映画は紙の上から始まる
370.細田守の原点/展へ
『時をかける少女』『サマーウォーズ』
『おおかみこどもの雨と雪』
たくさんの絵コンテ。様々な設定画。
今まで作品で見てきた全てがそこにはあった。
もう言葉では表せない量の資料に圧倒された。
『時をかける少女』に関しては、全ての絵コンテが掲示されていた。
書き込みの量に驚きながらも、
好きなシーンになるとセリフを口ずさみながら、目で追っていた。
映画を見ているのではない。
頭の中で、もう一度映画が始まっていた。
そしてそのそばには、
小物まで描き込まれた設定画や、キャラクターレイアウトが並んでいた。
あの雑な字も、勢いのある字も。
まだ完成していない絵なのに、世界に入り込める。
あまりにも美しく、心が震えた。
何より3人の姿や表情は、一枚の絵から動いていた。
この映画を見るたびに私も一緒にタイムリープする。
未来で待ってる私に会いに行くために。
思い出の作品は、
過去を思い出すためじゃない。
今の私を、
もう一度動かしてくれる。
