全日本大学野球選手権で見た、“ドラフト1位候補”の本物感
◼︎角田楓斗 投手プロフィール
富士大学のエース右腕。
青森県・東奥義塾高校出身。
最速153km/hのストレートを武器に、スライダー、スプリットを織り交ぜながら三振を奪う本格派投手。
全日本大学野球選手権では、一気にドラフト1位候補として注目を集めた。
特に魅力なのは、球速だけではない“ボールの強さ”。
ランナーを背負った場面でも腕を振り切れるメンタルと、空振りを奪える決め球を持っている。
一方で、課題として制球面は挙げられているが、それを補って余りある球威と勝負強さがあるタイプ。
また、フォームや、力強いストレートと鋭く落ちるスプリットの組み合わせには、大谷翔平投手を思わせる雰囲気も感じた。
高校時代は全国的な知名度こそ高くなかったものの、大学で大きく成長。
地方大学からプロを目指す、次世代右腕として期待されている。
◼︎東京ドーム•神宮球場で感じた“本物感”
昨日、全日本大学野球選手権を現地で見てきた。
その中でも、富士大・角田楓斗投手のインパクトは凄まじかった。
バックネット裏にはプロ球団のスカウト陣も集結。
大学野球最高峰の舞台で、
“プロが見に来る投手”の空気感が確かにあった。
◼︎球速以上に感じたストレートの強さ
まずストレート。
球速だけなら、大学野球でも150キロを超える投手は増えてきた。
けれど、角田投手のストレートは“見えていても打てない”ような伸びがあった。
差し込まれる打者。
空振りする打者。
ファウルでしか対応できない打者。
球速表示以上に、ボールの強さを感じた。
フォームも非常にダイナミックで、
長い腕から角度をつけて投げ込む姿には、大谷翔平投手を重ねる観客も多かったのではないだろうか。
◼︎スライダー、スプリットも一級品
変化球も素晴らしかった。
スライダーは鋭く横に逃げ、
スプリットは落差があり、最後まで見極めが難しい。
ストレートとのコンビネーションも良く、三振を量産していた。
特に魅力なのは、球速だけではない“ボールの強さ”。
全日本大学野球選手権という全国の強打者が集まる舞台でも、真っ向勝負で押し込める力があった。
◼︎一番印象に残った“ピンチでの強さ”
ただ、個人的に一番印象に残ったのは、“ピンチで投げ切る強さ”だった。
ドラフト候補の投手でも、
ランナーを出した瞬間に球威や制球が落ちる選手はいる。
けれど、角田投手は違った。
むしろランナーを背負った場面で、さらに腕が振れていたように見えた。
もちろん、課題として制球面は挙げられている。
実際、荒れる場面もある。
四隅に完璧に投げ込むタイプではない。
ただ、それを補って余りある球威と空振りを奪う力がある。
そして、“多少荒れていても打者が嫌がる球”を投げられる。
今のプロ野球で求められる、パワー型右腕の魅力が詰まっていた。
これから秋に向けて、
どんな投球を見せるのか楽しみである。



