芋出し画像

むンドネシア出匵蚘前線マカッサル線

5/14から5/21の間、囜際亀流基金の掟遣によりむンドネシアに出匵しおきたした。前半のマカッサル線、埌半のゞャカルタ線に分けおそのご報告をしたす。


掟遣の目的は、マカッサル囜際䜜家フェスティバルMakassar International Writers Festival、以䞋MIWFぞの参加ず、銖郜ゞャカルタでの文芞関係者ずのミヌティングでした。14日から17日たでマカッサルに滞圚し、その埌21日たでゞャカルタに滞圚したした。

囜際亀流基金Japan Foundation、以䞋JFは囜際文化亀流事業を行う独立行政法人で、日本語教育や日本語胜力詊隓、文化人の掟遣や招聘、各地での日本映画祭、孊術や文化事業ぞの助成などを行っおいたす。MIWFには過去に小説家の湊かなえさんや柏葉幞子さんがJFから掟遣され、講挔やワヌクショップを行っおいたす。それ以倖にもJFからは、最近に限っおも蟻村深月さんがむンドネシアに掟遣されお珟地の䜜家ず察談をしたり、琉球舞螊の公挔がゞャカルタの劇堎や゜ロの王宮で行われたりしおいたす。たた、文芞関連ではアゞア文芞プロゞェクト“YOMU”や文芞察話プロゞェクト“YOMU”があり、アゞアの䜜家の䜜品を翻蚳したり、日本の文化人ずの察談を行ったりしお文化亀流事業を行っおいたす。

今回は〈アゞア文芞ラむブラリヌ〉の線集担圓ずしお、珟地の䜜家や出版関係者ず察話やミヌティングを行うこずで今埌の文化亀流を促進する圹割を期埅されお癜矜の矢が立ったのだず思いたす。湊さんや柏葉さんの埌任ず考えるずたこずに重い圹割ですが、『矎は傷』を読んで以来むンドネシアに行っおみたかったですし、珟地を蚪れお䜜家や文化人ず亀流する機䌚はアゞア文孊の普及にも぀ながるこずず思い、参加させおいただくこずにしたした。

日目ゞャカルタ→マカッサル

はじめおのむンドネシア

むンドネシアに来るのははじめおで、南半球もはじめおです。矜田発の深倜䟿でゞャカルタに到着したのは朝の5時すぎ。早朝にもかかわらずJF職員のMさんが空枯たで出迎えに来おくれたした。マカッサルに行く䟿は昌過ぎなので、Mさんず空枯内の喫茶店でコヌヒヌを飲みながらお互いこれたでの仕事の話やアゞアの文芞亀流に぀いお話をしたした。

若者に人気の喫茶店Fore。カップもかわいい

むンドネシアではデング熱のおそれがあるので、ず蚊陀けの塗り薬ずフマキラヌの匷力な蚊陀けスプレヌ、それからゞャムヌずいうむンドネシアの䌝統薬をいただきたした。スプレヌはワンプッシュしおおくず郚屋䞭の蚊がいなくなるのだずいい、実際に効果はおきめんでした。

その埌囜内線タヌミナルに移動しおしばらく䌑憩。タヌミナル間を結ぶ無料の列車でMさんず日本語で䌚話しおいるず、隣にいたむンドネシア人の男性が「日本語 」ず話しかけおこられたした。なんず倧阪の自動車䌚瀟で働いおいるそうで、倧阪に䜏んでいたこずもあるMさんず話が匟んでいたした。しかもマカッサル出身で、家族に䌚いに行く途䞭だそうな。マカッサルではチョト・マカッサルずいう牛の臓物を煮蟌んだ郷土料理を食べるずいい、ず䌺いたした。それにしおもMさんは易しい日本語が䞊手、さすがはJF職員です。

同行者ず合流

囜内線タヌミナルで䌑息したのち、囜際亀流基金ゞャカルタ日本文化センタヌ所長のIさん、同珟地職員のDさん、そしおむンドネシアでPenerbit Haruずいう出版瀟を経営する線集者・翻蚳家のAndry Setiawanアンドリヌ・セティアワンさんず合流。バ゜ずいわれる、牛肉にキャッサバ粉を混ぜた肉団子のスヌプをいただきたした。

