【中小企業向け】LLMO対策とは?AI検索で選ばれるための実践5ステップ
「LLMOが大事なのは分かった。でも、具体的に何をすればいいの?」
最近、そんな声をよくいただきます。
一番多いのは、「AI検索で上位に出るための特別な施策を教えてほしい」というご相談です。

何か特別なテクニックがあるはずだと思って探し、見つからずに止まってしまう。
そういう方がとても多い印象です。
そして、LLMOを「難しそう」と感じてしまう一番の原因は、専門用語だと思います。
構造化データ、E-E-A-T、サイテーション。調べるほど知らない言葉が出てきて、技術的な話に見えてしまう。
それで「自分には無理そうだ」と感じてしまうのです。
でも、まず考えていただきたいのは、たった2つだけです。
「自社・自分のサービスの強みは何か」
「そしてそれを、AIは認識しているか」
難しい専門用語は要りません。
強みは、長く事業をされている方なら必ず持っているものです。
あとは、それがAIに正しく伝わっているかどうか。
LLMOは突き詰めれば、この2つを整えていく作業にすぎません。
このnoteでは、その作業を中小企業でも今日から実践できる「5つのステップ」に分けてお伝えします。
難しく考えず、できるところから一つずつ進めていきましょう。
ステップ1:まず自社の情報を「正しく・最新に」する


最初の一歩は、新しく何かを作ることではありません。今ある情報を、正しく・最新の状態に整えることです。
見直すときは、まず
①自社のサービス内容
②それによってどんな問題を解決できるか
③どんな価値や体験を提供できるか
を確認します。
業種によって表現は変わります。
BtoBや施工、クリニックなら
「どんな悩みに応えられるか」。
飲食店や美容室のような店舗なら
「どんなシーンで、どんな方に、どんな時間を過ごしてほしいか」です。
そのうえで、こんな古いまま放置された情報がないか、チェックしてみてください。

・終了したサービスやキャンペーンが残ったまま
・実績や事例が数年前で止まっている
・価格が今と違う
・住所・営業時間・連絡先などの基本情報が違う
実は、この「古さ」がそのままAIに伝わってしまいます。
実際に、こんなことが起きています。
AIに自社のことを聞いたら、すでに終了したサービスを「提供しています」と紹介されていた。
実績が数年前で止まっていたため、実態より小さな会社として紹介されていた。
古い価格が回答に出てきて、お客様が問い合わせのときに混乱してしまった。

そもそもAIのクローラーを受け付けない設定になっていたり、AIが読み取りにくい設計になっているサイトです。
この場合、どれだけ良い情報を載せていても、AIには正しく伝わりません。
では、今日できることは何か。

それは、「事実と違う箇所を、一つ直す」ことです。
・終了したサービスを消す。
・価格を今の金額に直す。
・営業時間を今のものにする。
今あるものを正しい状態に戻すだけで十分です。
まずは自社サイトを開いて、一箇所だけでも直してみてください。
ステップ2:AIに伝わる「基本の型」を揃える

情報を整えたら、次は「型」を揃えます。
AIが理解しやすいように、情報の項目をそろえていく作業です。

以前の記事でお伝えした「7つの情報」が、そのまま当てはまります。
①誰がやっているのか(運営者・組織)
②何ができるのか(サービス・対応範囲・料金)
③他社との違いは何か(強み)
④ここにしかない情報か(経験・事例)
⑤信頼できるのか(専門性・実績・資格)
⑥よくある質問(FAQ)
⑦第三者からの評価(お客様の声・掲載実績)
コツは、自分でコントロールできることから始めることです。
①〜⑥は、自社で書けば揃えられます。まずはここから。
⑦だけは、ほかの方が関わる分、自分だけではコントロールできないので、時間をかけて少しずつ積み上げていくものと考えて大丈夫です。
そして、整理する前に、私が一番大切にしていることがあります。
それは「引き出す」ことです。
事業全体のことから、実績、仕事への想いまで、時間をかけて丁寧にお聞きします。
というのも、強みや大切にしていることは、ご本人が「当たり前」だと思っていることの中に埋もれていることが多いからです。
だからこそ、こちらから問いを投げかけて、一緒に掘り起こしていく工程が欠かせません。
E-E-A-Tや構造化データといった言葉は、あくまで概念や手段の名前です。
言葉を覚えても、それだけで情報が伝わるようになるわけではありません。
それよりも、7つの情報が自社に揃っているかを確認する方がずっと実務的です。

