【インド#5】2度目の体調不良。宿で寝込むなんてツイてないと思ったけれど..
【大学の友人と卒業旅行】
バングラデシュ〜インドの南アジア地域を約11日間かけてバックパッカー旅しています♩前回のおはなし🎒🌎
8日目
日本人宿に到着し、安心感に包まれながら眠りについた夜。ようやく一息つけるかと思ったのも束の間。
一昨日の夜中に去ったはずの地獄が、またやってきた。
4時頃、胃の不快感で目が覚めた。
これは絶対にまた「体の外に出さなければ治らないやつ」だとわかっていたので、しばらく気持ち悪さに耐えながらベッドでもがいていた末にトイレへ向かった。症状はかなり酷く、気持ち悪さは消えないし、お腹もずっと痛い。少し休憩しようとベッドに戻り横になっていても辛く、体感としてはコルカタのときよりも最悪だった。

日が昇りスタッフさんが朝食の準備を始めたころ、反対側のベッドで眠っていたAちゃんも目を覚まし、すぐにスタッフさんのもとへ相談に行ってくれた。幸い、宿には経口補水液が販売されていたので買ってきてもらい、2Lの水に溶かして少しずつ飲むことに。水分を摂ってもすぐにトイレへ駆け込む状態だったけれど、それでも脱水を防ぐためには飲み続けるしかない。
経口補水液はアクエリアスやポカリ系のドリンクをぐっと濃くしたような味だった。南米でも過去に一度、食あたりになったときに経口補水液を飲んだことがあるけれど、真っ赤な怪しい見た目に、独特なシロップの甘さが加わったなかなか強烈なものだったので、それと比べれば今回は飲みやすい味だったのが救いだ。インドの薬局では、売られている経口補水液の種類が豊富でフルーツ味のもっと美味しいものも手に入るのだとか。
旅をしていると、国によって病院や薬局との距離感が異なることを実感する。日本では体調が悪ければ病院へ行くという選択肢が比較的身近にある一方、海外では医療費や保険の違いもあってか、まずは薬局で相談し、そこで手に入る薬で対処しようとする場面をよく目にする。そのため海外の薬局では、日本では処方薬に分類される成分や用量の薬が処方箋なしで入手できたり、販売されている種類が驚くほど豊富だったりする。体調を崩したときの対応や医薬品規制、薬剤師の権限や販売慣行のあり方が国によってこんなにも違うのかと知れたことは、旅を通して得た学びのひとつだ。

本当は、今日はニューデリー市街を観光する予定だった。
が、とてもじゃないけれど行ける身体ではない。
私は宿で休養させてもらい、Aちゃんには自由に街歩きをしてきてもらうことにした。急にひとりで行動させることになってしまい申し訳なかったけれど、Aちゃんは「気にしないで!大丈夫だよ」「あとで写真見せるからね」「定期的にLINE見るから必要なものがあれば教えてね」と前向きな言葉をたくさんかけてくれた。
Aちゃんが観光に出かけたあと、私は変わらず
経口補水液を飲む
トイレに行く
ベッドで横になる
の繰り返し。宿の日本人スタッフさんも心配して何度か様子を見に来てくださり、水や経口補水液を追加で持ってきてくれたうえ、「少しでも栄養補給ができるように」とわざわざ外までバナナを買いに行ってくれた。
申し訳なさとありがたさで何度もお礼を伝える私に、「ここはインドだからこういうこともよくありますよ!だから気にしない、気にしない!」と笑いながら肩をさすってくれた。慣れない土地で身体を壊し、心細さもあった中で、明るく声をかけてくれる彼女の存在がどれほど心強かったことか。不安でいっぱいだった心までそっと支えてもらえたような気がした。

夜になり、ほんの少しだけお腹が空いてきたので、スタッフさんにお粥を作っていただくことに。お願いしてから30分ほど経ったころ、部屋まで温かいお粥を運んできてくださり、プレートにはおまけで卵スープと、味を変えられるようにとお醤油まで添えられていた。

これがもう、本当に、本当に美味しすぎる。
日本にいても感動するだろうなと思うくらい優しい味で、弱りきった身体の隅々までじんわり染み渡っていくのがわかった。

ゆっくりゆっくりお粥を味わっていると、観光を終えたAちゃんが部屋に帰還。デリーにある世界遺産のうち2つを巡ってきたようで、撮ってきた綺麗な写真をたくさん見せてくれる。ひと通り話を聞いたところで、「でも彩乃が1番行ってみたいって言ってた場所は最終日に残してあるよ!」と言った。一緒に行くために、今日はあえて行かずに残しておいてくれたらしい。それだけでも十分嬉しかったのに、「あと彩乃こういうの好きかな〜と思って!」と、今度は買い物袋をごそごそ。中からかわいらしい花柄のシュシュを取り出し、「お土産見てて可愛かったから買っちゃった」と私の手に上に乗せてくれた。

もう、もう、なんなんだよう........!!!
優しすぎる。
周りに救われすぎている。
救われすぎているが過ぎる。
体調不良はどうしようもないことだけれど、周りに迷惑をかけてしまっているのは事実だ。それなのにこんなふうに次々と手を差し伸べてくれる人たちの優しさに囲まれていることがありがたくて、嬉しくて、なんと言葉にしたらよいか分からなくて、思わず泣きそうになった。
早く治したい。
元気になって、ちゃんとお礼を伝えたい。
こうなったらもう、寝て寝て寝まくって、自然治癒で回復させるしかないぞ〜〜〜〜〜!
お粥を食べ終え、その日も早いうちに眠りについた。
明日は念願のタージ・マハルへ行くことになっている。
どうか、明日の朝には私の身体が元気になっていますように。
神様、お願いします。おやすみなさい。

次回へ。
