6月30日_余韻
【140字小説】
映画を見たあとのなんとも言えない残った興奮のような味。やがて日常にまみれて消えていくのに今だけ鼻の奥をくすぐっている。同じことを思っているのか、隣の東海林さんもスンと鼻をすする。味も匂いもないはずなのに。「また会えるといいね」彼女が笑って手を振る。笑った彼女の笑顔を僕は忘れない。
【140字小説】
映画を見たあとのなんとも言えない残った興奮のような味。やがて日常にまみれて消えていくのに今だけ鼻の奥をくすぐっている。同じことを思っているのか、隣の東海林さんもスンと鼻をすする。味も匂いもないはずなのに。「また会えるといいね」彼女が笑って手を振る。笑った彼女の笑顔を僕は忘れない。