、かけたすね」

BKBがラむン通話をスピヌカヌマむクにしお山名に電話をかける。

───♪ティトテティトテンティトティテン

『 はいはヌい』

山名が、特に忙しい玠振りも出しおいない声のトヌンで電話に出た。

「ヒィア。ごめんな急に」

『党然党然、どしたバむク』

なんだかんだネオシヌダヌの話題を出しおから7時間䜙り。初めおの倖郚の情報、さらにはスピヌド解決を期埅した焌肉屋の䞉人は、心が螊った。

BKBが玠早く现かく状況を説明する。
芞人はこういう蚳が分からない突然の電話には慣れおいるので、空気を察しお無駄なこずは蚀っおこない。じっず聞く。察する胜力が高い。ゎヌルたでは簡朔ずなった。

「  おこずやねん。ずばり───この薬局のネオシヌダヌは山名」

『ぜんっぜん俺じゃない』

埒劎だった。いやこれを埒劎ずは呌ぶたい。
祇園は山名ではない、ずいう答えは導けたのだから。

「ほんたに」

堪らず小田が暪から入っおいく。

『ほんたっすよ。それが俺やったらさすがに芚えおたすよ小田さん。ネオシヌダヌなんか珍しいダツ、䞀回買っお吞っおたら忘れないですっお』

その珍しいダツを吞っおた奎をすべお忘れおしたっおいる小田にずっおは、手厳しい意芋を蚀われたずころで電話は終わった。

「ふりだしに戻った  っおや぀やな」

そもそも、ど忘れをしおいるだけの小田がベテラン刑事のようなセリフを吐く。

するず、肉を焌きながら䌚話しおいたたかしが、さらっず劙案を蚀った。

「おか、祇園花月っお月に䞀回ずか二回くらいの出番でしょ劇堎スケゞュヌルわかったら、その日出おた芞人の䞭に絶察いたすよね」

確かにその通り。祇園花月のラむブ、倏の7月から9月、出番はおそらく5回前埌、昌飯に行く関係。おのずず数は絞られる。

「それやあ、でも祇園の過去のスケゞュヌルっおもうわからんのか」

劇堎のスケゞュヌルずいうのは、終わればホヌムペヌゞから消えおいく。怜玢しおもなかなか過去の通垞の本公挔は調べにくかった。

するずBKBが、腕をたくりながら蚀った。

「犁じ手出したすわ」

「犁じ手」

「祇園花月に仲いい瀟員さんいるので、小田さんが出おた過去スケゞュヌル調べおもらいたしょう」

「おお」

芞人ず瀟員の関係性などは人により様々だが、むベントラむブなどをしおたりするず、連絡がしやすい瀟員も䞀定数存圚する。

「さすがに電話はあれなんでラむンで送りたすね。ええず  突然すみたせん、小田さんの7月〜9月の祇園出番スケゞュヌル分かりたすか送っおもらえればありがたいです  ず」

瀟員からすれば、本圓に突然のサヌビス残業だ。

───ピロリン

「きた返信はや」

「きたか」

「束村さんマゞい぀も返信早すぎお怖いんですよ」

「そうか怖いな」

祇園花月の瀟員である束村からの、ありがたい即レスにテンションがあがり、劙な文句も入れ蟌む䞀同。

束村《いけたすよネオシヌダヌのや぀ですか笑》

たさかのラむンの文面。ここたで話が早いこずがあるのか。驚愕する小田BKBたかし。

「束村さん、ぜんぶ把握しおくれおたす」

「䌊藀の぀ぶやきのおかげや」

オズワルド䌊藀が、数時間前に゚ックスで募った人海戊術が、ここで生きた。束村からの迅速なレスポンスは続く。

束村《僕もそれ気になっおたした笑 調べおすぐ送りたす》

BKB《すみたせんお手数かけたすす》

束村《月日
倧朚こだたひびき笑い飯5GAPおいでやす小田プラスマむナス
月日
ハむキングりォヌキング西川のりお・䞊方よしおシャンプヌハット守谷日和おいでやす小田アキナ
月日
桂小枝矢野・兵動おいでやす小田もりやすバンバンビガロアキナ20䞖玀》

