見出し画像

まくらもとで花火があがる家 〜旧宅エアコン、怪音の夏〜(340日目)




マンションって、快適だな〜


こんにちは、アラカンいんこです。
言うのも聞くのもお嫌でしょうが、いやはや、毎日暑いですね〜。嫌になってしまいます。
毎日のお勤めさえなければ、一日中自宅にこもって過ごしたい、と思うのは、私だけではないはず。


幸い、ヤマネさん(旦那さん、仮名)といんこの住むマンションは、引越ししてきた時に新しいエアコンを設置したので、この酷暑のなかでも、自宅に居る間限定なら、快適に毎日を過ごすことができています。なにより、

ヤマネさん「上の階があると、違うよな〜。断然涼しいし、熱がほとんどこもらない。旧宅とは全然違うよ。マンションって、快適だな〜。」

そう、断熱材など何も入ってない、古い一戸建て住宅に住んでいたからこそ実感する、マンションの快適さ、ありがたみ。

周りを囲む壁の、断熱性が全然違うのですよ。
二人とも、面と向かって口には出しませんが、この酷暑のなか、旧宅に住んでなくてよかった〜、と思っています。
あのまま旧宅に住んでいて、この夏を迎えていたら、あるいはもしかしたら…。
二人のうちどちらかに、(あるいは両方に)命の危険が訪れていたかも知れません。



旧宅のエアコン事情、絵に描いた餅たち


懐かしい旧宅、以前の我が家…。
旧宅は、昔ながらの木造家屋、二階建てのお家でした。

もっとも熱のこもるはずの台所には、エアコンはありませんでした。窓の配置上、設置できる壁がなかったのです。
一階の仏間には、エアコンがありました。けれど、エアコン本体は壊れてないのにリモコンがダメになってしまい、結果、どうにも使い物にならなくなってました。だって、ヤマネさんと二人していくら探そうとも、本体に電源ボタンが見つからなかったんだもの。
絵に描いた餅ならぬ、ただ壁にかかってるのを眺めるだけのエアコンでした。


とはいえ、旧宅で特筆すべきだったのは、なんと言っても、二階寝室のエアコンの存在でしょう。
ナショ○ル製の、当時としては立派な大型エアコンでした。しかし…。
リモコンは全面液晶なのだけれど、長年使っているうちに表示が薄れてしまい、いつ見ても
「ついてるような…消えてるような…?」
的な、ビミョーな表示になってしまっていました。

設定温度の数字を表示するところなど、液晶劣化でうっすらした8の表示が取れなくなってしまい、果たして88度なのか68度なのか、それとも極寒の00度なのか、透かし見てもナナメから見ても、何度なんだか、ついてるんだか消えてるんだかさえもさっぱりわからないと言うナゾなリモコン(笑)。

「どっちだよ!」
と叫びながらリモコンを乱打すると、やっとエアコンの蓋が開き出して、動いているとわかる…。
そんな体たらくだったのです。

そんなポンコツエアコンでも、古い木造家屋の2階寝室では、夫婦ふたりの命を繋ぐ、文字通りの生命維持装置でした。
なんたって、日中直射日光でぐぁらぐぁらと熱された瓦屋根の熱が、じかに寝室にこもるのです!真夏の寝室は、まるで魚焼きグリルのなかにいるよう…。
当然、寝る前には、あらかじめガンガンとエアコンを強風でまわし、扇風機も使って、あら熱がとれたところで入室、エアコンつけっぱなしで就寝しておりました。



