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アナログレコード・CD制作と配信のお金の話:原価、利益率、損益分岐点

「配信収益で制作費が回収できるはず」
「いい曲を作れば、いつかは売れる」

そう思っていた時期があります。
でも、実際にレーベルを運営してみると、配信収益だけで制作費を回収するのは、かなり難しいことがわかりました。

それで気づいたのが、ひとつのシンプルな戦略です。

「フィジカル(モノ)で制作費を回収し、副産物として配信をする」

ここからは、実際に7インチレコードの制作費(原価)がいくらかかるのか、実際の見積もりデータを公開しながら解説します。


【デジタル】配信収益は「おまけ」と割り切る

SpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービスの再生単価は、変動しますが「1再生 = 約0.5円〜1円」程度です。

1万回再生されても、約5,000円〜1万円。
10万回再生で、やっと約10万円。

個人のインディーズで10万再生を叩き出すのは簡単ではありません。
そして、7インチレコードを制作するには、最低でも40〜50万円のキャッシュが必要です。

「配信の売上」→「CD・レコードの制作費にあてる」
は不可能に近いんです。

デジタルだけでいい?

じゃあアナログなんて作らなくていいよ。
配信だけでいいじゃん!って思う人もいますよね。

配信の収益性が低いのに、配信だけで制作費を作れますか?

外部のミュージシャンやボーカルのギャラ
配信前のマスタリング費用
ジャケットのデザイン費用

完成している音源とジャケットがあるなら、配信は簡単です。
でもゼロから配信のために作品を作るなら、10万円以上は経費がかかりますよね。

(これ全部AIだから無料でやるよ~という人には今回の記事は、あまり参考にならないかもです。)

フィジカルを先にすれば制作費が回収できるので、ノーリスクかつ高クオリティな配信ができます。

配信をすると、「世界中からアクセスできる楽曲」になります。
配信は収益源ではなく、次の作品への宣伝になります。
そして次のフィジカルを買ってもらうためのファン作りの場でもあります。

配信では利益を出そうとせず、「聴かれること」を重視します。


配信収益の実態と、配信以外の収益経路については以下の記事で詳しく解説しています。



【フィジカル】7インチレコード制作の「原価」公開

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