見出し画像

圃場で出穂期を迎えているイネの花を観察してみた

 8月に入って近隣の圃場ではイネが出穂期を迎え、花盛りとなってきました。みなさんはイネの花をご覧になったことはおありでしょうか?

真夏の空の下、青々と広がる水田のイネ。
ズームしてみました。イネに穂ができつつあるのがわかりますでしょうか?

 イネに穂ができる時期を出穂期(しゅっすいき)と呼びます。イネは出穂するのとほぼ同時に開花をスタートさせ、開花した午前中に穂先から順に籾(えい)を開いて自家受粉を行います。
 その時間はわずか1〜2時間。今日は朝から近所の圃場でそんなイネの花の様子をじっくりと撮影してきましたので、どうぞご覧ください。(^^)

午前10時〜12時頃、気温が上がると閉じていた2枚の殻(籾)が左右に押し開かれます。
籾が開くと同時に、中にある6本のおしべの糸(花糸)が急速に伸びて外へ飛び出します。この伸びる瞬間におしべの先端にある黄色い袋(葯)が破れ、中から大量の花粉が飛び散り受粉します。
受粉を終えたおしべはさらに長く伸びていき、籾の外側に力なく垂れ下がります。
開花が始まって約1時間〜1時間半ほど経つと、籾はゆっくりと閉じて二度と開かなくなります。
籾が閉じた後に殻の中で受精が行われ、約1ヶ月以上かけてお米がじっくりと育っていくのです。

 先にも書いた通り、イネの開花は穂全体で一斉に始まるのではなく、穂先から順にスタートして行きます。1つの穂が上から下まで全ての籾の開花を終えるのに約1週間、田んぼ全体では約2週間ほどの時間がかかります。
 このようにイネの出穂と開花・受粉はセットで一気に進むため、もし、このタイミングで台風や長雨が重なると、受粉が妨げられるだけでなく、稲体そのものが深刻なダメージを受けることになります。それは減収や品質低下に直結しますから、米農家さんにとっては目が離せない非常に重要な期間となるのです。

用水路を流れるきれいな水。開花にはたくさんの水が必要ですので、昔からこの時期に田んぼに張る水のことを親しみを込めて「出穂水」や「花水」と呼び、非常に重要な水管理とされています。

 さて、イネの受粉が無事に終わった後は、モミの中にデンプンが詰まっていく「登熟期」という最も重要な期間が続きます。
 調べてみましたら、この期間に米農家さんが施さねばならない主な作業は次の通り。
 1. 水管理(間断潅水と完全落水)
 2. 高温対策(乳白米の防止)
 3. 病害虫の防除(カメムシ対策)
 4. 収穫時期(刈り取り適期)の見極め


 水管理も大雨が降ったら完全にはできないし、
 高温とカメムシに対する対策かあ。
 そんなもん、どうしたらいいの?
 やれやれ、田んぼでイネを育てて
 まっとうな米を作るってホント大変な作業だな。^^;

 

いいなと思ったら応援しよう!

annon サポートしていただけるとうれしいです。いただいたサポートはよりよい記事を書くために使わせていただきます!