【note】 利益成長フェーズへ!AI活用で大幅増益、上方修正も発表
noteとはどんな会社?
note株式会社は、文章や画像、音声、動画などを誰でも簡単に発信できるクリエイタープラットフォームを運営する企業です。
クリエイターが作品を投稿するだけでなく、有料記事や定期購読サービス「メンバーシップ」を通じて収益化できる仕組みを提供しており、日本国内では高い知名度を誇ります。
さらに、企業向け情報発信サービス「note pro」も展開しており、法人のオウンドメディア運営を支援する事業も順調に拡大しています。
近年は「AI」を積極的に経営へ取り入れており、会社全体の生産性向上や新サービス開発に活用し、売上拡大だけではなく利益率の改善にも大きく貢献しています。
収益の柱は大きく分けて2つあります。
1つ目は個人クリエイター向けの「note事業」です。クリエイターが販売する有料記事やメンバーシップ、コンテンツ販売などの流通総額(GMV)の拡大が売上成長を支えています。
利用者数や購読者数も順調に増加しており、安定した収益基盤が形成されています。
2つ目は法人向けサービス「note pro」です。企業や自治体、教育機関などが情報発信を行うためのプラットフォームとして採用が広がっており、継続課金型のビジネスであるため、将来的な収益の安定化にも寄与しています。
近年は大手企業での導入も増え、ARR(年間経常収益)の積み上がりが続いています。
また、同社は「クリエイターエコノミー」の拡大という長期テーマの恩恵を受ける企業でもあります。
SNSとは異なり、広告収入だけに依存しないビジネスモデルを構築しているため、今後も有料コンテンツ市場の拡大とともに成長余地は十分にあると言えます。
直近決算をやさしく解説
noteは2026年7月7日に「2026年11月期第2四半期決算」を発表しました。

今回の決算は、一言で表すと「売上以上に利益が大きく伸びた非常に強い決算」でした。
売上高は26億400万円(前年同期比32.2%増)となり、引き続き高い成長率を維持しました。
とくに主力である「note事業」と「note pro事業」の両方が好調に推移し、売上成長をけん引しています。
しかし、今回の決算で最も注目すべき点は利益の伸びです。
営業利益は5億3,800万円と前年同期から約23倍へ急拡大しました。
さらに当期利益も6億6,000万円となり、前年同期比約9倍という驚異的な増益を記録しています。

売上が伸びただけでなく、「稼ぐ力」が大きく向上したことを示す決算内容でした。
この利益拡大の背景には、「AI活用」による生産性向上があります。
全社でAIを積極活用したことで採用や人員配置の最適化が進み、人件費の増加を抑制できました。
今回の決算で、もう一つ大きなサプライズとなったのが「通期業績予想の上方修正」です。
会社は2026年11月期の通期業績予想を引き上げました。
市場では上方修正への期待もありましたが、実際に会社が修正を発表したことで、経営陣が現在の好調な事業環境に自信を持っていることがうかがえます。
事業別に見ても、主力サービスは引き続き堅調です。
個人向け「note」では、有料記事やメンバーシップなどの利用が拡大し、流通総額(GMV)は64.84億円と前年同期比で約25%増加しました。
クリエイターが収益を得やすい環境が整ったことで、良質なコンテンツが増え、それが新たな利用者を呼び込む好循環が続いています。
法人向けの「note pro」も順調に成長しています。
企業が広告だけではなく、自社メディアを活用して情報発信を行う流れは年々強まっています。
その中で「note pro」は企業の採用活動やブランディング、IR情報の発信など幅広い用途で利用されており、継続課金型ビジネスとして安定した収益源へと成長しています。
ストック型収益の積み上がりは、今後の業績の安定性を高める重要な要素です。

今後の期待とリスク
■今後の期待
まず期待したいのは、「クリエイターエコノミー市場」の拡大です。
個人が自分の知識や経験、作品をインターネット上で販売する流れは今後も続くと考えられます。
その中で「note」は国内でも高い知名度を持つプラットフォームであり、新規クリエイターの流入や有料コンテンツ市場の拡大によって、さらなる成長が期待できます。
また、「note pro」の成長も注目ポイントです。
企業は広告だけではなく、自社で情報を発信し、ファンや顧客との関係を深める「オウンドメディア」の重要性を年々高めています。
「note pro」は採用活動、IR、広報、マーケティングなど幅広い用途で利用されており、契約企業数が増えれば安定収益の積み上げにつながります。
ストック型収益の比率が高まることは、将来的な業績の安定化という点でも大きな魅力です。
さらに期待したいのは、「AI」の活用です。
今回の決算ではAIによる業務効率化が利益率改善に大きく貢献しました。
しかし、AIの活用余地はまだ残されています。今後は社内業務だけでなく、クリエイター向け機能や企業向けサービスの付加価値向上にもAIが活用される可能性があります。
■リスク
最大のリスクは、「株価に成長期待が織り込まれやすいこと」です。
noteは高い成長率が評価される企業であるため、好決算が続くことを市場が前提として株価を形成する場面があります。
そのため、今後の決算で売上や利益の伸びが市場予想を下回った場合、業績自体は増収増益でも株価が大きく調整する可能性があります。
また、競争環境の変化も無視できません。
コンテンツ配信やクリエイター支援の市場には、国内外のさまざまなサービスが参入しています。
利用者の獲得競争が激しくなれば、広告宣伝費や開発投資の増加によって利益率が低下する可能性もあります。
生成AIの普及により、新しい情報発信サービスが次々と登場しているため、継続的なサービス改善が欠かせません。
投資への考え方
中長期目線であれば十分に注目する価値がある銘柄です。
今回の決算では、単なる増収ではなく、利益率の改善と通期業績予想の上方修正まで発表されました。
これは、会社の成長が「売上重視」の段階から、「利益もしっかり稼ぐ」段階へ移行しつつあることを示しています。
なかでも、AI活用による生産性向上や「note pro」の継続的な拡大は、一時的な追い風ではなく、中長期的な競争力につながる可能性があります。
こうした構造的な成長要因を持つ企業は、時間をかけて企業価値を高めていくケースが少なくありません。
もちろん、短期的には好決算を受けた利益確定売りや市場全体の地合い悪化によって株価が調整する場面も考えられます。
しかし、そのような局面が訪れた場合でも、業績の成長が継続しているのであれば、押し目買いの候補として検討する価値は十分にあると考えます。
株価別の投資判断
・2,000円以下 → 強い買い
・2,000~2,400円 → 買い
・2,400~2,600円 → 中立
・2,600〜2,800円 → 様子見
・2,800円超 → 割高感
銘柄コード・株価
銘柄コード:5243
企業名:note株式会社
株価:2,219円(2026年7月7日時点)
※本記事は投資判断を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。
