【前編】一つの結婚式場の集客支援から、会社全体の「第三創業期」へ
事業の成果だけでは、会社は変わらない。
新潟フジカラー様と歩んだプロジェクトをご紹介します。
一つの事業の集客支援から始まったプロジェクトが、やがて会社の理念を言葉にし、社員の意識を変え、会社全体の未来を動かしていく——。
2026年7月に開催された、株式会社あつまるの社内コンテスト
「A-1グランプリ」決勝大会。
そこで江中さんが発表したのは、新潟県の株式会社新潟フジカラー様と取り組んだ、集客・CI・新卒採用のプロジェクトです。
前編では、福島県会津若松市にある結婚式場の集客支援から、会社全体が「第三創業期」へ踏み出すまでの歩みをご紹介します。
1.始まりは、ブライダル事業の集客支援
新潟フジカラー様は、複数の事業を展開する、創業60年を超える企業です。プロジェクトの始まりは、そのうちの一つであるブライダル事業の集客支援でした。
当時、あつまるが行ったのは、広告を出すことだけではありません。
まず、どのようなお客様に結婚式場を選んでいただきたいのか、ターゲットを見直しました。
その上で、どのような言葉や写真なら「ここを訪れてみたい」と感じてもらえるのかを考え、戦略を設計。
写真撮影を行い、Webサイトやキャンペーンへ反映し、毎月のミーティングで結果を検証しながら改善を重ねていきました。
江中さんが大切にしたのは、資料や数字だけで判断せず、自分の目で現場を見ることです。

2025年8月には、計6日間にわたって会津若松市の現場へ。そこで働く方々と時間を過ごし、サービスに触れる中で、画面越しには見えなかった式場の魅力を見つけました。そして、その魅力を集客施策へ一つずつ落とし込んでいきました。
2.現場起点の改善が、大きな成果につながった
現場起点で改善を重ねた結果、施行、来館、成約の各指標が前年を大きく上回り、事業の成長につながりました。
しかし、このプロジェクトの本当の転機は、ブライダル事業の成果が出た、その先にありました。

事業が成長すれば、その成長を支える人が必要になります。現場で生まれた成果と信頼を土台に、支援はCI(コーポレート・アイデンティティ)の策定と新卒採用へ広がっていきました。
集客プロジェクトの開始から9か月。あつまるにとっても最短の期間で、
会社全体に関わる新たなプロジェクトが動き始めたのです。
3.「この会社で働くことを、誇りに思ってほしい」
新しいプロジェクトの出発点にあったのは、藤井社長の思いでした。
「既存社員に、この会社で働くことを誇りに思ってもらいたい」
「これから入社する新卒・中途の社員にも、会社の理念や考え方を伝えていきたい」
一方、社内には課題もありました。コロナ禍以降、全社員が一堂に会する機会がなく、会社が目指す未来を共有する場も失われていたのです。
そこで江中さんは、藤井社長の就任後初となる全社ミーティングを提案しました。社長の頭の中にある思いを引き出し、社員の皆さんへ届く言葉と形にするため、ビジョン資料、イベントのオープニング動画、コーポレートサイトを制作することになりました。
4.対話の中から見つかった、2030年に向けた未来像
未来のビジョンは、最初から明確な言葉になっていたわけではありません。
藤井社長との対話を何度も重ねる中で、2030年に向けて会社をさらに成長させていくという未来像が、少しずつ明確になりました。
そして、藤井社長が自ら社内へ熱く語ったのが「人間性は周囲へ伝播する」という考え方です。
まず自分を大切にする。ともに働く仲間を大切にする。支えてくれる人たちを大切にする。その思いがお客様へ届き、やがて新潟という地域への貢献につながっていく——。
会社の歩みと未来をまとめたオープニング動画も制作しました。60年以上の歴史を社員の皆さんと振り返り、「これからの会社をつくるのは自分たちだ」というメッセージを共有しました。
単に新しい理念を掲げるのではなく、会社が歩んできた歴史と、これから目指す未来を一本の線でつなぐ。全社ミーティングは、会社の「第三創業期」を全員で始める場になりました。
5.会社の空気が変わり、過去最高益へ
ビデオメッセージでは、新潟フジカラー様から、CI策定を通じて会社全体の一体感と前向きな空気が生まれたこと、社員の意識や会話、挑戦する姿勢まで変わったことが語られました。
業績面でも、藤井社長の就任1期目に、60年を超える歴史の中で過去最高の成果を更新しました。ブライダル事業の成長も、その成果を支える一因となりました。
成果とは、数字だけではありません。
社員が会社の未来を自分ごととして語り始めること。経営者の思いが、働く一人ひとりに届くこと。そして、「この会社はこれからもっと良くなる」と、皆が未来に期待できること。
一つの結婚式場の集客支援から始まった取り組みは、会社全体の未来をともにつくるプロジェクトへと育っていきました。
後編では、採用活動をほぼ行っていなかった状態から、わずか5か月で内定承諾10名を実現した、新卒採用の短期決戦をご紹介します。