私自身、この型を意識してから、業種が変わっても同じやり方で結果が出るようになりました。
一つだけ正直にお伝えすると、型を揃えても、すぐに上位に出るわけではありません。
それは、あくまでスタートラインに立った状態です。
ただ型が揃っていないサイトは、そもそもAIに正しく認識されません。
Webにない情報は、存在しないのと同じだからです。
まずはスタートラインに立つ。そのための作業だと考えてください。
ステップ3:noteで「一次情報」を発信する

型が揃ったら、次は「発信」です。
特におすすめなのが、noteで一次情報を出すことです。

一次情報とは、ご自身の経験や仕事に対する考え方のことです。
ホームページは、事実を正確に伝える場所。何ができて、いくらで、どんな実績があるのか。
ここが整っていることが土台になります。
その上で、なぜそのサービスを始めたのか、どういう考えでそのやり方を選んでいるのか。
そうした背景を書き足していける場所が、もう一つあるといい。それがnoteです。
読者もAIも、実はそこを知りたがっています。
だから最初は、うまく書こうとしなくていいので、経験や考え方をそのまま出すところから始めてみてください。
以前、開業されたばかりの先生のホームページを作ったときのことです。
病院としての実績も、患者さんの声も、まだ何もない。
「書けることがない」という状態でした。
でも、その先生ご自身には、歩んでこられた道のりがあります。
どこで何を学び、どんな患者さんを診てきて、なぜこの土地で開院したのか。
ご本人にとっては自分の人生でしかないので、わざわざ書くことだとは思っていない。
けれど、患者さんが知りたいのは、まさにそこです。
病院としての実績がなくても、その先生の経験は、最初から存在しているのです。
「書くことがない」と感じたら、AIに手伝ってもらう方法もあります。
私がやっているのは、こんな流れです。

・自分や会社の情報をAIに読み込ませる(ホームページのURLを渡す、会社概要を貼り付ける)
・目的を伝える(誰に向けて、その人の何を解決したいのか)
・「この目的に対して、私の経験をヒアリングしてください」と依頼する
・返ってきた質問に、一つずつ答えていく
・答えたものが素材になるので、あとはAIに整えてもらう
AIにライターをやってもらう感覚です。
自分から書こうとすると出てこないのに、聞かれると答えられる。
「書く」のではなく「答える」。それだけで、一次情報は出てきます。
ホームページは名刺、noteは人格。
対立するものではなく、補完関係です。
両方あって、はじめて全体が伝わります。
ステップ4:外部から「参照される」状態をつくる

自分で発信するだけでなく、外部から言及・参照されること。
これが、じわじわ効いてきます。
まずお伝えしたいのは、noteそのものが「参照(サイテーション)」になるということです。
あるお客様の案件で、こんなことがありました。
順位を追っていたところ、noteで発信していた別の会社に、一時的に抜かれたのです。
サイトの作りで負けていたわけではありません。

noteでの発信が効いていたのです。
そこからサイテーションの強化とサイトの見直しを進めて、抜き返したのです。
noteは自社サイトの外にあります。
そこに社名や事業内容が書かれていれば、それは立派な「外部での言及」になるのです。
その上で、地道ですが効いてくるのが、次の取り組みです。
・Googleビジネスプロフィールを整える(店舗・事業所があるなら最優先)
・業種別のポータルサイトに登録する
・商工会議所、業界団体、自治体のサイトに掲載してもらう
・取引先や協力会社のサイトで紹介してもらう
はじめの3つは、申し込めば掲載されるものです。
費用も手間もそれほどかからないので、まずはここからで十分です。
一つずつ登録する作業は地味ですが、これが効いてきます。
サイトを整えてAI検索で上位に出るようになると、今度は向こうから見つけてもらえるようになります。

まとめ記事やポータルを作る人たちも、AIで情報を集めているからです。
そこで紹介されれば、それがまた新しい参照になることで、良い循環が生まれます。
さらに効くのは、自分で申し込む掲載よりも第三者が自発的に書いてくれたものです。
お客様がご自身の言葉で書いた口コミ、取引先が「一緒に仕事をした」と紹介してくれた記事、地域や業界メディアの取材。
こうした言及は、数を狙って増やせるものではありません。
だからこそ、一つ一つの仕事を丁寧にやることが、結局は一番の対策になります。
逆に、やってはいけないこともあります。