束村《この3日間ですね怪しいのは20䞖玀ずかですかね》

こんなどうでもいいこずにしっかりず反応しおくれお、぀いでに自分の掚理たで入れ蟌む瀟員束村に、感心しながら焌肉をほおばる䞉人。

「完璧やな」

「すごいすね」

「20䞖玀ではないけどな」

「そうなんすね」

䞀瞬で束村の掚理は吊定されたが、この有益な情報から祇園のネオシヌダヌを確定するのはもはや時間の問題だった。

「確かに、アキナずか守谷ずかいるけど  どうすか小田さんこのメンバヌ芋お」

「  岩橋や  。岩橋やぁ」

「プラスマむナスの岩橋さんえ出た祇園答えもう出た」

情報が揃うず、さすがの蚘憶力ぶち壊れおやす小田も思い出したようだ。

「めっっっちゃめちゃ思い出した岩橋ず飯行っお薬局行っおヘパリヌれず  うん間違いない」

「䞀応確認の電話したす」

「いや、せんでもええくらいやこれは。  いや、でも䞀応しずくか」

「そうすね。裏はずりたしょう。もう小田さんの蚘憶なんか誰も信甚しおないんですから」

「そうやな。山名も70%くらいの確率で、山名やっお思っおたからな」

「やば」

「岩橋さんは100%なんすね」

「99%」

「なんやそれ」

今日䞀日で、小田の蚘憶だけで刀断するのは危険ずなり、関係性もある岩橋に小田自ら電話をかける。

───♪ティトテティトテンティトティテン

『もっしもヌし。どないしたいた兄さヌん 』

岩橋もたたスムヌズに電話に出た。
もう祇園のネオシヌダヌは解決に向かっおいた。
小田も申し蚳なさそうに、簡朔に岩橋に説明をする。

「  おこずやねんけど、これさ  」

『はいそれは俺です〜』

「そうかあやっぱり」

「おおおおぉぉぉ」

この日初めおの解決らしい解決に、䞀番の盛り䞊がりを芋せる。このタむミングで明蚀するこずでもないが、この焌肉屋は個宀である。

「岩橋ありがうな」

『いえいえ、党然〜』

「たたゎルフ誘うわな」

『埅っおたす〜』

サラリヌマンのような電話の切り方をした小田は䞊機嫌だった。

「岩橋やった。スッキリした〜」

「たあ、これこそやっずふりだしに戻っただけすけどね。ははは」

「確かにな。そもそも祇園の犯人は、増えただけやしな。はは」

そう。
ただ圓初の謎である“バスで話したネオシヌダヌをコ゜コ゜吞っおたぜっちゃりの䞻犯栌”はただなにも解決の糞口は芋えおはいない。
しかし珟堎は間違いなく、なにかが進展した空気が充満しおいた。

BKBずたかしが、小田にここたでの状況敎理を促した。

「ええず、祇園は岩橋さんでしたが、半幎前の䞻犯栌のほうも岩橋さん、おこずはないですよね」

「それは絶察ない」

「なぜ」

「だっお昌間にルミネで䜕十組も芞人の名前出しおもらっおたずき、プラスマむナスも蚀っおたよな」

「蚀っおた。割ず早めに蚀っおたした」

小田ず仲がいいぜっちゃりの埌茩、ずいう線で確かに岩橋の名前はルミネでも早々に出おいた。

「そこでたったくピンずきおないから別やわ」

「でも祇園ではすぐにピンずきおたしたよね」

「それはそうやん。あのルミネのずきは半幎前のバスでの蚘憶をたどっおた。祇園は薬局に行った蚘憶をたどっおから。ルミネのずき、祇園のネオシヌダヌのこずはただ思い出しおもなかったから」

「たあそうか  。あ、でも䞀応、岩橋さんに埌ででもいいので、音響さんずか盞方にバレんようコ゜コ゜ずネオシヌダヌ吞っおたかも聞いおおもらっおいいですか」

「なんでそれは半幎前の䞻犯栌のほうやろ」

「いや、人間の蚘憶っおごっちゃになるんで色々。ネオシヌダヌずいう共通点がなんかごっちゃにしおる可胜性も」

「たあそうか。オヌケヌオヌケヌ。聞いずくわ」

「じゃ、ここたでを、軜くグルヌプラむンに報告しずきたすねヌ」

実は、ルミネでこの話題で盛り䞊がった䞻芁メンバヌのグルヌプラむンをBKBが぀くっおいた。
芞人はこういうノリのグルヌプラむンを぀くるこずがたたにあるが、数日で動かなくなり、誰もなにも蚀わないお化けグルヌプラむンが山皋あったりする。

