おばんざいが食べられる店
「お腹すいたなー。ご飯が食べられる店に行こう」
そう思い立って足が向かうのは、いつものあのお店だ。
ガチャッと扉を開けると、カウンターには美味しそうなおばんざいがずらりと並んでいる。1品500円、3品なら1200円とお財布に優しい手頃さも魅力的だ。角ハイボール(600円)を2杯飲んだとしても、チャージ料を合わせて3000円にすら届かない。この気取らない心地よさが、ついつい足を運ばせてしまう。
カウンター席に腰を下ろしながら、ふと思う。今日はどんな人と出会えるだろうか?
すると、店内にふらりとやってきたのは、なんと地元の有名人。長崎はコンパクトでどこか温かい、絶妙な狭さのある街だ。だからこそ、みんなが同じような名店に自然と集まってくる。それこそ、街の顔のような有名人であっても。だからといって野暮に騒ぎ立てたりはしない。この街らしい距離感で出会いにそっと感謝しながら、静かにグラスを傾けるのが大人の粋というものだ。
言葉を交わすうちに話はどんどん弾み、「今日は1杯だけでサクッと帰ろう」と思っていたはずが、気づけば2杯目、そして「せっかくだから」と3杯目にまで手を伸ばしていた。
旅の途中のような、でも日常の延長のような会話の中で、来月に県立美術館で寄席が開催されるという耳寄りな話を聞いた。地元の文化がこうして芽吹いているのを知るのは嬉しいもので、心の中で密かに応援のエールを送る。
楽しい時間に身を任せていると、ふと気づけば店内に残っているのは私一人になっていた。そろそろ私も帰るとしようか。
実は今回、ハロウィンに開催予定のイベントに向けて協力店を探していたのだが、こちらも嬉しいことにご協力いただけることになった。順調な滑り出しだ。来週にはイベントの告知も行える予定なので、ぜひ楽しみにしていてほしい。
お腹も心も満たされて、夜風が心地いい帰り道。長崎という街のあたたかさに、今夜も少しだけ酔いしれている。
(終わり)
熊本のラム酒バー、地震でボトルが割れてしまったそうです。私にできることは、落ち着いたら熊本へ飲みに行くことだと思いますので、熊本遠征計画します。
