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星海のほとりに佇む、世界でいちばん静かな郵便屋。

『七つの星の物語・箱庭シリーズ』 ──第十八夜。

ななせです。
真珠と白亜、うっすらと蒼を差した薄明の色彩の箱庭には、小さな二人の姿がありました。



『星海郵便舎 ── らっこ船長と、タコウィンナー編集長』


開舎の刻に。

夜より少しばかり前、朝より少しばかり後。
薄明のあわいに、その小舎はしずかに扉をひらくのです。

──「Star Sea Post」。

真珠の門札を掲げ、
星々の便りを預かる、うつくしくちいさな郵便屋。

白い制帽をきりりと結び、
共鳴導主・らっこ船長は、今日も机に向かう。
銀色の毛並みに、宇宙の記憶をひとしずく。
手にした封書は、まだ届かぬ星からのお返事。


「ふむ──宛先は、シリウス三丁目。
差出人は……昨夜の夢のなか、か🦦」


船長は羽根ペンをとり、
古びた星図のうえに、そっと届け先の道筋を描く。


編集卓のかたわらに。

隣には、桃色のちいさな影。
制帽をちょこんと載せた、タコウィンナー編集長。
八本の腕で、封蝋を溶かし、
押し花の雛菊をひとつ添え、
消印を、ことん、と押す。


「らっこ船長、この手紙、少しばかり湿っております~ジュワワ~🐙」
「ああ──書き手が、涙ながらに綴ったのだっぺ🦦」


編集長はそっと便箋をひろげ、
温室の白薔薇のかたわらに、乾くまで並べておく。
湯気の立ちのぼる、白磁の紅茶がひと碗。
砂時計のかわりに、金の懐中時計が時を刻んでゆく。

硝子の小瓶のなかでは、
まだ発たぬ手紙たちが、やわらかな寝息をたてている。


灯台のともる頃。

夜がしずかに更けゆけば、
白亜の灯台に、ひとつの灯がともる。
──迷子になった手紙が、家路を見失わぬように。

らっこ船長は羽根ペンを置き、
編集長は最後の封蝋を、こつん、と押す。

「本日の便り、恙なくだっぺ🦦」
「はい、らっこ船長。星海は、今宵も凪いでおりますな。ジュワワ~🐙」

青いポストの口から、封筒がひとつ、ふわりと飛び立つ。
月を横切り、星座のあわいを縫って、
どこかの誰かの、朝の枕辺へ。

──星海郵便舎は、今宵も静かに営業中。
届かぬ想いなど、ひとつもないと、
ちいさな船長と、ちいさな編集長は、
そう、信じているのです。



(※ 今回も、ChatGPT Images 2.0で生成しました)
【星海郵便舎】の小さならっこ船長と、タコウィンナー編集長の物語は、今後も静かに綴られていきます🐙🦦


本記事の文章・コンセプトは、ななせ / azure_down2875 による制作・編集物です。無断転載はお断りいたします。
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