メンバヌはおいでやす小田、BKB、トレンディ゚ンゞェルたかし、オズワルド䌊藀、フルヌツポンチ村䞊の5名。

グルヌプ名はそのたた『ネオシヌダヌを吞っおたのは誰』ずなった。

BKBがたずメンバヌに進展をラむンで告げる。

BKB《朗報です。祇園花月のほうの、ネオシヌダヌ吞っおた埌茩わかりたした。それは  》

「犯人は小田さんが自分で打っおください」

「わかった」

小田《二人目発芚したした》

たかし《ドキドキ 😍》

䌊藀《ごくり》

村䞊《お》

小田《プラスマむナス》

村䞊《どっち》

小田《岩橋でした》

䌊藀《本来探しおのが岩橋さん》

BKB《いや、それずは別祇園が岩橋さんおわかっただけふりだしなっただけ》

䌊藀《なるほど別に気が぀いたら䞀歩もすすんでなかったんですね》

そんなやりずりでこの日は終わった───。

「いったい今日っおなんやったんやろな」
「なんなんでしょうね。でもなんか楜しかったすよ」
「たあ楜しかったな」
「肉ご銳走様でした」
「䞻犯栌芋぀かるのはい぀になるこずやら」
「ほんたそれすね。わかったら教えおくださいよ」
「せやな。お぀かれ」

なぜかある皮の満足感を埗た焌肉屋の3人も、軜く䌚話を亀わし互いを芋送り、家路を歩く。

正盎ここからのさらなる展開は、圓人達も期埅しおはいなかった。

しょせん楜屋の話題なんおすぐに颚化するものだし、このメンバヌ党員がたた偶然どこかで集たるこずもそんなにないだろうし。

そしお次の日の正午を過ぎたころ。
ネオシヌダヌを吞っおたのは誰のグルヌプラむンに、䞀件のメッセヌゞが鳎った。

───ピロリン

小田《すみたせん。すべお思い出したした》

【第二章 完】





『ネオシヌダヌを吞っおたのは誰だ?』

【最終章〜解決〜】


小田《すみたせん。すべお思い出したした》

突然の小田からのメッセヌゞ。

䌊藀《こんな急に》

すかさず䌊藀が返信をする。ちなみに小田がメッセヌゞを送ったのが13時9分。䌊藀が返信したのが13時9分。
ラむンならではの爆速の展開が始たっおいた。

BKB《えどうしたす答えもう聞きたす》

やや数分遅れでBKBも参加。小田が続けお答える。

小田《真犯人わかりたしたが、わたしはずんでもない勘違いをしおたした。どうしよう、、、》

もっずも先茩である小田の敬語で䞍安な物蚀いから、皆が、これはどうやらずおもよくない結末なのではずいう䞍穏な空気がグルヌプラむン䞭を挂っおいた。

BKB《どんでん返しあるなら小説にしたすよ》

䌊藀《最埌のペヌゞ気になりすぎる》

小田《どんでん返し、、にはなっおないず思う。倚分みんなに怒られるず思いたす、、》

䌊藀《そんなや぀はいなかったはないですよねさすがに》

BKB《あるいはそもそも芞人じゃなかったずかもないですよね》

たかし《ネオ狌ラむブやりたしょう》

小田《芞人じゃなかった、はない。ネオ狌ラむブはきびしいず思う、、。そんなや぀いなかった、は埮劙かな、、》

テレビなどのむメヌゞずは皋遠い、憔悎しきった小田の返信は続いた。

小田《どう説明しおいいかわからんのよ。答えすぐ蚀うかどうかも、、、バむクにだけ電話しお刀断しおもらっおいい、》

BKB《了解です今から電話いけたす》

䌊藀《埅っおたす》

たかし《わくわく😍》

村䞊《ドキドキ》

この小田の提案にひずたず皆がのるこずになった。

説明がこのラむングルヌプ䞊で難しい理由ずしおは、昚晩の焌肉屋での、祇園の现かい経緯などがわかっおいる人物ではないず、グルヌプラむンで説明するのは長くなりすぎるず刀断したから、ずのこずだった。

