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重要鉱物はなぜ国家戦略なのか【日本の未来を考える17のテーマ 第6回】

AIも、半導体も、量子技術も。

すべては“物質”の上に成り立っています。

データは目に見えませんが、
それを動かしているのは、目に見える資源です。

その代表が、重要鉱物です。


そもそも重要鉱物とは何か

重要鉱物とは、

産業や安全保障に欠かせない資源

のことです。

代表的なものには、

  • リチウム

  • コバルト

  • ニッケル

  • レアアース(希土類)

  • ガリウム

などがあります。

スマートフォンの電池。
電気自動車のバッテリー。
半導体。
風力発電設備。

すべてに使われています。


なぜ国家戦略なのか

重要鉱物は、どこにでもあるわけではありません。

特定の国に偏っています。

もし供給が止まれば、

  • EV生産が止まる

  • 半導体が作れない

  • 再生可能エネルギー設備が止まる

つまり、

デジタル社会も脱炭素も止まる

ということになります。

これは経済問題であると同時に、
安全保障の問題でもあります。


半導体とのつながり

半導体製造には、

高純度のシリコンだけでなく、

  • ガリウム

  • ゲルマニウム

  • レアアース

などが使われます。

資源がなければ、
技術も成り立ちません。

AIの裏には半導体があり、
半導体の裏には資源があります。


投資の視点で見ると

重要鉱物は、

  • 採掘企業

  • 精錬企業

  • リサイクル企業

  • 商社

など広い産業を持ちます。

日本では、

三井物産
三菱商事

といった総合商社が資源分野で強みを持っています。

また、リサイクル技術も重要です。

都市鉱山という言葉もあります。

使い終わった製品の中に資源が眠っている

という考え方です。


脱炭素との関係

EVや再エネの拡大は、

重要鉱物の需要増加と直結します。

脱炭素は理想ですが、

その実現には大量の資源が必要です。

つまり、

環境政策も資源戦略と切り離せない

ということになります。


希望とリスクのあいだで

重要鉱物は価格変動が大きく、

政治的な影響も受けやすい分野です。

しかし同時に、

技術進化とともに需要が拡大する可能性があります。

国家がこの分野を戦略に入れたということは、

技術の裏側まで視野に入れている

という意思表示です。


私たちはどこに立つか

デジタル社会は、
無形の世界に見えます。

しかしその土台には、

確実に“物質”があります。

AI、半導体、通信、量子。

すべては資源の上に立っています。

国家戦略に重要鉱物が入るということは、

未来の土台を守る

ということでもあります。

次回は「エネルギー」。
資源と並ぶ、もう一つの基盤を考えてみます。

▶︎ シリーズをマガジンにまとめてあります。

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