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『語られなかった判断』――裁判における可視性と正当性について――第5章 手続的正義と可視性――416日
1 結果だけでは制度は支えられない
手続的正義論において重要なのは、人は「どのように扱われたか」によって制度を評価するという点である。
Tom R. Tylerは、人々が法や制度に従う理由は、必ずしも結果への満足ではなく、手続が公正であったという認識に大きく依存すると指摘している。¹
したがって、たとえ結論自体に合理性が存在したとしても、
* 争点整理
* 証拠評価
* 理由提示
が不十分である場合、
👉 手続的正当性への疑問
が残る。
2 デュー・プロセスと反論可能性
デュー・プロセス(適正手続)の核心は、
👉 当事者が、
👉 「なぜ不利益を受けたのか」
を理解し、それに反論可能であることにある。
もし、
* 接続構造が見えず
* 理由提示が不十分であり
* 判断形成過程が不可視である
ならば、
👉 実質的意味における適正手続は弱体化する。
当事者が判断の理由を理解できなければ、その判断に対する有効な反論も困難となる。
したがって、理由提示は単なる説明ではなく、適正手続を支える重要な要素なのである。
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