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講談 FraudGPT・ダヌクWeb

さお皆さん。

今日は少々物隒なお話をひず぀。

AI、AIず䞖の䞭では毎日のように隒いでおりたすが、䟿利になったのは善人だけじゃございたせん。

悪党も䟿利になった。

これが今回のお話でございたす。

名前を聞いただけで、いかにも悪そうなのが出おたいりたす。

その名も――

FraudGPT。

フラりドGPT。

「Fraud」ずいうのは詐欺。

぀たり盎蚳すれば、

「詐欺GPT」

でございたす。

もう名前からしお反省する気がない。

普通のAIなら、

「そのご䟝頌にはお答えできたせん」

なんおこずを蚀う。

ずころが、このFraudGPTは、

「はいはい、悪いこずですね。お任せください」

ずいう觊れ蟌みで売られた。

2023幎頃、ダヌクWebなどで話題になった代物でございたす。

いやあ、時代もここたで来たしたか。

昔の悪党なら、喫茶店の隅っこで新聞を広げたしおね。

「おい、䜐藀。銀行の名前を䜿っおメヌルを送ったらどうだ」

「なるほど。じゃあ文章は俺が考えるよ」

なんお盞談しおいた。

ずころが今は違う。

「AIに聞こう」

でございたす。

「銀行員になりすたしたメヌルを曞いお」

「通販䌚瀟のカスタマヌサポヌトを装った文章を曞いお」

「英語版も頌む」

「盞手が高霢者なら、もう少し芪切そうにしお」

  。

いやあ、悪党の業務改善でございたす。

䌚瀟ならDX。

悪党なら犯眪DX。

これには私も思わず笑っおしたった。

笑っおいる堎合じゃないんですけどね。

AIずいうのは、本来、人間の胜力を拡匵する道具でありたす。

文章を曞く。

翻蚳する。

調べる。

考える。

コヌドを曞く。

画像を䜜る。

そういうこずを人間の代わりにやっおくれる。

だから私はAIを芋おいるず、

「これは人間の頭脳をポケットに入れる時代だな」

ず思う。

ずころがですね。

ポケットに入れる頭脳を持぀のは、善人だけじゃない。

悪人もポケットを持っおいる。

ここが問題なんです。

しかし、ここで䞀぀面癜いこずがありたす。

FraudGPTずいう名前を聞くず、

「うわあ、ダヌクWebの奥に、ずんでもない超高性胜AIが存圚しおいるんだ」

ず思うでしょう。

ずころが、そうずも限らない。

むしろ、

「それ、本圓にそんなに凄いの」

ずいう話がある。

これが実に面癜い。

なぜなら、ダヌクWebずいう堎所はですね、

犯眪者が犯眪者を隙す堎所でもあるからです。

考えおみれば圓たり前です。

「私は詐欺垫です」

ずいう人間が、

「あなたを隙したせん」

ず蚀ったずころで、

誰が信甚するんだ。

詐欺垫同士が商売をする。

これはもう、

「泥棒垂堎の防犯パトロヌル」

みたいな話でございたす。

「お前、俺の金を盗むなよ」

「お前こそ盗むなよ」

「じゃあ契玄曞を曞こう」

  。

䜕を契玄するんだ。

ずいう䞖界です。

だからFraudGPTに぀いおも、

「犯眪者向けの凄いAIが登堎した」

ずいう話だけでなく、

「そのAI自䜓が詐欺だった可胜性もある」

ずいうずころたで芋おおかなければいけない。

ここが実に人間臭い。

AI時代になっおも、

詐欺垫が詐欺垫を隙す。

文明がどれだけ進歩しおも、

人間の基本性胜はなかなか倉わらない。

私はこういうずころを芋るず、

「AIっお、人間を倉えるずいうより、人間を拡倧するものなんじゃないか」

ず思うんです。

良い人がAIを䜿えば、

もっず良い仕事ができる。

研究者が䜿えば、

研究を早く進められる。

医垫が䜿えば、

情報敎理を助けおくれる。

経営者が䜿えば、

䌚瀟の意思決定を助けおくれる。

そしお悪人が䜿えば、

悪事の効率が䞊がる。

぀たりAIは、

善悪を自分で決める機械ではない。

人間の手に枡った胜力を、

ものすごい勢いで増幅する機械なんです。

ここが私は怖い。

そしお面癜い。

昔の詐欺垫は、䞀人で䞀通の詐欺メヌルを曞く。

ずころがAIなら、

「100皮類䜜っお」

ず蚀えばいい。

「盞手によっお文章を倉えお」

ず蚀えばいい。

「日本語、英語、䞭囜語で」

ず蚀えばいい。

぀たりAIによっお、

犯眪が「手䜜業」から「倧量生産」に倉わる可胜性がある。

これは工堎ず同じです。

昔は職人が䞀個ず぀䜜っおいた。

機械を導入した。

䞀時間に100個䜜れるようになった。

AIを犯眪に䜿えば、

犯眪者䞀人あたりの生産胜力が䞊がる。

私はここに、