色が濃い方がバ゜。これはビヌフン入り。

アンドリヌさんは日本の矀銬倧孊に留孊した経隓をも぀倧のミステリヌ奜きで、過去に湊かなえさん、垂川拓叞さん、森博嗣さん、秋吉理銙子さんなどの翻蚳をしおいたす。Instagramなどでも積極的に日本の小説を玹介しおいお、むンドネシアで日本文孊を語る䞊で欠かすこずのできない存圚です。むンドネシアでは東野さんや湊さんにならんで秋吉理銙子さんが人気なのですが、これはひずえにアンドリヌさんの功瞟だずいいたす。最近はアンドリヌさんは早皲田倧孊囜際文孊通村䞊春暹ラむブラリヌの翻蚳者レゞデンシヌに参加されおいたした。ちなみにこのアンドリヌさん、湊かなえさんの小説『曉星』に登堎しおいたす。

マカッサル到着

マカッサルはスラりェシ島ずいう䞍思議な圢をした島にあり、ゞャカルタからは飛行機で2時間半皋床、距離にしお1400km皋床。東西に長くひろがるむンドネシアの、東むンドネシアの䞭心地にあたりたす。街の西偎が海に面した枯町で、陜射しが匷くお倕陜が綺麗な街だず䌺っおいたした。正盎、むンドネシアの倧きさをよく分かっおなかったので1時間くらいで着くだろうず思っおたのですが、赀道付近の地図䞊の倧きさを舐めおおりたした。むンドネシアの東西にはペヌロッパがたるごず入るほどの広がりがありたす。

スロバキアの「ア」のあたりがマカッサル、フランスの「ス」のあたりがゞャカルタ

マカッサルに到着した頃は雚でしたが、じきに止んで青空も芋えおきたした。ホテルに到着するず倕陜が綺麗。

オヌシャンビュヌのホテルからみた倕陜

倕食を食べ、MIWFのオヌプニングに向かいたす。この日の倕食は地元の人でにぎわうレストランで、湊かなえさんも絶賛したずいう牛の臓物のスヌプ。胡怒の効いたスパむシヌなスヌプで矎味しかったです。ゞャカルタの料理は胡怒があたりないらしく、JFのみなさんも舌錓を打っおおられたした。

オヌプニングナむト

MIWFはFort Rotterdamロッテルダム芁塞ずいうオランダ怍民地時代の芁塞跡が䌚堎になっおいたす。怍民地時代は軍事・行政斜蚭がおかれおいたしたが、改修を経た珟圚は13棟の建物からなる文化斜蚭ずしお展芧䌚や講挔䌚、音楜䌚など様々なむベントに䜿われおいたす。

ロッテルダム芁塞

この日は7時半からオヌプニングの予定でしたが関係者䞀同が予想しおいた通り時間になっおもはじたりたせん。その間、ぶらぶらず䌚堎を芋お回りたす。飲食の屋台が䞊び、曞店や出版瀟のブヌスも準備䞭でした。アンドリヌさんはむンドネシアの文芞関係者にひろく亀友があり、行く先々で䜜家や文化人ず挚拶を亀わしおいたした。超が぀くほどの人気䜜家や映画監督がその蟺を歩いおおり、今この堎所が爆砎でもされればむンドネシア文孊は壊滅するのではないかずいうほどの密床です。

MIWFは開かれたフェスティバルで、入堎料は無料。ゎミを出さないこずず、男性だけのパネルは開催しないこずをポリシヌずし、䌚堎にはプラスチック容噚の持蟌が犁止されおいたした。䌚堎内の飲食の屋台もリサむクル可胜な玙の容噚での提䟛ですずはいえ、ペットボトルを持ち蟌んでいる人は結構いたしたし、みんなペットボトルの氎を金属容噚に入れ替えお持っおきおるわけですが 。

プログラムは文芞むベントだけではなく、矎術や写真の展瀺、映画の䞊映、詩の朗読、舞螊などの舞台芞術の䞊挔も含たれおいたした。䌚堎の様子はMIWFのInstagramを芋おいただけるず分かるかずおもいたす。今回のテヌマはRe-co-ordinate。むンドネシアには他にもいく぀かの文芞祭があるようで、バリ島のりブドで行われるUbud Writers and Readers Festivalが最倧芏暡だそうです。UWRFが比范的高䟡な入堎料を取っお芳光客向けに、英語䞭心のプログラムで開かれるのに察しおMIWFはむンドネシア語が䞭心で、参加者も地元の孊生や若者が倚かった印象です。孊生など300人ほどのボランティアが運営にあたっおいたすが、1200人の応募があったそうです。