口コミを買う・自作する、関係のないサイトに大量登録する、実態と違う実績を書く。
短期的に数が増えても、失う信頼のほうが大きいです。
また、掲載先ごとに社名や住所の表記がバラバラなまま放置するのも避けたいところ。
登録したら一覧にして管理しておくと安心です。
ステップ5:一度作って終わりにせず「維持・更新」する

最後のステップは、作って終わりにしないことです。
情報は、必ず古くなります。
だからといって、すべてを同じ頻度で見直す必要はありません。
種類で分けて考えると、無理なく続けられます。
料金・サービス・営業時間・実績は、変更の都度修正する。
コラムやお役立ち情報は、月に1本は増やす。
順位が落ちてきた記事は、半年から1年をめどにリライトする。
一度上位に出た記事も時間が経てば落ちてきます。
そのとき、新しい記事を一から書くより、落ちてきた記事を直すほうが早いです。
一度評価された記事は、戻りやすいからです。
もし「全部は大変」と感じたら、最低限これだけは意識してください。

AIが参照している記事を、古くしないことです。
AIに自社のことを何回か聞いてみると、参照元としてよく出てくる記事があります。
それが、今の自社を支えている記事です。
まずはその記事の情報が古くなっていないか、そこだけ見ておく。
効いている場所を守るのが先で、ほかのリライトはその後で大丈夫です。
一番もったいないのは、しっかり作ったサイトが公開してそのままになっているケースです。

費用をかけたサイトほど、こうなりやすい気がします。
完成度が高いぶん、「これで整った」という感覚になりますよね。
その気持ちは、私にもよく分かります。
でもサイトは公開してからが始まりです。
動いている会社と止まっている会社では、時間が経つほど差がついていきます。
続けるコツは、「決めてしまう」ことです。
気が向いたときにやろうとすると、まず続きません。
「月に1本出す」と決めておく。
それだけでサイトは止まりません。
そして、一人で抱えないこと。
書くのが苦手ならAIに聞いてもらう。
手が回らないなら、外に任せてしまうのも一つです。
大事なのは、自分で全部やることではなく、止めないことです。
LLMO対策は、まず「一つ直す」ことから

5つのステップをお伝えしてきました。
でも、全部を一度にやる必要はありません。
もし「まずこれだけでも」と一つ選ぶなら、私はステップ1をおすすめします。

今ある情報を、正しく・最新にすること。
新しく作る必要がないので、今日から始められますし、ここが整っていないと、あとのステップが効きにくくなります。
一番地味ですが、ここが土台です。
最後に、最初の2つに戻ります。
自社の強みは何か。
そして、それをAIは認識しているか。
LLMO対策と言っても、やっているのは、この2つを整える作業です。
専門用語を覚える必要はありません。
特別なテクニックを探すより、そちらのほうが、ずっと近道です。
一つ、忘れられない事例があります。

ある塗装会社さんは、それまで問い合わせが年間ゼロでした。
施工事例のページはあったのですが、写真だけでテキストがほとんど入っていなかった。
そこに、元の状態の問題、どう解決したか、こだわった点、お客様の声を書き足していったところリニューアル初月で4件の問い合わせがありました。
でも本当に効いてきたのは、その次です。
事例を読んだ方から問い合わせが来る。
仕事が増えれば、また事例が増える。
実績が積み上がると、専門性や信頼性が伝わり、検索でも上位に出るようになる。
そこから、また問い合わせが来る。
一度回り始めると、この流れが続いていきます。
特別なことをしたわけではありません。
やった仕事を、正しく書き残していっただけです。
完璧じゃなくていい。まずは、一つから。
今日、自社サイトの気になる一箇所を直すところから、始めてみてください。
さらにLLMO対策を詳しく知りたい方へ

LLMO対策とは?AI検索に選ばれるホームページ最適化の実践38選
この記事でお伝えした5つのステップを、38の具体的な施策に分解し、優先度をつけて解説しています。「何から手をつけるか」をもう一段深く知りたい方は、こちらをどうぞ。
E-E-A-Tチェックリストで実装するLLMO対策
ステップ2でお伝えした「型が揃っているか」を、項目ごとにチェックできるようにまとめました。
自社の情報が過不足なく整っているか、確認したい方はこちらが役立ちます。
