S5IIとGFX50S IIを手放して、LUMIX S1RIIを選んだ理由①
写真と動画を分ける時代は終わったと思う。(前編)
はじめに
買って1年ほどたったのでレビューです。
僕はこれまで、LUMIX S5IIとFUJIFILM GFX50S IIを使ってきました。S5IIは動画と写真。GFX50S IIは本気写真。
それぞれ本当に素晴らしいカメラです。だからこそ、「どちらか一台にする」という選択は簡単ではありませんでした。
特にGFX50S IIは、一度その写真を見てしまうと忘れられない魅力があります。



中判ならではのシャドウの情報量。立体感。空気感。
「あ、この写真いいな」と思う一枚には、GFXらしさが確かにありました。
それでも最終的に僕は両方を手放し、LUMIX S1RIIを選びました。
結論から言えば、後悔はまったくありません。
今回は、スペック比較ではなく、実際に使った人間として「なぜS1RII一台に落ち着いたのか」を正直に書いていこうと思います。
写真機と動画機を分ける生活
最初はこの組み合わせが理想だと思っていました。
写真はGFX。動画はS5II。
役割が明確なので迷いもありません。ただ、この運用には大きな問題がありました。
一つ目は、マウントが増えることです。Lマウントのレンズを買えば、GFXでは使えません。GFX用のレンズを買えば、S5IIでは使えません。
ボディ以上にレンズへの投資が増えていきます。2マウントは一般サラリーマンには無理でした。
そしてもう一つ。旅行でや日常でのシーンです。
これが一番大きかった。旅行へ行くと、写真も撮りたい。動画も撮りたい。
荷物は重くなるし、レンズ交換も増える。
「今日は写真だけだからGFXを持っていこう。」
そう決めた日に限って、動画で残したい景色に出会います。逆にS5IIだけ持っていくと、贅沢ですがGFXだったらと思う時もありました。

特にGFX50S IIは写真の画質に関しては本当に素晴らしいカメラです。
でも動画はほぼ撮れません。街を歩きながら「この空気感を動画でも残したい」と思う場面が何度もありました。
写真も動画も好きだからこそ、「どちらかを諦める」という選択が、自分には一番ストレスだったのです。
S1RIIという選択
そんな時に登場したのがS1RIIでした。最初は正直、そこまで期待していませんでした。
「高画素機だしs5iiわざわざ買い替えるほどではないか」そんな印象です。
最後まで迷ったのはS1IIでした。動画性能を見れば、S1IIはLUMIXだと現時点で最強です。
ただ、自分の使い方を考えた時に、どうしても気になったポイントがありました。動画だけならS1II。GFXに慣れてしまうと2400万画素だと物足りなく感じます。頭では画素はあまり意味をなさないのは理解しています。



やっぱり高画素機はクロップしても解像感があり安心します
S1Rii動画でも60p時のクロップがほとんど気にならないレベルに抑えられていたのも決め手でした。
また僕の撮影スタイルではローリングシャッターを意識する場面はほとんどなく、旅行で困ったこともありません。
むしろ以前使っていたS5IIでは、広角側で映像が歪むような場面がありました。一度気付くと分かる程度ですが、S1RIIではそうした違和感はほとんど感じていません。
LUMIXの使い勝手のいいサポート
使用していて便利だと感じるのは、撮影をサポートしてくれる機能です。ウェーブフォーム。フォルスカラー。こうした機能は動画を撮る人なら知っていると思います。
日常や旅行では、作品撮りほど時間はかけたくありません。なぜなら一般人で旅行が目的だからです。
立ち止まって露出を何度も確認するわけにもいかない。
そんな時、フォルスカラーやウェーブフォームを表示するだけで、一瞬で適正露出が分かります。「ここまで明るくすれば大丈夫。」
それが感覚ではなく、視覚的に判断できます。撮影に集中できるんです。これは想像以上に快適でした。
あとは手ブレ補正です。S5IIの時から感じていましたが、S1RIIでもその安心感は変わりません。普通に歩き撮りができます。
ジンバルほどなめらかではないですが一昔前のアクションカムやスマホくらいのレベルはあるのではと思います
固定ショットだと、三脚はいらないです。シャッターアングルを144度にすると余計止まっている感覚があります。
好みの問題ではありますが、この設定にすると動きが少し締まり、より映像が安定して見える印象があります。
オープンゲートだと余裕があるので、4Kへ書き出す時もクロップにかなり余裕があります。4:3の構図を活かして、あとから作品の形を決められる。
これは一度使うと戻れません。旅行中はとにかくシャッターチャンスが多い。思った瞬間に撮っておいて、編集で最適な画角を選べる。
S1RIIは単純に画質が良いカメラではありません。「失敗を減らし、撮影を楽しませてくれるカメラ」なんです。
僕の中では「写真と動画を分ける時代は終わった」と思わせてくれた一台です。
