🎸 LAST SOLO —11 【連載音楽小説】
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第11話 開場——ステージ裏の鼓動
本選第一審査当日。
会場は都心にある巨大ライブホール。
キャパ 1200人。
バンドマンなら誰もが憧れるステージだ。
朝8時。
まだ観客の入らないホールには、
空気を震わせるような緊張だけが満ちていた。
HOLLOW SCREAM の4人は
楽屋の前で立ち止まり、深い呼吸をしていた。
AI端末《NAOKI-II》の青いランプが、
いつもより静かに脈打っている。
◆ 1. 会場に漂う異様な空気
スタッフ同士のヒソヒソ声が耳に入る。
「例のAIのバンド、今日出るらしいぞ」
「え……あの件、許可されたんだ?」
「仮許可らしい。異例中の異例」
「賛否ヤバいって噂だけど……」
ユリが肩をすくめた。
『……なんか、私たち悪者みたいだね』
リョウが笑った。
『上等だろ。ロックバンドは嫌われてナンボだ』
ユウマは苦笑する。
『……ナオキの音は、誰にも否定させねぇよ』
◆ 2. 主催者側の“最後の通達”
そこへ、主催者スタッフの 春日 が駆け込んできた。
『みんな……一つだけ伝えておかないといけない』
全員が息をのみ、春日を見る。
『審査員の一部が……
“AIを使うバンドに満点はつけない”って
最初から言い切ってる』
ユウマが拳を握った。
『……つまり、最初からハンデありか』
春日は苦しい表情で続けた。
『ただし——
“観客の反応”は審査対象に含まれる。
観客が震えたら、審査員だって逆らえない』
ミオが静かに言う。
『つまり……
ナオキの音が、観客を動かせばいい』
春日は深くうなずいた。
『君たちならできる。
……全員ステージに立って、観客のハートを鷲掴みにしてやれ!』
メンバー4人は、静かに頷いた。
◆ 3 本番5分前——“あの人”が現れる
楽屋に入った4人は、
最後の確認をしていた。
その時。
ドアのノックが聞こえた。
ユウマが返事をする。
『はい!』
静かににドアが開いた。
現れたのは、
グレーのスーツを着た
大柄な男性——
ネクタイは黒。
ナオキの父・剛(つよし) だった。
ユウマの目が大きく開く。
『……剛さん……!?』
剛は無表情のまま部屋に入った。
だが、その目はわずかに赤い。
そしてAI端末《NAOKI-II》を見ると——
ゆっくり近づき、
指でそっと本体を撫でた。
『……ここに……いるのか』
剛の言葉に、ユリの胸が熱くなる。
『……はい……ナオキくんの音……ちゃんといます』
剛は深く息を吐いた。
『……息子を頼む。
あいつは……今日ここに立ちたかったはずだ』
ユウマは震える声で言った。
『……一緒に立ちます。
5人で……必ず……』
剛は何も言わずに
ただユウマの肩を強く掴んだ。
その手は
震えていた。
そして剛は
『……聴かせてもらうぞ』
そう言い残して会場席へ向かった。
その頃。
ステージでは、トップバッターのサウンドチェックが始まっていた。
◆ 4. “5人”がステージに向かう
数組の演奏が終わって
開場のアナウンスが響く。
観客のざわめき。
ライトの熱。
ステージ裏の緊張。
ユウマは深く息を吸い、
AI端末を抱えるミオに目を向けた。
『行くぞ。
ナオキと一緒に』
ミオがうなずく。
『全員そろってるよ』
リョウがベースを肩にかける。
『……腹括れよ。
今日、伝わらなきゃ意味ねぇ』
ユリが微笑んだ。
『大丈夫。
ナオキが……背中押してくれてる』
ステージ裏の照明が赤く染まる。
既に数組のバンドが演奏を終えていた。
そして、アナウンスが響く。
「次のバンド……
エントリー No.14
——HOLLOW SCREAM!」
機材のセットがスタッフにより始められ、
ミオのドラムも、あっという間にセッティングが終わった。
◆ 5. サウンドチェックでわかったこと
ステージでは、HOLLOW SCREAMのサウンドチェックが始まった。
ユリのピアノ。
リョウのベース。
ミオのドラム。
そして——
AIギター《NAOKI-II》。
NAOKI-II がビブラートを含めた1フレーズ鳴らすと、
観客席が静まり返り、視線が一斉にステージに向く。
ざわ……ざわ……
『え、あれAIなの?』
『ナオキの音源を解析したって噂……本当?』
『……思ったより“生きてる”音だな』
半信半疑の空気。
リョウは心の奥でつぶやいた。
(……いいぞ……みんな、驚け)
サウンドチェックの音が止まる。
静まり返る会場。
鼓動だけが鳴る。
ユウマが、静かに言った。
『行くぞ。
5人で!』
皆が頷いた。
つづく。。。
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次回
第12話「LAST SOLO —— 命を継ぐ音」
ついに本番第一審査が始まる。
観客のざわめき、審査員の視線、
AIへの偏見、
そしてナオキの“最後の一音”。
全てが交差する瞬間。
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SUNO AI MUSIC
【🎸 RED BACKSTAGE — 五人の鼓動】
[Intro - 静かな火花]
ざわめく影の中
名もない囁きが刺さる
閉ざされた扉の向こう
青いランプだけが脈を打つ
今日が運命だ
[Verse 1 - 緊張と決意]
震えるホールの空気が
胸の奥をえぐる
“AIのくせに”と
そんな声も聞こえる
だが構わない
アイツの音は消えてない
[Pre-Chorus - 昂ぶり]
悔しさも怒りも
全部燃料にして
踏み出す一歩が
未来を変える
[Chorus - 覚悟の咆哮]
赤いステージ裏で
5人の鼓動が重なる
奪われた評価なら
取り返してやるだけだ
響けよナオキ
おまえの音が導く
この震えを誇りに変えて叫ぶ
俺たちは5人だ
[Verse 2 - 父の言葉]
静かに開いたドア
黒い影が言葉を落とす
「……ここにいるのか」
震える手が触れた温度
守るべきものが増えた
[Pre-Chorus]
涙も迷いも
全部背中を押す
今日は逃げられない
逃げる気もない
[Chorus 2 - 炎が走る]
赤いライトの下で
5つの影が並ぶ
観客のざわめきは
遠雷のように鳴る
もう戻れない
この道は燃えている
ナオキ 見ててくれ
おまえの続きはここからだ
[Bridge - 静かな誓い]
「行くぞ ナオキ
今日は一緒に立つ
5人で迎える朝を
おまえと掴む」
[Solo – crying guitar long]
[Final Chorus - 爆発]
握りしめた命が
ステージへ飛び出す
否定の視線なんて
焼き切るためにある
鳴らせ LAST SOLO
ナオキの魂が揺らす
観客よ震えろ
この瞬間 俺たちは
5人で生きてる
[Outro - 赤い光]
幕の隙間から
青いランプが光る
それはまるで
ナオキの心臓

©️ 2025 Echo.EXE / Suno AI
今回も、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました😊
また来てね(@^^)/~~~💕
安桜芙美乃
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