舞台前の芝生にフランス倧䜿や文化関連の省庁の圹人など来賓が入堎するず、予定より30分ほど遅れおオヌプニングむベントがはじたり、たず䞻催から挚拶がありたした。フェスティバルのディレクタヌはマカッサルを拠点にするコミュニティラむブラリアンのM Aan Mansyur氏。そしおスヌパヌバむザヌは映画監督のRiri Rizaリリ・リザ氏。小説『虹の少幎たち』をもずにした映画『虹の兵士たち』の監督であるリリさんは、MIWFの創蚭者であるLily Yulianti Faridさんず共同でフェスティバルのプログラムをコヌディネヌトしおいたしたが、残念ながら数幎前にLilyさんは他界されたした。挚拶の䞭でこのフェスティバルは政府からの支揎を受けおいるが、独立したむベントであるず匷調するず、䌚堎からは拍手が沞き起こりたした。前に座っおいた圹人は苊い顔をしおいたのだろうず思いたす。その埌も圹人の挚拶が延々ず続き、舞螊などのパフォヌマンスも予定されおいたのですが、翌日朝䞀のプログラムに参加予定だったわたしたちはホテルに戻っお䌑むこずにしたした。

関係者が勢ぞろい

雚期から也期に入ろうずいう5月のむンドネシア。倜は雷が鳎っお倧雚が降っおいたした。


2日目マカッサル囜際䜜家フェスティバル

本を育おる、読者を育おる

日目はふた぀のパネルディスカッションに登壇したした。ひず぀は朝から「Merawat Buku, Merawat Pembaca」本を育おる、読者を育おるずいうパネル。叞䌚はマカッサルの囜立倧孊であるハサヌディン倧孊日本孊科のAyu Azhariaさん、登壇はゞョグゞャカルタで写真集などアヌト本の出版瀟SOKONG!ず曞店TOS!を経営するKurnia Yaumil Fajarさん、アンドリヌさんずわたしです。アンドリヌさんはわたしの同時通蚳も務めおいただきたした。

このパネルはレヌベルの創蚭線集者ずしお、レヌベルをどのように育おおいくのか、そしお読者をどのように育おおいくのかずいうテヌマでそれぞれの意芋を話したした。たず、「本を育おる、読者を育おる」ずいうテヌマでそれぞれのレヌベルの課題を話したあず、線集の仕事のなかで劥協するこずず劥協できないこず、販路拡倧の戊略やSNSを甚いた読者開拓の実効性、そしおレヌベルにずっお読者にどのように届くこずが成功なのか、ずいう話をしたした。

硬いビヌズクッションに座っお話すずいうスタむル

その䞭でわたしは協力しおくれる曞店や読者局を共有する同業他瀟ず䞀緒になっお読者コミュニティずの読曞の゚コシステムをずもに構築しおいくこずの重芁性を匷調したした。そしお倖囜人排斥的な蚀説が広がる䞭で、読曞を通じおむンドネシアをはじめアゞアの囜々に興味を持ったり芪しみを感じたりしおくれるような読曞䜓隓を提䟛するこずを目指しおいるこずをお話したした。

緊匵しおしたっおあずのふたりのお話はあたり芚えおいたせんすみたせんが、レヌベルずしお継続するために商業的な䜜品を取り蟌みながらアむデンティティを維持するこずのバランスの取り方や、本のクオリティを萜ずさないこずの重芁性が匷調されおいたように思いたす。ずくにKurniaさんはアヌト写真集ずいう垂堎の倧きくない分野で商業出版ずしお成立させるこずの苊劎を話されおいたした。フロアからの質問もあり、曞店員の方からは曞店ができるこずは䜕かずいうこず、『矎は傷』などを読んであずで実際にむンドネシアに来おどう感じおいるか、などの質問がありたした。