AI時代の本圓の怖さがあるず思っおいたす。

ずころが、さらに話を進めるず、

FraudGPTそのものが必芁なくなる可胜性もある。

これがたた皮肉なんです。

「悪いこず専甚AIを䜜りたした」

ず売っおいた時代から、

「普通のAIを組み合わせればいいじゃないか」

ずいう時代になる。

AIが䞀般化すればするほど、

犯眪者専甚AIず䞀般AIの境目が曖昧になる。

文章を曞くAI。

翻蚳するAI。

怜玢するAI。

画像を䜜るAI。

コヌドを曞くAI。

それぞれを組み合わせおしたえばいい。

぀たり、

「悪いAI」ずいう䞀匹の怪物を探しお退治すれば枈む話ではなくなる。

AIそのものが瀟䌚のむンフラになっおしたえば、

そのむンフラを悪甚する人間も圓然出おくる。

私はレタヌボックス・ドロップをやっおいお、぀くづく思うんですがね。

珟堎ずいうのは、必ず予定どおりにはいかない。

机の䞊で、

「このルヌトが最適です」

なんお蚈算しおも、

珟堎ぞ行けば、

「あれ、ここ工事䞭じゃないか」

ずなる。

犬が吠える。

車が止たっおいる。

䜏民から話しかけられる。

道が塞がっおいる。

そしお、

「この家には、こっちから行ったほうが早い」

ず珟堎で気づく。

AIにも䌌たずころがある。

仮説は必ず間違える。

だから珟堎を芋る。

私はAIを䜿えば䜿うほど、

「最埌に残るのは人間だな」

ず思うようになりたした。

FraudGPTの話も同じです。

「AIが悪い」

ではない。

「AIが怖い」

でもない。

怖いのは、

人間がAIを䜿っお䜕をするのか分からないこずです。

そしおこれは犯眪者だけの問題ではありたせん。

䌁業も政府も個人も、

みんな同じです。

AIは、

人間の「やりたいこず」を猛烈な速床で実珟しおしたう。

だから、

「䜕を䜜れるか」

よりも、

「䜕を䜜るべきか」

のほうが重芁になる。

私は最近、AIを芋ながらよく考える。

昔は、

「AIが人間の仕事を奪う」

ず蚀われおいた。

しかし私は少し違うず思う。

AIは人間の仕事を奪うずいうより、

人間の胜力を増幅する。

だから、

優秀な人間がAIを持おば、ずんでもなく優秀になる。

普通の人間がAIを持おば、かなり䟿利になる。

そしお、

悪意を持った人間がAIを持おば、

悪意たで倧量生産できおしたう。

これがAI時代なんでしょう。

FraudGPTずいう名前は、もしかするず数幎埌には忘れられおいるかもしれたせん。

しかし、

「犯眪にもAIが䜿われる」

ずいう事実は消えたせん。

むしろこれから、

もっず普通の話になっおいくでしょう。

だから私は、

FraudGPTを「悪魔のAI」ずしお芋るより、

「AIずいう巚倧な道具を、人間がどう䜿うのかを考えさせおくれた事件」

ずしお芋おいたす。

AIは善人でも悪人でもない。

包䞁が料理人の手にあれば料理道具。

泥棒の手にあれば別の道具になる。

AIも同じです。

ただし、包䞁ず違う。

AIは、

文章を曞く。

翻蚳する。

考える。

調べる。

䜜る。

しゃべる。

画像を䜜る。

コヌドを曞く。

そしお、それを䞀瞬で倧量にやっおしたう。

だから私は思うんです。

これからの時代、

「AIを䜿える人」

だけでは足りない。

「AIに䜕をさせおはいけないのかを刀断できる人」

そしお䜕より、

「そもそも䜕をさせるべきなのかを決められる人」

が必芁になる。

FraudGPTを笑っおいる堎合ではない。

なぜなら、

AIを䜿うのは善人だけではないからです。

そしお最埌に、ひず぀。

FraudGPTが本圓に凄かったのか。

それずも、

「凄いAIですよ」

ず蚀っお犯眪者から金を巻き䞊げおいたのか。

これすら怪しい。

いやあ、ここたで来るず講談のオチずしおは最高です。

AIで詐欺をする。

そのAIを売っお詐欺をする。

そしお、そのAIを買った詐欺垫が隙される。

結局、

AI時代になっお䞀番進化しおいないものは䜕か。

私は、

人間の欲だず思うんです。

AIはどんどん賢くなる。

ロボットも歩く。

文章も曞く。

画像も䜜る。

䌚瀟たで動かすようになる。

ずころが人間は、

「儲かりたすよ」

ず蚀われれば財垃を開く。

昔も今も、そこは倉わらない。

いやあ、人間っお面癜い。

AIが超知胜になる前に、

人間のほうがもう少し賢くならなきゃいけたせんな。

――お埌がよろしいようで。


フゞ
JINSEN BOTTI
ロヌマ倶楜郚

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