【サラブレッドASD】通販|税金|支払|こだわり|困り事|ASD+ADHD|HSP|生きづらさ
わが実家はASD一家だ。
しかもきっちり二派に分かれている。
社会性はあるが、こだわりに振り回されて自分を操縦しきれない、父と姉。
知覚推理でできた脳にADHDのジェットエンジンを積んだ、母と私。
■ 父逝去
その瞬間から
名義変更や確定申告や納骨やら、
現実の手続きが一気に流れ込んできた。
今まで父に来ていたものが、すべて母に届くようになった。
そこで発覚する。
母は、社会手続きが一切できない人だった。
父母は大きな会社に守られていた人生だった。
税金も保険も年金も、
全てはシステムと業者が処理してくれていた。
だから母が直接関わってこなかったのは事実だが、
それを差し引いても出来なさすぎる。
■ できること、できないこと
母は新聞広告の通販が大好きだ。
電話一本で何でも買う。
商品と一緒に入っている払い込み用紙を持って、コンビニで支払う。
ここまでは問題なくできる。
なのに・・・
役所から郵便で届いた払い込み用紙で、税金の支払いができない。
自分で封を開けている。
中身も見ているだろう。
それでも元に戻して、テーブル隅に積んでいる。
見た目は通販とほぼ同じ「払い込み用紙」だ。
それなのに、税金は「払うもの」として認識されない。
わからなければ聞けばいい。
LINEでも電話でもできる人だ。
だが、その発想に至らない。
これを私は「すっとぼけ現象」と呼んでいる。
■ 同じ紙でも別の物
他人から見れば「同じ紙」だ。
だが、ASDの脳ではそうならない。
通販の支払いは、
自分で選ぶ → 届く → 支払う
この一本の流れの中にある。
最初から最後まで、自分の行動としてつながっている。
一方で税金は違う。
ある日突然届く。
自分の意思とは関係ない。
生活の流れの中に接続されていない。
つまり、同じ形をしていても、
脳内ではまったく別のカテゴリーとして扱われる。
■ こだわり行動
通販は「欲しい」という関心の延長にある。
だから支払いもそのまま行動に移れる。
税金は関心の外にあるうえに、
期限を確認する
優先順位を変える
支払い方法を考える
こういった処理を同時に要求してくる。
ここで、脳内の歯車が噛み合わない。
さらに、
なぜ今これを払うのか
なぜこの金額なのか
どういう手順なのか
これが自分の中でつながらないと、体は動かない。
結果、フリーズする。
見事なまでのASD的、こだわり行動である。
■ 何でもできる人じゃない
私はずっと、
母は「何でもできる人」だと思っていた。
だから、このすっとぼけ現象には正直かなり驚いた。
だが、よく考えれば当然だ。
母と私は、よく似ている。
私は、役所からの手紙の放置を繰り返した過去がある。
(過去形なのは、今は計画相談員がやってくれているから。)
ある日まとめて役所へ持って行き、
窓口で封を開けてもらい、
中身を読んでもらい、意味を説明してもらう。
そこまで親切にされながらも、
周囲の音で頭の中が崩壊し、
耳を塞いで泣きながら手続きをしていた。
こんなことを30年ほど繰り返していた。
それなのに、
個人事業では青色申告をしていたし、会社経営もしていた。
この落差のせいで、
私の「できない」は信じてもらえない事が多い。
私こそ、すっとぼけ現象のカリスマである。
■ 発達障害は遺伝する
そもそも私と母は似てるのでさもありなん。
他人事のように税金の紙を突いていまそかり。
そのせいで週1ペースで実家へはせ参じるにいたれり。
結局のところ・・・
ASDは遺伝だ。
純度が高い、サラブレッドだ。