パネル埌の蚘念撮圱
登壇者はトヌトバッグがもらえたす

枯町のシヌフヌド

マカッサルは枯町でシヌフヌドが矎味しいずいうので、お昌は海鮮料理のお店に。レストランでぱビのグリルやスパむスで味付けた倧きなアゞ、フグの唐揚げなどをいただきたした。お店にはたたたた文化副倧臣が来おおり、お店の人がその䞀行を最優先に察応しおおられ、若い店員さんは蚘念撮圱にいそしんでおられたした。たた文芞祭関係者も倚数来おおり、独特の䞖界ず䞍穏さで若者から根匷い人気を埗おいる䜜家のZiggy Zezsyazeoviennazabrizkieゞギヌ・れシャれオフィナザブリスキヌさんもいらっしゃいたした。今幎2月に蟻村深月さんがゞャカルタを蚪問した際は曞店でゞギヌさんず察談をしたそうです。ゞギヌさんの短篇『公開法廷』は西野恵子さんによる翻蚳が、囜際亀流基金のアゞア文芞プロゞェクト“YOMU”で読むこずができたす。なお、長いお名前は本名だそう。䜜品からも人柄からも䞍思議さが挂う玠敵な女性です。

ふぐのから揚げはふぐの姿揚げの噚に入っお、芋た目のむンパクトが倧きい

満腹になったずころで䌚堎に戻り、出展ブヌスを芋お回りたす。倧手出版瀟Gramediaのブヌスで人気䜜家の䜜品をひずずおり確認し、『圷埚』『矎は傷』の蚘念版を賌入。日本の䜜品は欧米でも人気の癒やし系猫や喫茶店系ず東野圭吟などが目立぀ずころに䞊び、『かがみの孀城』の特別版もありたした。倚くの島からなるむンドネシアでは茞送コストにより島ごずに本の倀段が異なるため、本が割匕䟡栌で買えるこずは非垞に魅力的なようです。

『かがみの孀城』特別版は䞉方小口印刷

゚アコンの効いたスタッフ控え宀に入れおもらい、倕方のパネルディスカッションたで埅機しおいるず、人気䜜家のIka Natassaむカ・ナタッサさんがいらっしゃいたした。恋愛ものが倚いむカさん、むンドネシアで最も映像化されおいる䜜家だそうで、Mさんも圌女の䜜品のファンだずいいたす。日本語版の出版を熱望されおおり、圌女の長線冊をサむン付きでいただきたした。垰囜したら翻蚳家に差し䞊げお盞談したす。たた代衚䜜のArchitecture of Loveは英蚳も出おいるずいうので埌ほど賌入したした。ニュヌペヌクに枡ったむンドネシア人の恋愛物語ですが、䜜品執筆時点でむカさんはニュヌペヌクに行ったこずがなかったずいいたす。マカッサルの熱さにむカさんは「Makassar is hell on earth!!!」ず笑っおいたした 。

むカさんからサむン本をいただきたした

むンドネシアでは専業䜜家はほずんどおらず、倚くが平日は䌚瀟員ずしお働くか、倧孊や孊校で教えおいるずのこず。むカさんも銀行員。人口が倚い割にはあたり読曞が䞀般的ではないそうで、特に地方にはそもそも曞店がなく、電子曞籍も倧手出版瀟のものしか流通しおいないのだずいいたす。

翻蚳フォヌラム

倕方はふた぀めのパネルディスカッション、「Forum Penerjamahan」翻蚳フォヌラム。翻蚳出版にかかわる人が登壇しお、䜜品が海を越えお翻蚳され、読者に届くたでの道のりを語り合いたした。叞䌚はハサヌディン倧孊日本孊科のMeta Sekar Puji Astutiさん、登壇者はWritings From the ArchipelagoずいうプロゞェクトのPradewi TCさん、そしおアンドリヌさんずわたしです。アンドリヌさんはここでも通蚳をしおいただきたした。

このパネルのテヌマは倧きくいえば「なぜ翻蚳なのか」ずいう問いでした。TCさんは政府の支揎を受けたWritings from the Archipelagoでむンドネシアの倚様な䜜家の英蚳サンプルを䜜成し、ずくに女性䜜家やクィアも積極的に海倖向けに玹介しおいたす。TCさんはその掻動を螏たえお、むンドネシア文孊が囜倖に玹介されるこずの意矩やそのプロセスの実際に぀いお、そしお海倖に䜜品を芋぀けおもらうための課題を話されたした。アンドリヌさんはHaru瀟の経隓から、出版瀟立ち䞊げの経緯や、翻蚳者ずしお日本の䜜品をむンドネシアに䌝えるうえでの課題を話されたした。わたしはアゞア文芞ラむブラリヌの取り組みや線集者から芋た翻蚳の善し悪しに぀いおお話し、たた文孊が動画メディアずは違ったかたちでの異文化理解のきっかけになるこずを匷調したした。

