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英語フレーズの記録No.11         カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

数あるnoteの中から、こちらをご覧いただきありがとうございます。

カズオ・イシグロさんの『わたしたちが孤児だったころ(When We Were Orphans)』を読み進めながら、気になった英語フレーズを紹介していきたいと思います。

※物語の一部に触れていますので、未読の方はご注意ください。


今日は気になった英語フレーズを2つご紹介します。

I take it you’re looking for someone to give you a leg up in your life.
「あなたは人生の中で助けになってくれる誰かを探しているんですよね。」

— When We Were Orphans, Part One, Chapter 1, p.16


《場面説明》
パーティー会場で、ある女性に見とれていた主人公クリストファー・バンクスでしたが、銀髪の男性は、
「彼女を追い求めるのは無駄な時間になりますよ。不快にさせるつもりはないのですが、あなたはとても誠実で、好感の持てるタイプに見えます。彼女はなんといっても、あのミス・サラ・ヘミングスですから」 とバンクスに伝えます。
バンクスは誰なのか知らないものの、「ああ、あの人がミス・ヘミングスですか」と話を合わせます。

銀髪の男性は再び部屋を見回しながら、
「さてと、あなたは人生の中で助けになってくれる誰かを探しているんですよね」と尋ねます。こちらが今回の引用文です。


🌀今日の英語フレーズ

① I take it (that) SV ~. 

ここでの takeは、「〜だと受け取る」という意味になります。
take it の it は、後ろに続く内容(that以下)を受ける 形式目的語 になります。実際に「受け取る」対象は that以下の文 で、そちらが「本当の目的語」です。「〜だと理解する/〜ということですね」と推測して確認する表現になります。

例文:
I take it
you’re busy today.
(今日は忙しいんですよね。)

I take it you’ve already heard the news.
(もうそのニュースは聞いてますよね。)


② give someone a leg up

「誰かを助けて、その人が前に進みやすくする・誰かの背中を押す」という意味になります。
“leg up” はもともと「馬に乗るときに誰かが足を持ち上げて助ける」というところから来ています。自力では届かないところへ、誰かが手を貸してくれるイメージです。
単に「助ける」というよりも、その人がより良いスタートを切れるように「有利にする」「成功しやすくする」という前向きな支援が含まれています。

例文:
This program gives students a leg up when applying for jobs.
(このプログラムは、学生が就職活動をする時に有利になるよう助けてくれる。)


このあと、銀髪の男性は、バンクスがサラ・ヘミングズに目を奪われていたことについて、「心配しなくていいよ。私も若い頃は同じようなことをしていたから」と伝えます。

この「同じようなことをする」という表現は、原文では play much the same game myself とあり、 辞書で game を調べてみると、次のような意味が見つかりました。

  • Merriam-Webster: “a way of behaving that is intended to achieve something” (何かを得るためのふるまい)

  • Collins Dictionary: “manipulative behavior, especially in relationships” (人間関係での駆け引き)

つまり、ここでの game は文字通りの「ゲーム」ではなく、 恋愛の場面での軽い駆け引きや、若い男性がしがちなふるまいを指す比喩的な使い方のようです。
銀髪の男性の言葉は、「自分も若い頃は同じように女性に見とれたりしたよ」という共感を込めたニュアンスになるのかなと思います。

銀髪の男性との会話はさらに続いていきます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️

#英語がすき

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