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ピアフに憧れた私は まだ、💝愛を理解できない(シャンソン)13~16章「雨あがりの喉」

💃第十三章「雨あがりの喉」

泣きつづけた 夜のあとには
不思議なくらい 静かな朝
窓のしずくが 光を受けて
昨日の痛みを ほどいていく

恋を失くして 知ったことは
胸が空でも 息はできる
そして涙が 乾いたあとの
沈黙にこそ 歌が宿ること

She stood alone in the morning rain
No longer hiding her tender pain
The broken heart, the empty sky
Became the place where songs could fly

少女はそっと 鏡の前で
はじめて自分を 見つめていた
誰かのためじゃ ないまなざしで
自分の声を 待ちながら


🎹 第十四章 🕯️「小さな酒場の灯」

夜の片隅 名もない店で
古いピアノが 息をつく
客はまばらで グラスの音が
ため息のように 揺れていた

少女はそこで 歌いはじめる
拍手なんて まだ少なくて
けれどひとりの うつむく人が
そっと顔をあげ 目を閉じた

In a little bar with fading light
She sang her sorrow to the night
No grand applause, no golden stage
Just one true heart from age to age

うまく歌うと いうことより
届く歌こそ 欲しかった
傷ついた日の そのぬくもりで
誰かの孤独を あたためた


🎺 第十五章 🔥「名前のない星」

噂はやがて 街をめぐって
あの店の歌を 人が語る
華やかじゃない けれど忘れぬ
そんな声だと ささやかれる

少女は少し 戸惑いながら
それでも今日も 舞台に立つ
ピアフみたいと 言われるたびに
ちがう涙が 胸に落ちる

They called her flame, they called her cry
A sparrow born to touch the sky
But she would sing with her own name
And turn old longing into flame

憧れだけで 終わりたくない
影のままでは 愛せない
借りた羽では 飛べないことを
彼女はようやく 知っていた

だから自分の 傷の輪郭
自分の夜の 深さだけで
新しい歌を 紡ぎはじめる
名前のない星が 灯るように


🎤 第十六章 ✨「羽ばたく夜明け」

そしてある日の 大きな舞台
ライトの海が ひらいていく
震える指を 握りしめても
もう逃げたいとは 思わない

失くした恋も 泣いた夜も
遠いラジオの あの歌声も
みんな今この 一息のため
ここへ流れて 来ていたのだ

She found her wings in wounds once torn
A voice from grief and longing born
No longer shadow, no longer plea
She sang at last — and she was free

少女は歌い
客席の闇に 火を灯す
誰かの胸で 閉じていた
小さな扉が ひらくように

それは伝説の まねではなく
祈りのように 受け継いだ
悲しみさえも 美しくする
ひとつの命の 証だった

夜明けの空に 星は消えても
光はどこかに 残っている
小さなスズメに 憧れた少女は
今夜 自分の翼で 飛び立った


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