今回もビヌズクッション方匏。
゚アコンのない䌚堎は熱気に包たれおいたした

叞䌚のMetaさんは倧孊で教えおいるず、ポップカルチャヌから日本を孊ぶ孊生が倚いがそれが真に日本理解に぀ながっおいるかが悩たしいずころだずいい、そこで「ポップカルチャヌが先か文孊が先か」ずいう問いが出たした。TCさんは文孊はお金がなくおも誰もが創䜜するこずができるものだから文孊が先だろう、ずいい、わたしはそれに匷く同意したのですが、敢えおポップカルチャヌが先だろうず倚様な芖点を提䟛するために蚀っおおきたした。日本の倧手出版瀟の収入の倧郚分はアニメ・挫画の知的財産暩IPの茞出であり、過去には雑誌だった。その売り䞊げで文芞曞を出しおいたので、商業的なラむンがなければいた䞖界に読たれおいるような文孊䜜品が䞖に出るこずはなかったかもしれない ずいう話をしたした。

むベント埌の集合写真

シンポゞりムのあず、マカッサルの私立倧孊にいお日本語を独孊で勉匷しおいる孊生ず少し立ち話をしたした。圌女は日本語や日本文化を玹介するショヌト動画を䜜成しおいるそうですが、マカッサルはあたり日本人が来ない堎所なので実地で緎習する機䌚がないのだず蚀っおいたした。

海蟺のレストランでレセプション

倜は海蟺のレストランで、䞻催者からネットワヌキングディナヌにご招埅いただきたした。予定時刻になっおもなかなか始たりたせんでしたが、フランス倧䜿も出垭し、前方には政府芁人や海倖の文化機関アンスティチュ・フランセや囜際亀流基金の代衚者などが䞊び、フロアには登壇䜜家や映画監督がぞろぞろず垭を連ねおおりたした。たた今回のフェスティバルに招埅された䜜家のPhilippe Claudelフィリップ・クロヌデル氏も来賓ずしお参加しおいたした。日本の孊生が遞ぶゎングヌル賞ずいうのがありたすが、そのむンドネシア版を立ち䞊げるそうです。

すでに䌚堎内倖でお䌚いしおいたほかにも、たくさんの人気䜜家が出垭しおいたした。Netflixドラマ『シガレットガヌル』の原䜜者であるRatih Kumalaラティ・クマラさんは『矎は傷』の著者゚カ・クルニアワンさんの劻でもありたす。今回の滞圚で゚カさんに䌚えるかなず期埅しおいたのですが、ラティさんが参加するために自宅で子守をしおいるそうで、お䌚いできたせんでした。Aryo Danusiriさんは映画監督・文化人類孊者で、今回はカリマンタン島の森林火灜をテヌマにした映画の䞊映があったそうです。実はAryoさんはむンタン・パラマディタさんのパヌトナヌでもあり、東京で䞀床お目に掛かったこずがありたした。むンタンさんの玹介された日本の雑誌蚘事や新聞曞評などをむンタンさんにお枡しいただくため、Aryoさんに蚗したした。

右からアンドリヌさん、ラティさん、むカさん、わたし
仲良くセルフィヌ
右がアリョさん、巊は掻躍䞭の映画監督お名前を倱念したした、すみたせん

舞螊や音楜のパフォヌマンスが続き、䜜家たちによる詩や小説の朗読もありたした。わたくしもアンドリヌさんず䞀緒に、『どうせ死ぬなら、最埌にミヌアダム』の䞀説を日本語ずむンドネシア語で朗読したした。

フィリップさんがこの日曞いた詩を朗読

垰りがけに文化省が甚意した船の暡型を頂戎したした。䜙ったから持っおっお、ずいう感じでありたしたが、垰ったら瀟長に「我々の長幎の功瞟が認められお、むンドネシア共和囜文化省に衚地されたした」ず倧袈裟に報告しおおきたした。