さお───ここからいよいよこのどうでもいい話の解決線ずなる。

小田ずBKBの電話での䌚話を、できるだけそのたた曞き蚘したいず思う。

「  あ、もしもしバむク」

「ヒィア。小田さん昚日は焌き肉ご銳走様でした。それで」

「いや、なんお説明したらいいのか」

「早い話、䞻犯栌は誰なんですか」

「それはわからんのよ」

「えわかったんじゃないんすか」

「あの、これはほんたに俺がダバすぎる話やから、萜ち着いお聞いおほしいねんけど」

「それは倧䞈倫す」

「岩橋にさ、昚日倜電話したんよ」

「はいはい」

「ほら、バむク達が蚀っおたやん。コ゜コ゜ずネオシヌダヌ吞っおたかどうかも䞀応聞いたほうがいいっお」

「そうすね」

「で、聞いたらさ、コ゜コ゜吞っおたし、マむクも音あげおもらったし、喉のためにネタも盞方に倉えおもらったっお」

「えマゞすかそれ半幎前の䞻犯栌のバスでの話じゃないですか」

「せやねん。バむク達の蚀った通りごっちゃになっおおん」

「ええず、でもそれだずおかしくないですかバスのぜっちゃりのシル゚ットの埌茩ず、岩橋さんがたったく同じ話しおたっおこずんそもそもバスが岩橋さん」

「ええず  バスは岩橋ではない。なんせ、今回の話はな、倏の祇園の岩橋の話がすべおやったわけよ。コ゜コ゜吞っおたのも岩橋。ぜっちゃりも岩橋」

「いや、それだずだから、バスのぜっちゃりは  」

「ここからの話はな、ほんたに俺がダバいだけなんやけど  」

「ずっずダバいんで倧䞈倫です」

「憶枬にはなるし重ねお蚀うけど  喉を痛めおた、だからネオシヌダヌ吞っおた、コ゜コ゜吞っおた、これは党郚岩橋で」

「はい」

「その祇園での倏の蚘憶から、岩橋、ずいう人物だけが抜け萜ちおしたっおた」

「はいはい」

「で、で、半幎前のバスはな、倚分やけど、喉痛めおた埌茩ず、喉痛めおるからコントしにくいんですよ、くらいのなんでもない䌚話をしたから」

「はい」

「そのバスでの䌚話の蚘憶ず、コ゜コ゜吞っおたネオシヌダヌのや぀、を俺が勝手にくっ぀けお混同させただけやねん」

「いやいや、えだからバスは誰なんですか」

「それはもう氞久にわからん。だっおなんなら、ネオシヌダヌの話もバスでしおないから倚分。喉痛めおるだけの話なんかどこでもするし」

「埅っおください。じゃあ、たずめるずですよ。【祇園で、誰かは忘れおたけど、結果岩橋さんのネオシヌダヌのコ゜コ゜吞い蚘憶】があった小田さんが、【半幎前にバスで喉の話だけをした誰だかは忘れた埌茩ずの蚘憶】が、なぜかごっちゃに足されお、今回のルミネで発端ずもなった【半幎前にコ゜コ゜ずネオシヌダヌ吞っおたや぀誰やったけ】に───すり替わったず」

「  ほんたごめん」

「なんやこの話」

「あ、でもな」

「はい」

「もう誰かはわからんしどうでもいいけど、半幎前のバスの埌茩も、岩橋くらいぜっちゃりやったず思う」

「ああ  だからより、ごっちゃになったんですね。うん。どうでもいいすね」

「そやねん、ほんたこれグルヌプラむンじゃ説明も長くなりすぎるし、小説にしおくれるならそれでも  」

「小田さん」

「ん」

「ずっずなんやったんすかこれははは
」

「ほんたすたんぎゃははははは」

ここで電話は終わった。

ただこの結末を、グルヌプラむンのメンバヌは知らない。今からこの小説をグルヌプラむンに貌り付けお、結末を知っおもらおうず思う。

おいでやす小田の「気になるわ〜」から始たったこの物語はここで終了。

───いや、これずっずなんの話やねんもうええわどうも、ありがずうございたした〜
パチパチパチパチパチパチパチパチ

【最終章 完】




いいなず思ったら応揎しよう

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