アンパンマン列車に乗って、いつかの高知へ。【小さな感覚|ひとひら】
朝の連続ドラマ「らんまん」を見ていた頃から、いつか牧野植物園へ行ってみたいなあ、と思っていた。
そのあとのドラマ「あんぱん」が始まって、すっかり高知のことばにも親しみが湧いて、いつか、高知へ。
そんな小さな願いを、どこかに置いていた。

それが今年。
娘が、高知出身の人と入籍した。
両家の顔合わせを高知ですることになり、
私もお呼ばれした。
岡山駅から、
特急南風に乗って二時間半。
ホームに入ってきた電車を見て、ニンマリ😁
アンパンマンだらけ。



天井にも(笑)
車内を眺めているうちに、
『アンパンたいそう』の
「アンパンマンは君さ〜♪」のフレーズが
何故か、ずっとリフレインしていた。
ヒーローって、
遠くにいる特別な誰かじゃなくて、
自分の中にもいるのかもしれない。
これから顔合わせへ向かう私にも、
そのままで行っておいで。
そんなふうに、
やさしく背中を押してくれているような気がした。
「ほら、煌めくよ
君は優しいヒーローさ〜♪」
まさか高知へ向かう途中で、
アンパンマンに励まされるとは(笑)

そして、
この旅のいちばん大切な目的へ。
娘たちを真ん中に、
両家で祝膳を囲んだ。

おいしい高知のお酒も手伝って、
初めましてのはずなのに、
よく笑った。
またひとつ、
うれしいご縁がつながった。
そして気づけば、
「いつか行ってみたいなあ」と思っていた高知に、私はいる。
年の初めにノートへ書いたことを見返すと、いつの間にか行動に移していることが、案外たくさんあった。
「よし、やるで。」
そう決めて、すぐに動くこともある。
でも、高知は違った。
「いつか行ってみたいなあ。」
それだけだったのに。

翌日、牧野植物園へ。
園内を歩いているうちに、
自分が旅人であることを
忘れていたみたい。
初めて来たはずなのに、
なんだか懐かしい。

緑の中を歩いて、
しゃがみこんだり、
立ち止まったり、
そして、また歩く。
呼吸が、気持ちいい。
「ああ、ここ好き。」
身体のほうが、
先に知っていたみたいだった。

牧野富太郎さんの姿を眺め、
植物の本をめくり、

緑の中で、
ただぼんやりする。


あのとき、
「いつか」と思った私が、
まさか娘のご縁に連れられて
ここへ来るなんて、
想像もしていなかった。
でも、
消えずに残っていた小さな「好き」が、
人生のどこかで
ふっと、つながった。
しかも今回は、
アンパンマン列車に乗って(笑)
願いはときどき、
思っていたのとは違う入口からやって来る。
楽しいね。
🌱
こんなふうに、「好き」が時間をまたいで戻ってくる話ばかり集めています。
▶︎マガジン「好きに還る旅
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読んでくださって、ありがとうございます。✨
受け取ったものは、小さな灯りになります。
そこから生まれる言葉が、またどこかへ巡りますように🍃