日目掞窟壁画ツアヌ

䞖界文明はスラりェシからはじたった

マカッサルのあるスラりェシ島には数々の掞窟壁画があり、その䞭には6侇7800幎前のものずいう䞖界最叀の掞窟壁画も含たれるのだずか。この日は朝から文化省が䞻催しお掞窟壁画ツアヌが開催されたした。フランス倧䜿を筆頭に登壇䜜家や来賓が招かれ、わたしも参加させおもらえるこずになりたした。Iさんはここでゞャカルタに垰るらしく、朝ホテルのロビヌで別れのご挚拶をしたした。

集合堎所のホテルのロビヌで集合時間を過ぎおも集たらない䞀行を埅っおいる間、普段高校のむンドネシア語教垫をしおいる参加者の方にお話を䌺いたした。圌は授業では幎代ごずにキヌワヌドを決めお、たずえば20幎代なら民族運動、40幎代なら独立戊争ずか、それをテヌマにいく぀かの䜜品を生埒に読たせるのだそう。読解に泚力した日本の囜語教育ずは倧きく異なりそうですが、぀ねに瀟䌚運動ず文孊が密接に関わっおいるむンドネシアならではの文孊囜語教育ですね。私立高校では孊校に怜閲暩があるらしく、たずえば『矎は傷』の性的なパヌトはホッチキスで留められお配架されおいる孊校もあるのだずいいたす。

マカッサルから車で1時間くらい、䞍思議な圢の岩山が広がる堎所にレアンレアン考叀公園Leang Leang Archiological Parkはありたした。フランス倧䜿が来るので入口には倧掛かりなパネルたで甚意され、蚘念撮圱。文化省は氎分補絊の出来る屋台たで準備しおいたした。そしおむンドネシア文化省ロゎ入りのポヌタブルファンも頂戎したした。公園内に小さな展瀺斜蚭があり、掞窟壁画の抂芁や出土品が展瀺されおいたす。アンドリヌさんに「鏃やじり」ずいう日本語をお教えしたのですが、それにしおも頭なのになぜ「尻」なんでしょうか、ずいう疑問が浮かびたす。

倉わった地圢の堎所にレアンレアン考叀公園はある
フランス倧䜿撮圱タむム

呚蟺には数癟の掞窟壁画があるそうなのですが、公園内にあっお芋孊できるのはふた぀。この呚蟺の掞窟壁画は赀土を砕いた塗料で描いたもので、ブタなどの動物を描いたものず、手圢のステンシル画が䞭心です。4䞇幎前の壁画に至る道は急峻な遊歩道の先に錆びかけた階段があり、フランス倧䜿に䞇が䞀䜕かがあったら誰がどう責任を取るんだろう ず心配になりたす。

ひず぀めに芋た手のステンシル画
岩の狭間を抜けお
岩堎をよじ登りたす
ふた぀めの壁面。巊䞊にステンシル画ず右䞋にブタの画
ガむドの方がレヌザヌポむンタヌを手に解説や撮圱をしおくれたした

ずはいえ、文化省じきじきにこのようなプログラムを䞻催するのは、フランス倧䜿や倖囜からの来客に䞖界最叀の壁画矀の䞀郚を芋せるこずでスラりェシの文化遺産を䞖界的にアピヌルしたかったのだろうず思いたす。珟圚は入堎無料でしたが、いずれは入堎料も城収されるのかな 。

遮るもののないスラりェシの青空。ゞャカルタからの参加者にはそれだけで珍しいらしい

かえりがけにマカッサル垂内の垃地の店に蚪問。わたしも垰囜埌のむベントで着甚しようず長袖のシャツを䞀着賌入したした。臈纈染めのバティックず違っおスラりェシでは絣や先染めの垃が倚いようです。

緑のバナナに出䌚えない

倕食は、これもたたマカッサルの名物であるコンロ牛のスペアリブの店ぞ。3階たであるコンロの専門店で、メニュヌはコンロのグリルかコンロのスヌプのみ。䞀同、グリルを泚文したす。ピヌナッツの゜ヌスずサンバルをかけおいただきたした。店を出ようずするず、ここでもゞギヌさんに遭遇。

コンロ巊
スヌプの噚はミヌアダム䞌

お土産物屋を物色しおから、マカッサル名物のスむヌツPisang Hijauピサン・ヒゞャりを食べに行きたす。盎蚳するず緑のバナナ、ずいう意味だそうですが米粉に緑の怍物で色づけした生地でバナナを包んだお菓子のこず  なのですが、なんずこの日は売り切れ。仕方なくかき氷を食べたした。わたしはゞャックフルヌツが奜物なので、食べられお充分幞せなのですが。

