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「迷わせない」という指導者の責任〜選手が自走する「あとはやるだけ」の作り方〜

なぜ我々は「目標」を立てても動けないのか?

読書家かと言われれば、私は嗜む程度ですが、月に1冊〜2冊、興味引く本に出会えた月は3冊ほど読みます

昔も今もビジネス書や自己啓発本には、嫌というほど「目標を持て」と書かれています
しかし、実際に目標を立てて、それに向かって迷いなく突き進める人は一握りです

なぜ、書いた瞬間に満足して終わってしまうのか

それは、「目標」と「目的」という言葉の解釈が、自分の中で「行動」に結びつくレベルまで分解されていないからです

私はこの二つを、こう定義しています

  • 目標=「道路標識」(進むべき方向の確認)

  • 目的=「ダーツの的」(習得すべき技術の明確化)

この二つが連動したとき、人は「あとはやるだけ」という最強のマリオのスター状態に入ります。

マリオのスター状態って、一定時間最強だから絶対Bダッシュして敵倒しまくりますよね?

サッカーにおける「マリオのスター状態」になるために、必要な「目標」と「目的」について深掘りしていきたいと思います


片方のエンジンでは飛べない:目標と目的の「不都合な関係」

目標(標識)と目的(的)は、似て非なるものです

しかし、これらは独立しているわけではなく、飛行機のエンジンのように、両方が同じ出力で回転して初めて「前進」という推進力を生みます

多くの指導現場で選手が失速してしまうのは、どちらか一方のエンジンが停止していることに気づかず、片方の出力だけを上げようと無理を強いるからです


ケース1:標識(目標)ばかりの「精神論エンジン」

「全国大会に行くぞ!」「志望校に合格するぞ!」と、大きな標識ばかりを指し示すタイプ


  • 状態: 進むべき方向は分かっているが、そこへ到達するために必要な「今、この瞬間の技術(的)」が定義されていません。

  • 弊害: 選手は「頑張れ」という言葉に追い詰められますが、具体的に何を磨けばいいのかが分からないため、足踏み状態が続きます。これが続くと、熱意は次第に「焦り」へと変わり、やがて指導者への信頼の欠落に至る可能性もあります


ケース2:的(目的・技術)ばかりの「技術偏重エンジン」

「このパスを正確にしろ」「ステップを速くしろ」と、目の前の技術(的)の習得ばかりを強要するタイプ


  • 状態: 確かに一つ一つの技術は向上するかもしれません。しかし、その技術が「どの標識(目標)」に向かうために必要なのかが語られていません。

  • 弊害: 選手は「なぜこれをやっているのか?」という納得感がないまま、単なる作業として練習をこなすようになります。全体像が見えないため、不測の事態が起きた時に応用が効かず、目的地に辿り着く前に迷子になってしまいます


良い方向へ進むための「目標と目的の連動」とは何か


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