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イギリスの核兵器基地に凸ってきた(2010年)

自分は2009年から1年少々住んだスコットランドではいくつか核関連の施設や史跡を訪問している。元々、イングランドのブリストルの大学学部時代にドキュメンタリー制作をやったこともあり、各関連のドキュメンタリーを観るのが好きだったのだが、スコットランドではそのようなドキュメンタリーに出てくるような場所が現実に幾つもあったのだ。

以下の記事ではイギリス最大規模の核シェルターに潜入した時の事を記事にしている。有料だが興味がある人はこちらもよろしく。
<以前の記事>

今回はその「クライド海軍基地」(HMNB Clyde)とその基地の前で20年も反核運動をしている「ピースキャンプ」を訪れた時の事を記事にしたい。
当時の貴重な写真も発掘したので掲載していく。

この訪問は2010年10月に行われたものです。ちなみに、この時点では以下の記事で書いた一件については、もうあのクソカレッジを卒業(追い出された)した後なので、こんなアホなことをしていたから修士号が取れなかった訳では無いことは先に言っておく(爆)。

<以前の記事>

なお、この記事には大変、貴重な写真がいくつも載せているが、現在進行形の核兵器問題は多くの人に知っていただきたいので今回は無料で公開している。

ただしチップは受け付けているので、もし、記事を気に入っていただけるようだったら、今後の旅費確保のためにご協力をお願いしますm(_ _)m


「核王国」スコットランド

筆者が2009年から1年ほど住んだスコットランドは、実は、イギリスにおける「核王国」だ。

各所には現在も稼働中の核関連施設(核兵器、原子力潜水艦、原発など)が多くあり、それだけではなく冷戦時代に建設され放棄された核シェルターが多く地中に埋まっている。

筆者の住んでいた地域でも時々、冷戦時代に秘密裏に核シェルターが教員も知らぬ間に小学校の地下にあったり、近隣住民が知らぬ間に民家の裏の丘の地下にあったりしたようだ。他にもイギリスの高速増殖炉があるのもスコットランドのドーンレイという場所だ(現在は廃炉作業中)。

そして、スコットランドにはイギリスが保有する水素爆弾(広島型原爆の約16倍の威力がある)を搭載した原子力潜水艦が配備されている。その配備基地が以下のページにある「クライド海軍基地」である。

Wikipedia「クライド海軍基地」

ファスレーンに行ってきた

前述のクライド海軍基地があるのはスコットランド西部、グラスゴーという大都市の北、約40キロの場所にある「ファスレーン」(Faslane)という内海の穏やかな田舎にある。

大都市のたった40キロ先に水爆を搭載した原潜があるのがイギリスという国だ(怖)。

ファスレーンの行き方

自分は当時はスコットランド東部のダンディー市に居住していたので以下のルートで行った。

行程

高速バス(ステージコーチ) ダンディー→グラスゴー(Glasgow)
 ※バスを使ったのは安かったからだ。鉄道でも同区間は移動できる
グラスゴーのホステルに1泊
鉄道 グラスゴー→ヘレンズバラ(Helensburgh)
路線バス ヘレンズバラ駅前→クライド海軍基地南門
 ※クライド海軍基地には北門(North Gate)と南門(South Gate)がある  
  が、「ピースキャンプ」があるのは南門
 ※バス乗車時は運転手には「ピースキャンプ」に行く旨を告げる
  さもないと外国人が国家機密満載の基地に行くのを怪しまれるw
  この地域も結構な田舎なので地元民は外国人旅行者には懐疑的だ

