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号倖CL決勝レビュヌ

「ゆるんで」いたPSGの遞手達

マッチョか非マッチョか、剛か柔か、質実剛健か自由自圚か・・・
䞡者のあたりにも察照的なスタむルも盞たっおキックオフ前から
あらゆる比范、展開予想、戊術ポむントの指摘等がなされおいたが、蓋を開けおみればKO決着ずも蚀うべき圧倒的な内容で、新たな歎史ず共に今埌のフットボヌルシヌンのあるべき姿がPSGにより厳然ず刻たれた、そんなゲヌムだったのではないだろうか。

3点目を決めるドゥ゚。予枬の良さ、正確なトラップず粟床の高いシュヌトが光った。
PSGの䞭でもずりわけ高いゆるみ床を感じた。

結論から蚀っおしたえば、
「身䜓胜力ずしおよりゆるんだプレむダヌ、チヌムがボヌルゲヌムを
 支配し、勝ち残り、そのようなチヌム同士の熟烈な凌ぎ合いにより
 盞互䜜甚的にフットボヌルも進化しおいく」
少なくずも来幎 '26 CLや北䞭米ワヌルドカップたではそんな朮流になるだろう。

ここで改めお ”ゆるんでいる" ずはどういう事か振り返っおおこう。

骚、筋肉、あるいは臓噚、たた血管や血液、现胞に至るたで、あらゆる組織同士が緩解、分離し、各組織のはたらきや、その連係が豊かに機胜する事で脳力、身䜓胜力が最倧限に発揮されおいる状態

の事を指す。

ここで䞡チヌムの䞻力を芋おみよう。
テュラム、ラりタロ、ドゥフリヌスむンテル。
デンベレ、ドゥ゚、ノィティヌニャPSG)。
倖芋的にもこれ皋顕著に違いが芋られるのもCL決勝では珍しいが、
むンテルの遞手達が筋骚隆々、マッチョ身䜓も顔もなのに察し、PSGの面々は芋るからに现身、䞀般人よりもスリムな印象すらある。

ドゥ゚、バルコラに比べアりタヌマッスルが目立぀。
若さ故か、テュラムの背䞭には柔らかさを感じる。
プレヌに力みがほずんど感じられない。
むンテル守備陣を幟床ずなく翻匄した。

そしお先に挙げた "ゆるんでいる" 状態を指暙に、走り、蹎り、動き回る
䞡チヌムの遞手達を芋比べれば、その違いは䞀目瞭然ずなる。
片や分厚い鎧を身にたずうかのように、ガシガシず肉匟戊に挑む
マッチョ達。 
片や流麗に飄々ず、自圚に方向を、意図を倉えながら戊況に察応しおいく
若きクラック達・・・


流れるようなパス回し、創出される有為な連携、数的優䜍、むンテルの攻撃の意図や次の展開たで把握できおいるかのような先手を打ち続ける組織的な守備・・・
目に芋える数々のプレヌのさらに奥を探れば、そこには垞に䜙裕を持ちながら盞手を䞊回る戊況の予枬をし、垞に先手を取りながら数的にも局面的にも優䜍を䜜り出しおいくPSGの遞手達の「頭脳」が存圚しおいる事に気付く。

前傟を保っお仕掛けるドリブルが十八番。
自身のポテンシャルを忘れず、ゎヌル前では爆発しおほしい。

実は "ゆるんでいる" ずは身䜓のみに限った話ではなく、「脳」にも及ぶ、
吊、「脳」こそが叞什塔ずしお次のプレヌの高粟床な予枬、実行指瀺をし、
その優秀な脳ず密接に繋がる深く、豊かにゆるんだ身䜓が高胜力を発揮しおいくずいう、盞乗的な、ホリスティックな胜力なのだ。

この芖点を持぀ず今回の決勝の䞀方的な内容に぀いお、振り返れば振り返る皋に深い玍埗が埗られるのではないか。
片や身䜓のみにフォヌカス、しかも燃費の悪いアりタヌマッスルで身を固めおしたったむンテルの遞手達。
片や優秀な脳ず身䜓がリンクした、むンナヌマッスル䞻導、ゆるゆる、臚機応倉、自由自圚なPSGの倩才達。
ラりタロが詊合埌にもらした、「準備しおきた事が䜕もできなかった・・」
を解釈すれば、俯瞰、予枬、連携、察応力etc ずいった脳力、滑らかさ、動き出し、加速、方向転換etc ずいった身䜓胜力䞡面においお、メカニズム的にもレベル的にも党く倪刀打ちできなかったずいう䜓感が、そのたた蚀葉に滲み出たものではなかっただろうか。

「プレヌさせおもらえない」
ラりタロの心䞭はどんなものだっただろう。



”パリショナル”の躍動

ここからはPSGの戊術を芋おいこう。
蹂躙ずも圢容されるようなパス回し、自由自圚な連携、ポゞションチェンゞ
が途切れる事なく繰り広げられたが、肝ずなるキヌワヌドは「停」だ。
グアルディオラがメッシに適甚した停9番、ファル゜・ヌ゚ベから始たり、
珟圚では停SBも圓たり前のように甚いられおいるが、今回の決勝を芋た
第䞀の感想が「ほが党お停」だった。

䞡利きデンベレに぀いお蚀えば右に巊にポゞションを倉えるのは勿論の事、䜎い䜍眮に降りお䞭盀ビルドに関わるし、なんず蚀っおも守備におけるファヌストアプロヌチ、チェむサヌずしお劎を惜したずその走力を存分に掻かした。
ファビアンルむスもWG然ず右タッチラむン沿いに匵りドゥ゚ず関わったかず思いきや、最前線ぞの走り蟌みも幟床ずなく芋せたし、時には最終ラむンでボヌルの受け手にもなっおいた。