夜な夜な響く、謎の花火音


…ところがそのうち、この寝室で、夜な夜な不思議な現象が起こるようになったのです。

「ガン、ボコン、バンバン…パン」

夜更けに響き渡る不思議な音に起こされること、幾たびか。

私とヤマネさんは、寝床のなかで半ば寝ぼけながら、

ヤマネさん「…どこかで花火があがってるね。」
いんこ「今日って、どこか花火大会だったっけ?」

などとのんきに話しながら、長い夜を過ごしたものです。
だがしかし!
そんなに連日、打ち上げ花火があがるわけもありません。

「ガン、ボコン、バンバン…パン」
「ボコンボコン、バンバン…ババン、パン」

怪音が明け方にもしばしば発生するに至り、さすがのヤマネさんも、
「いくらなんでも、こんな明け方に花火はやらんだろうなあ?」
と首をひねるようになりました。



花火をあげた犯人は


そして、ある日の明け方。

「パン…ババン!ボン!バババン!」

いつもにも増して力強く鳴り始めた花火の音にたまりかね、ガラガラとベランダに通じる雨戸を開けた夫婦は、とうとう、ことの真実を発見したのです。

バコン!パン!パン!と夜な夜な怪音を轟かせていたのは、ベランダに置かれたエアコンの室外機だったのでした。

…ちょうどヤマネさんの、枕元近くに鎮座していた室外機。
羽根が回る室外機の内部から、その音は発しているようでした。

ゾォォォォーッ!(怖)



だましだまし、オンオフの夏


そうは言っても暑いので、音が鳴ろうと鳴るまいと、どうしてもエアコンは回さざるを得ません。
私たち夫婦は、夜どおしエアコンをつけるのをやめ、寝入りっぱなにつけて、涼しくなったら消して寝ることにしました。室外機がゴンゴン言い出す寸前にとめることで、だましだまし使っていこうと思ったのです。

お休みタイマー機能とかもついていたのかも知れませんが、このリモコンの状態では、機能判別は不可能。
ひたすら人力で、涼しくなったら停止する、暑くなってきて目が覚めたら、再びつけるの繰り返し。

一晩のうちに、オンオフ、オンオフ、オンオフ、オンオフ…。

停止するのを忘れてうっかり寝入ってしまうと、再び枕元で
「ガン、ボコン、バンバン…パン」
と、花火があがるのです。

旧宅での夏は、そんな繰り返しのなかに過ぎていったのでした。



…今思えば、よくぞまあそんな状態で、夏を送っていたもんだと思います。

遠からずマンションに引越しするのはわかっていたので、あと何年も使わないものを新調する気になれなかったこともありました。買い替えたものを新居に持っていけばいいかとも思っても、一度設置したものを引っこ抜いて、引越し先に持っていくのもなんだか…。
なんとかだましだまし、今あるものを使い続けたかった故のことではありました。



爆発せずに済んで、よかった


いんこ夫婦は今にして、しみじみ思いかえすのです。
…爆発事故にも、熱中症にもならずにすんで、よかった〜、と。


花火大会の夜、バンバン!ババン!と遠くから花火の音が鳴るたび、いんこ夫婦の脳裏に蘇る━━それは、旧宅の、エアコンの思い出なのでした。



実は「エッセイしりとり」バトン頂戴しました


最後になりましたが、実はこの記事、noteのお友達、エヌキミカさんから頂戴した「エッセイしりとり」バトンの、参加記事となります。

バトンとして、記事のタイトルの最後の文字を受け取って、自分の記事のタイトルの最初につける、そして次の御三方にバトンを渡す。そういう企画らしいですね。

↓もとの企画は、マイキー🐣さんの記事に詳細が掲載されてました。

↓私にバトンを渡してくださった、エヌキミカさんの記事

エヌキミカさん『「すくすく育て!すごいお年玉」
の、「ま」から始まるタイトルでお願いします。』

とのこと。
なので、題名を「まくらもと」から始めてみましたv



つい最近も、こうしたバトン企画?のようなものを回していただいたのですが、そのときは記事が書けず、せっかく回してくださったご厚意にも添えず申し訳ないことをしてしまいました。
今回は、それでバトンを受け取ることにしました。

本来なら、私からさらに三人の方にバトンを回すところなのでしょうけれど、ちょっと今はほんとに目一杯で、人選を考える余裕がございません。申し訳ないのですけれど、このバトンはここで打ち止め、終了ということにさせてくださいませ。




おしまいです。




いいなと思ったら応援しよう!

アラカンいんこ よろしければ応援お願いします!Adobe税とクリスタ税にあえぐいんこに愛の手を〜。いただいたチップは大切に、noteの活動費に使わせていただきます。