へレンズバラの駅
へレンズバラは穏やかで美しい田舎町
観光で訪れるには良さそうだが、こんなところに核兵器があるのだ(怖)
へレンズバラの街並み

日本から行く場合

もし、読者の中でクライド海軍基地に行きたい、というミリタリーマニアがいる時のために日本から行く場合についても書きたい。

この場所は到達難易度は高くはない。なんなら後述の広島の被爆者も80年代に日本から行っている。

日本からは飛行機で乗り継ぎ便でグラスゴーに直接行き、以降は筆者と同じようにグラスゴーから鉄道でヘレンズバラへ行くのが最も楽だ。

飛行機は以下の記事で紹介しているエミレーツ航空が便利だ。
<以前の記事>

エミレーツ航空は日本からは羽田、成田、関空からドバイまで毎日運行しており、ドバイからはグラスゴー行きの飛行機に乗り換えが出来る。

ロシア上空が飛べず東京ーロンドン間のフライトが遠回りになったことを鑑みると、東京から直行便でロンドンに行ってから乗り換えでグラスゴーに行くよりも、エミレーツ航空で日本からドバイ乗り換えでグラスゴーに行くほうが早いかもしれない。特に、関西圏の出発なら絶対にエミレーツ航空の方が早くグラスゴーに着く。

クライド海軍基地前で記念撮影

前述の行程にてクライド海軍基地南門に到着した。
当然ながら中には入れなかったのだが、基地の門周辺で不審者感バリバリで記念撮影をしてきた(爆)。

その時の写真が発掘されたので以下に紹介する。

クライド海軍基地の看板前で記念撮影
紛れもなく核施設(Nuclear Authorised Site)
ちなみにAuthorizedのスペルはイギリス英語ではAuthorisedで正解
この先に水爆搭載の原子力潜水艦がいる(怖)
クライド海軍基地の建物
一応基地っぽいが、日本人が見慣れた米軍基地に比べると緩い感じ
だが、ここに広島型原爆の16倍の威力がある水爆があるのだ

ピースキャンプを訪問

基地を訪問した後に基地前で25年以上反核、反戦運動をしている市民団体の「ピースキャンプ」を訪れた。このキャンプは電気が通っていないにもかかわらず常に人が住んで文字通り24時間265日の抗議運動を続けてきたという。

また、時には内海にカヌーで出て核兵器搭載の原子力潜水艦周辺で反核運動をするそうだ。なかなかタフな抗議運動じゃないか(汗)。

このキャンプを管理していたイギリス人に筆者が日本人であることを告げると快く内部を見せてくれた。その時の写真を以下に投稿する。

キャンプ内には80年代に広島の被爆者が訪れて植樹したという桜の木もあった。

ピースキャンプ外観

ピースキャンプ入り口の看板
ピースキャンプは1982年から活動しているようだ
ピースキャンプの入り口にあった標識
ピースキャンプは廃棄された車両を使っている
ヒッピー間漂うピースキャンプ
写真左下のゴミ箱には「爆弾はゴミ箱へ」と書かれている

ピースキャンプ内部を訪問

ピールキャンプの入り口にある訪問者を歓迎するカウンター
ピースキャンプで飼われていたガリガリの犬
電気がないピースキャンプでは薪で火を起こしてお茶を淹れてくれる
ピースキャンプには25年以上、常に誰かが住んでいる状態だそうだ
様々なキャビンが立ち並ぶピースキャンプ内部
カラフルにペイントされたピースキャンプ内のバス

反戦オブジェ

ピースキャンプにあった反戦の看板
反戦オブジェ。ブリティッシュジョークっぽい(笑)

広島の被爆者が植樹した桜

広島の被爆者が80年代に植樹した桜の木の根元にあった説明文
広島の被爆者が80年代に植樹した桜の木
気候が厳しいスコットランドでは日本から持ってきた桜の苗であってもあまり大きくならない

あとがき

今回はスコットランドでイギリスの核兵器があるクライド海軍基地並びにその基地前で25年以上反核、反戦運動を続けてきたピースキャンプを2010年に筆者が訪問した際の事を記事にした。

この記事を通して少しでも核兵器とその保有国のことを知っていただけると幸いです。

今回もここまでお読みいただきありがとうございました。


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