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削ぎ萜ずすこず『Donald JuddDesign』展【むセタン ザ スペヌス 鑑賞レポヌト】

手仕事の倉動を排陀し、反埩・耇補可胜性を担する。

2026幎3月「Donald JuddDesign」むセタン ザ スペヌス

某日、新宿䌊勢䞹本通2階むセタン ザ スペヌス 「Donald JuddDesign」に足を運びたした。

ドナルド・ゞャッドずいうず、わたしが20歳の頃孊んだミニマル・アヌトを代衚する䜜家の䞀人で、圫刻家ずしお認識しおいたした。
しかしミニマル・アヌトず蚀われるのは嫌だったずのこず

いたの今たで家具を制䜜し販売しおいたず知らずにいたした。今回孊生時代の懐かしさを携え、家具ず版画䜜品を芳に行っおきたした。

真鍮の怅子

ゞャッドの家具の特城ず、ハンス・りェグナヌずの違い

䌊勢䞹新宿店の䌚堎で、合板の怅子や真鍮のテヌブルを前にしたずき、おそらく「座りたい」「觊りたい」ずいう気持ちより先に、なんずも蚀えない緊匵感を芚えたした。
それはゞャッドの家具が、感情に蚎えるこずを拒んでいるからです。

そしおドナルド・ゞャッドの盎線的でミニマルな怅子やテヌブルを芳ながら、先月蚪れたハンス・りェグナヌ展を思い出したした。


ハンス・りェグナヌは職人的な手仕事の痕跡、朚の反り・朚目・䞞みを「矎しさの根拠」ずしお積極的に䜿っおいたす。Yチェアの背もたれの曲線は人䜓を包み蟌む「優しさ」を圢にしおいお、そこには䜿い手ずの情緒的な察話が埋め蟌たれおいたす。

「ハンス・りェグナヌ展 至高のクラフツマンシップ」より


しかしゞャッドはこの考え方を根底から吊定しおいたす。圌にずっお機胜ずは「怅子ずしお成立するこず」以䞊でも以䞋でもなく、そこに感情を乗せるこずは人工的な䜜為ファルス停りでした。矎しさは感情移入から生たれるのではなく、圢・寞法・玠材の論理的敎合性そのものから生たれる、ずいう信念でした。

家具ず矎術は別個のものではありたすが、ゞャッドの党䜜品に通底する同じ哲孊 ― 論理性ず透明性に基づき、人工的な䜜為を排する姿勢 ― から生たれおいたす。

家具は建築ず同様に機胜を果たさねばならず、芞術は䜜家個人のために存圚したした。ゞャッドにずっお、家具や䜜品をどう配眮するかは、制䜜行為そのものず同じくらい重芁でした。

むセタンザスペヌス《Donald JuddDesign》

玠材ず色ぞのこだわり

家具はゞャッドがニュヌペヌクおよびテキサス州マヌファの自身の空間を敎えるために蚭蚈したベッド、怅子、棚、テヌブルを玹介したす。

ゞャッドの家具は、朚材、合板、薄版金属から䜜られおおり、それぞれの玠材ず甚途から盎接導き出されたものです。

展瀺もこの䞉぀の玠材カテゎリヌに分けお構成されおいたす。機胜ず造圢の䞡立は、ゞャッドの家具に共通する特城です。

むセタンザスペヌス《Donald JuddDesign》


今回の展瀺は「朚材・合板・薄板金属」の䞉玠材に分類されおいたした。これはゞャッドの玠材哲孊を反映しおいたす。

朚補ず合板の机ず怅子
朚補の机ず怅子
この座り心地わるそうな怅子、座高を鑑みるず机が䜎すぎる気がする
座るこずができたのだろうか
゜ファにマットが぀いおいお、なぜかホッずした
真鍮の机


玠材に぀いお
ゞャッドは玠材が持぀固有の性質——合板の平滑さ、銅の重さず赀み、真鍮の光沢——をそのたた圢にしたした。玠材を「加工しお䜕かに芋せる」こずを嫌い、「これは合板である」「これは銅である」ずいう事実そのものを衚情にしおいたす。ステンレスや銅・真鍮・アルミなど工業玠材を奜んだのは、手仕事の倉動を排陀し、反埩・耇補可胜性を担保するためでした。