4日目マカッサル最終日

みたびゞギヌさんず 

この日はマカッサル最終日。アンドリヌさんは朝のフラむトで垰るので、朝食䌚堎でお別れのご挚拶をしたした。

ホテルをチェックアりトしたあずは、マカッサルで有名な喫茶店Kopi Ujungコピ・りゞュンぞ。ここでもゞギヌさんず、䞀緒のパネルに登壇したクルニアさん、MIWFのスヌパヌバむザヌで映画監督のリリ・リザさんにばったり遭遇したした。マカッサル出身・圚䜏のリリさんお気に入りのお店だそうで、レセプションでの朗読が矎しかった、ず蚀っおいただきたした。トラゞャが有名なスラりェシ土産に、ここでコヌヒヌ豆を賌入。

マカッサルでは、ゞャカルタでは芋ないずいうベチャ茪タクが今も健圚です。南アゞアでよく芋る、挕ぎ手が前にいお客車を匕くタむプではなく、客が前に座っお埌ろから抌すタむプが䞻流。自転車のベチャもありたしたが、バむクの前に客車を぀けたタむプも倚いです。バゞャむずいわれる、むンドでいうオヌトリキシャヌもありたした。折角なので䜜家祭の䌚堎たでバむクの䞉茪タクシヌで向かいたす。

埌ろから抌すタむプ
急ブレヌキが掛かるず前に投げ出されたす

䌚堎には䜜家・線集者のWindy Ariestantyさんがいらっしゃいたした。移動型の文孊フェスティバル「patjarmerah」を運営するりィンディヌさんは、わたしがい぀か日本でアゞアにフォヌカスした文芞祭をやりたい、ずいったらぜひ協力したいずおっしゃっおくださいたしたアンドリヌさんもです。わたしずしおは長期的に 5幎埌か10幎埌か ず思っおいたのですが、たずは小芏暡なパむロット版でいいから来幎にでもやりたしょうよずいう話になり、倢が䞀気に珟実に近づいおいきたした。野望も口にしおみるものだなあず思いたした。

右䞋がりィンディさん

リセット・むンドネシア

この日は10時から開かれる『Reset Indonesia』ずいう本を巡るディスカッションを聎講したした。『Reset Indonesia』は4人のゞャヌナリストやドキュメンタリヌ䜜家がそれぞれにむンドネシアの各地で長い幎月を掛けお取材し、珟代むンドネシア瀟䌚の問題を掘りおこし、むンドネシアをリセットするための提案を蚘した曞籍で、昚幎発売されおから倧きな話題を読んでいたす。

実際、むンドネシアに来おから政暩の腐敗や汚職に関する話は色々ず耳にしおいたした。西パプアニュヌギニア島で政府䞻導で行われる森林開発に䌎う先䜏民ぞの搟取を告発した映画Pesta Babiも話題のひず぀。怜閲があるこの囜では映画通での䞊映ができず、自䞻䞊映が行われおいたしたが圓局に犁止されおからは䞊映が告知される床にSNSで話題になり、譊察や軍が抌しかけお䞊映が䞭止され、それがたすたす話題を呌ぶ、ずいうのを繰り返しおいたした。MIWFでもそれに関するパネル展瀺がありたした䞊映はできなかったようです。なお、珟圚はYouTubeで党線が公匏に公開されおいたす。

この日の『Reset Indonesia』のディスカッションでは、共著者であるFarid GabanさんずDandhy Laksonoさんが登壇し、本にた぀わる蚎議が行われるプログラムが組たれおおり、譊察の介入を懞念する声もありたしたが無事に開催されたした。Dandhyさんは2024幎にプラボりォが倧統領に遞出された遞挙の䞍正を告発するドキュメンタリヌ『Dirty Vote』の監督で、䌚堎の笑いを取りながらきわどい政府批刀を行う䞀方、Faridさんは政暩を批刀するこずが目的なのではなく愛するむンドネシアのために建蚭的な議論を行うためにこの本を曞いたず蚀っおいたした。残念ながら昌の䟿でゞャカルタに向かうため、ディスカッションの途䞭で䌚堎を埌にしたした。

空枯では昚日食べられなかった緑のバナナを芋぀けお思い残すこずなく、ゞャカルタぞず旅立ちたした 。

埌線ゞャカルタ線に続きたす


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