皮ごといけるよ!ポルトガルの「そら豆とベーコンのワイン蒸し」
〈あの頃のポルトガル食堂〉
2012年から10年続いたcakes連載「ポルトガル食堂」。ポルトガル料理から日常料理までを扱ったレシピとエッセイのアーカイブから、いまの視点を加えた大幅アップデートバージョンをお届けします。はじめましての方もお懐かしい方も、どうぞよろしく。
〈あの頃のポルトガル食堂〉③
季節は春から初夏へ。そら豆、もう食べましたか?

さやの濃い緑やコロンと太った姿には、豆の持つ生命力を感じます。ふっくら太ったさやをぎゅっと両手でひねると、パカッと開いた中から薄緑色の豆たちが揃って顔をのぞかせます。

ふわふわの起毛ベッドの中に整然と並んでいて、本当に寝ていたみたい。
ポルトガルでも、そらまめはポピュラーな素材です。しかも安い。以前訪ねたときは、ひと抱えもある袋にぎっしり詰まって300円ほど。友人と2人でせっせとさやをむきましたが、ボウル1杯分の豆がとれました。
大量に買ったら、小分けなどせずに一気に料理するのがポルトガル流。腸詰やベーコンなどと鍋いっぱい炒め合わせ、ワインで軽く煮込みます。
ポルトガルの定番そら豆料理「そら豆とベーコンのワイン蒸し」です。

これぞ家庭料理。茶色くて地味ですが、滋味に富んでいます。ベーコンや腸詰から出る肉のだしと、ワインの酸味が豆にしみ込んで飽きない味。そらまめといえばシンプルな塩味に慣れていた私には、新鮮でした。そして、そらまめの薄皮をむかずにそのまま煮込むというのもびっくり。
はじめて食べたときは煮ても皮が気になるんじゃないかと心配でしたが、実際はそれほどでもない。むしろ、少し張りのある薄皮と中の豆のほくほくした食感のコントラストに、そらまめの新しい味わい方を知りました。どうしても気になる、という方用に、向いたバージョンもフォローしています。
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