聴力検査で笑いを堪えるのに必死だった話
こんにちは!
お久しぶりです。
先日、健康診断に行ってきました。
狭い電話ボックスのような個室に入れられて、アーティスト気分で大きなヘッドホンを耳につけられる、あの聴力検査。
みなさんきっと経験がありますよね。
その聴力検査の時に、「そういえば昔、聴力検査でやらかしたな」と昔の黒歴史を思い出しまして、ちょっとnoteに書きたくなってしまいました。
足を投げ出して座りたい残業終わりの電車内や、家事の合間で一息ついたソファで、どうぞくつろぎながら笑いの肴にしてやってください。
毎年説明される聴力検査
数年前、会社主催の健康診断を受けた時のこと。
健康診断と聞いて思いつく検査は一通りやるわけです。
身長、体重、腹囲、視力、採血、などなど……。
そしてやってきました聴力検査。
大体優しい看護師さんが、
「はーい視力測りますからね、マークが見えたらウンタラカンタラ〜」
と説明してくれるじゃないですか。
でもその時の聴力検査の方は必要最低限しか教えてくれず。
「はい、音が鳴ったら押してください」
ぎぃ、ばたん! とドアを閉められまして、以上終了!
って感じだったんですね。
ヘッドホンも付けてくれなかったので、自分で「R」と「L」を確かめて装着しました。
この時点で、私の警戒レベルが若干高まるわけです。
だって、ヘッドホンの「R」と「L」を間違えて装着してしまったら、聞こえた時に逆の反応が伝わってしまうじゃないですか。
例えば、右耳が聞こえにくかったのに、資料には左耳が悪いと書かれるわけですよ。
これは避けなければ!
ということで、いつも以上に気を引き締めて臨まなくてはと気合を入れました。
個室で私一人しかいないのに、若干前屈みになって、目を瞑り、耳に意識を集中させました。
まさに全集中の呼吸!
(当時鬼滅は今ほどブームじゃなかったですが笑)
ぎゅっと右手でボタンを握ります。
「ピピピピピピ」
右耳から音が聞こえた瞬間に、私が持ちうる反射神経を最大限に駆使して、親指でボタンを押しました。
16部音符だ!
私は一音たりとも逃すまいと、ボタンを「ピピピピピピ」と同じリズムで連打します。

次に高音で「ピピピピピピ」が鳴るので、再び連打!
くっ。音が速すぎて連打が追いつかない……っ!
これ、全て正確に押せた人いるのか……!?
ヘッドホンをしていてるにも関わらず、狭い個室にはカチャカチャカチャカチャとボタンを激しく連打してプラスチックの擦れた音が私の耳まで届きます。
「ピピピピピピ」とは別で聞こえる私の親指がくり出すカチャカチャ音!
次は低音だ!
「ぶぶぶぶぶぶ」と音がなって、連打している時に、ふと気づく。
あれ、これって連打するものだっけ?
この瞬間0.2秒ほど。
ふと疑問を抱いた瞬間に、重たいドアが勢いよく開かれたと思ったら、
さっきの看護師さんが眉間に皺を寄せて立っていました。
「連打しないでください! 聞こえている間だけ長押ししてください」
そしてまたバタンと重たい扉が閉められます。
ぽかん。
一瞬呆気にとられたあと、しゃっくりみたいに笑いが込み上げてきて、もうそこから止まらなくなってしまいました。
そりゃそうだ。
どこに連打するやつがいるんだ、クイズ大会じゃないんだから。
聴力検査ってこんなに汗かくものだったっけ?
と思っていたさっきまでの自分が滑稽すぎて、声を出して笑いそうになるのをなんとかこらえる始末。
音が鳴っている間だけの長押しは、束の間ですが親指連打を実践した私にとってはイージーモードすぎて、めちゃくちゃ物足りなかったです。
あー、確かに聴力検査ってこんなふうに緩い感じだったな、とそこでようやく一年前の検査を思い出しました。
めでたしめでたしだけど物足りない?
こうして長押しに切り替えてからはあっけなく検査は終わり、私の聴力は右も左も正常でした。
あー、よかったよかった。
この事件から、私は毎年聴力検査のたびに、
「長押し長押し」
と言い聞かせて臨んでいます。
親切な看護師さんは、「聞こえている間は押し続けてくださいね」と一言説明してくださるので、
「はい。(心得ております)」と、「わざわざ言ってくれてありがとう」の意を込めて返事している私。
でも、毎回ニヤッとしてしまう。
だって狭い個室で一人っきりになって、聴力に意識を集中させているときに、
おらああああ
と連打音が鳴ったら看護師さんどう思うかな、を想像すると
どうも笑けてしまうのです。
そんなこんなで、今年も狭い部屋で
「長押し長押し」
と念じながらニヤついた顔で聴力検査を受けた私でした。
聴力検査の部屋に監視カメラがなくてよかった。
みなさんももし検査が物足りなかったら、音に合わせて連打する自分を想像してみてくださいね。
1秒くらいは笑って、つまんない検査もちょーっとおもしろい時間に変わりますように。