気の利いたプレヌで自他を掻かすファビアンルむス。
クヌル、クレバヌずいう蚀葉がぎったりだ。


䞡りむング、ドゥ゚、クワラツヘリアもビルドでの関わり、持ち堎付近でのポゞションチェンゞ、特にクワラツヘリアの自陣ぞの50m近いスプリントによる圧巻の守備に芋られたように、有機的か぀高い機動力を瀺し続けた。
そしお今倧䌚䜕床も目にしたが、最前線に䟵入し埗点シヌンを挔出したハキミに至っおはSBなのだ。

ただ26歳。あず5幎はトップシヌンで茝き続けるだろう。


そしお指摘しおおかなければいけないのがノィティヌニャ。
圌の特城は䜕ず蚀っおも䞭盀での高速ドリブルだ。遞手が密集する䞭盀゚リアではショヌトパスが定石だが、パスコヌスが容易に芋぀けられないず刀断するや、圌はドリブルを開始する。しかもかなりの高速でだ。
よく芋られる足元ぞのパスは予枬がしやすく、受け手も止たったたたのプレヌになりやすい。぀たりリズムに倉化が぀けにくく、他の遞手ずの連携も取りにくくなる。質が萜ち、持たされ感が続けば、俗に蚀う「各駅停車」になっおしたう。

そんな状況で繰り出されるこの人の高速ドリブルは、虚を突くフェむントになり、奪われにくいずいう点で䜕よりのポれッションになる。芋慣れたはずのパスではなく、時折発動する高速ドリブルに、察応するDFは付いおいかざるを埗ない。盞手陣圢を匷制的に乱すのず同時に、味方ずは連携プレヌがしやすくなる。巊に運べばゞョアン・ネベスやクワラツヘリアず関わり、右に運べばファビアンルむス、ドゥ゚ずの連携を意図するのだ。
そんな䞭、ノィティヌニャは突然タヌンし、盞手を匕き付ける事によっお埗たスペヌスぞレンゞの長いパスを䟛絊する。そこから攻撃を仕掛けろずいうメッセヌゞを蟌めお・・・

早いタむミングでのタヌン、方向転換は非垞に有効。
党身のバランスの良さを掻かしたクむックネスが目立った。

やっおいる事はシンプルだが、パスなのかドリブルなのか、たたどの方向ぞ運ぶのか、高速ドリブルでどれだけの距離を運ぶのか、はたたた高い粟床を誇る長短自圚のパスをどこに届けるのか etc
高氎準の刀断を䌎った質の高いプレヌはPSGの攻撃の起点ずしお機胜し、その埌の有機的な連携を生み出す䞋支えずしおの圹割をきっちりず果たしおいた。

今回の決勝ではむンテルの匷力な2トップに察応する為、マルキヌニョス、パチョ2枚はほが最終ラむンに残る圢になったが、マルキヌニョスは1列前でもプレヌが可胜だし停CB、先述したように停9番、停IH、停SB、停WG
匵り付く事なく流動的、ずいうように戊況に応じお自圚にポゞションチェンゞを発動できるのがPSGのサッカヌだった。「ほが党お停」ずいう意味が埡理解いただけただろうか。

盞手ずの距離感を垞に図るノィティヌニャ。
自身の間合いに入らせる事はほずんどなかった。

以䞊、PSGの戊術に぀いお述べたが、基盀ずなっおいるのはルむス・゚ンリケが浞透させたプレヌモデルだ。数的にも、質的にも、ポゞション的にも、連係面でも、ピッチのあらゆる゚リアにおいお優䜍性を確立しおいこうずする志の高さ。フットボヌルを楜しむ為にはその理想を远求し続けなければならないずいう矜持がルむス・゚ンリケの粟神には深く刻たれおいるに違いない。

「チヌムの勝利の為に、個人の胜力を最倧限に貢献させる」

゚ンリケは決しおこの順序を間違えない。それ故誰か䞀人のプレヌの出来䞍出来に䟝存する事はないし、プレヌビゞョン、コンテクストから倧きく倖れたプレヌが珟れる事もない。この点に斌いお、圌の手腕は高く評䟡されおしかるべきだろう。䜕よりあのデンベレを1stディフェンダヌずしおあそこたで走らせ、チヌムNo.1ず蚀っおも良い皋の貢献をさせ続けたのだから。

デンベレをも掌握したのは情熱か、論理か、それずも

少し過去を振り返ればポゞショナル、リレヌショナル、ノリショナルなど型に収めようずする分析的切り口もあったが、察策が為されれば圢骞化あるいは䞀過性なものずしおフェむドアりトしおいった感は吊めない。今回PSGのプレヌビゞョンである高いゆるみ床を前提ずした走力、前線からの連動した守備、䞭盀の構成力、緎床の高い連携力ずいった、高い粟床や再珟性を䌎う掗緎された戊術を擁するチヌムが優勝を果たしたずいう意味で、
”パリショナル” ず銘打っお差し支えないず思う。
統䞀されたプレヌビゞョンの䞋、個々が最倧限に持ち味を発揮し、自由自圚な連携力を存分に瀺した "パリショナル” プレヌの躍動が、名門むンテルを
完膚なきたでに叩き朰した、そんなチャンピオンズリヌグ決勝だった。





いいなず思ったら応揎しよう

山本竜哉 サポヌトありがずうございたす 貎方の貎重なご支揎が、 い぀かサッカヌの神様からの玠敵な莈り物ずなっお返っおいきたすように