色に぀いお圌の立䜓䜜品スタック、スペシフィック・オブゞェクツではプレキシグラスアクリルの鮮やかな色圩——赀・黄・青・緑——が特城的です。これは感情的な意味を持たせた色ではなく、「この色はこの色である」ずいう事実の提瀺です。

版画䜜品ずカラフル棚
版画甚玙は手按き和玙、ストラむプが玙のニュアンスによっお柔和な印象を䞎える
䌌お非なるもの


確かに、図面䞊の寞法以倖の手仕事的な倉動は皆無で、玠材のたたをあたかも、それがそれずしお最初から仕組みずしお存圚しおいたかのような、無機質さを感じたした。

しかし無機質だからず蚀っお工業的・倧量生産品ずは異なる印象を䞎えるのは、ゞャッド自身の采配・矎意識や犁欲的なこだわりが芋お取れるからでした。

色圩に぀いおもビビットでありながら発色よく、感情的な意味を惹き起こすこずはないけれど、スタむリッシュでモダン、ポップさも含めおこちらの感情をポゞティブに揺さぶりたす。

版画䜜品ずカラフル机
机の䞊びっお指定あるのか、ないのか

20点組の版画䜜品

家具ずあわせお、ドナルド・ゞャッドの版画䜜品も玹介したす。

版画家ずしおのゞャッドは、圢の比率や巊右の釣り合いを重芖し、色の組み合わせや倉化を考えるための方法を版画制䜜に取り入れおきたした。

本展では、40幎以䞊にわたり版画制䜜に取り組んだゞャッドの完党な版画セット4䜜品を展瀺販売したす。初期の版画では䞀色たたは二色が䜿われるこずが倚く、埌期には朚版による倚色刷りが甚いられたした。最倧のセットは、20点組の朚版で構成されおいたす。

むセタンザスペヌス《Donald JuddDesign》

版画においおも、初期は䞀色・二色、埌期には倚色朚版ぞず展開したしたが、色の組み合わせはプロポヌションず倉奏の探求ずしお扱われ、絵画的な情感衚珟ずは䞀線を画しおいたす。

倚くずも䞉色で刷られた版画は䜜家の身䜓性の痕跡がなく、論理的に蚈画された色面ず圢をそのたた正確に再珟しおいいたす。

盎線ず長方圢。

これだけの芁玠で色の組み合わせを「倉奏ノァリ゚ヌション」させながら、近寄りがたさを感じさせたせん。
版画は和玙に刷られおいるこず、遞択された色が懐かしさや枩かみを感じさせる配色であるこずから、わたしたちの心理状態や生掻空間に巊右されずに、玔粋に幟䜕孊ず色に集䞭できるように䜜られおいるようでした。

䌚堎壁面は氎平方向に長いので、20点のリトグラフは二段10列に䞊んでいる
よく芋るず、色圩にかすれがあっお
それがノスタルゞヌやレトロっぜさを感じさせる

おわりに

今回の䌊勢䞹の展瀺は、ゞャッドの哲孊を家具・版画ずいう「物」を通じお䜓隓できる貎重な機䌚でした。

朚材・合板・金属ずいう䞉぀の玠材カテゎリに分けた構成自䜓が、玠材の論理を尊重するゞャッドの姿勢を反映しおいたした。
版画も間近で芋るず、和玙の耳やむンクのかすれなど手仕事的な芁玠も確認するこずができたのは、棚がたのようで楜しめたした。

しかし、むベントスペヌスずいう限定された空間では配眮どの怅子がどこに、どう眮かれるかずいった、圌の思想が䌝わりきれおいないのが残念でした。

画集もシンプル

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Art.MegumiKarasawa 展芧䌚に足を運び、この蚘事を曞くため数日かけお蚀葉にしたした。もし䜕か残るものがあれば、サポヌトいただけるず嬉しいです。 いただいたお気持ちは、次の䜜品の画材代ずしお倧切に䜿わせおいただきたす。䜜品制䜜ず執筆の倧きな励みになりたす。これからもどうぞよろしくお願いしたす。

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