『崩す』とは何を壊しているのか──サッカー戦術と言葉の正体
サッカーにおいて崩す攻撃というワードを聞いたことはあるという方は多いはず
指導者によっても概念が違うし、チームの理念によっても考え方が違うので、サッカーというスポーツで概念の話をすると尽きることがありません
そんな概念について今回は触れてみたいと思います
一般的に崩れるという言葉を聞いた時に、どんな想像をするのか?考えてみてください
・計画が崩れる
・信頼関係が崩れる
・バランスが崩れる
・積み木が崩れる
etc…
私は現場でよく選手への説明をする時に多用するのが、一般的に聞きたいワードを普段の生活でどういう形で使うのかを考えさせます
自分でも辞書(スマホ調べ)を引き、その言葉自体が持つ意味や解釈も指導準備として知っておきます
あとは、それをサッカーに置き換えて話します
「崩れる(くずれる)」は、形・状態・バランス・秩序などが保てなくなるときに使う言葉です
使い方は大きく分けていくつかあります
① 物理的に形が壊れるとき → もともと保たれていた形が、壊れてしまう
② バランス・姿勢が保てなくなるとき → 人や物の安定が失われるときにも使います
③ 計画・秩序・関係がうまくいかなくなるとき(比喩) → 目に見えないものにもよく使われます
④ 健康・体調が悪くなるとき
⑤ 表情・態度が変わるとき → 保っていた雰囲気が壊れる
共通点は、「保たれていたものが、何かをきっかけに維持できなくなる」こと
皆さんは「崩す」という言葉をどういう時に使いますか?
崩すは、自分(または何か)が【意図的】に、保たれている形・状態・バランスを変える/壊すときに使います。
崩れるが自然にそうなるのに対して、崩す=原因を作る側
崩れるとセットで考えると分かりやすいです。
① 物の形を壊す・変えるとき
積み木を崩す
山を切り崩す
雪だるまを崩す
手を加えて形を変えるイメージ
② バランス・姿勢・構えを変えるとき
相手の体勢を崩す
フォームを崩す
姿勢を崩す
安定していた状態を乱す
③ 計画・流れ・秩序を乱すとき
計画を崩す
流れを崩す
チームの和を崩す
うまくいっていたもの・想定内を乱してしまう、というニュアンス
④ 健康・調子に関して
体調を崩す
健康を崩す
自分の行動・メンタルが原因になることが多い表現
⑤ 雰囲気・表情・調子を変えるとき
真剣な雰囲気を崩す
笑って表情を崩す
リズムを崩す
保っていた感じを変える(不穏・不安に)
崩れる:自然に・結果としてそうなる
崩す:意図的/原因を作る側
以上の日本語的な崩す・崩れるについての調べを持って、私の崩すという言葉の正体についてお話しします
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