テニス選手のドーピングについて
ドーピングの話題って、実はテニス界で度々登場するのですが
あるニュースが再び議論を巻き起こしています。
2023年のウィンブルドン女王、そして東京オリンピックシングルス銀メダリストの
マルケタ・ボンドロウソバが、ドーピング検査を拒否したことで、4年間の試合出場停止処分を言い渡されました。
ボンドロウソバが検査を拒否した理由として主張しているのは
指定時間外の夜の8時に検査官が自宅にやってきたこと、その検査官が適切な身分証明をしなかったことを挙げています。
ちなみに検査を拒否した3日後、ボンドロウソバはドーピング検査を受け、陰性でした。
私はこのニュースを聞いて、同じくウィンブルドン女王になった、ハレプの件を思い出しました。
元世界ランキング1位の彼女は、ドーピング検査で陽性になったことで、2022年10月から2024年の3月まで、1年半もの間試合に出場することか出来なくなりました。
この間、裁判や手続きが何度も延期され、ハレプは度々不満を表明していました。
結果的に出場停止期間は短縮されたものの、ツアーに復帰してからは怪我なども重なり、以前のパフォーマンスを取り戻すことが出来ず、今では現役を引退してしまっています。
手続きが引き延ばされたことで、選手生命が壊されてしまったのです。
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ボンドロウソバの件に関して、私がまず問題だと思うのが、出場停止処分の期間があまりにも長過ぎることです。
テニス選手の世界ランキングは、直近1年間の獲得ポイント数で決まります。
つまり、1年間丸々試合に出なければ、ランキングから名前が消失し、圏外ということになります。
1年間でも致命的なのに、4年もの間出場できないとすると、もはやそれは引退勧告とも言えるほど残酷な処分です。
この4年という長さは、オリンピック選手が次の五輪に出られなくするため、としてWADA(アンチ・ドーピング機構)が定めたルールを根拠にしていますが
テニス選手に置き換えると、グランドスラムに出場する機会を16回も奪われることになります。
私の提案としては、出場停止期間は最長で1年間とし
その代わり復帰後の1年間は、どの大会もワイルドカードなど救済策を使わせずに出場し、プロになりたての選手と同じように、自力で這い上がらせるくらいで十分だと思います。
力のある選手ならすぐにトップレベルに返ってこれるでしょう。
出場停止期間の長さは、今後行われるであろう裁判によって短縮される可能性はありますが
最初の判断として4年を突きつけるのは行き過ぎています。
次に問題だと思うのが、ドーピングを撲滅させるという本来の目的が見失われている点です。
現行の基準では、検査の拒否はドーピング陽性と同レベルのペナルティが課されます。
ドーピングを無くすこと以上に、自分たちの検査システムに服従させることの方が重要視されているのです。
その結果、奇妙な逆転現象が起きています。
例えばドーピングの陽性反応が出た、シナーは3か月のペナルティを受けただけで試合に復帰することが出来ました。
シフィオンテクに至っては、なんと1ヶ月で復帰しています。
2人とも故意ではなかったことを主張していますが、上記の判断は最終的に本人の主張を認めたためで、真相は本人たちにしか分かりません。
ボンドロウソバはドーピング検査で陰性だったんです。
短期間で成分が体内から消滅するドーピングというのもあるようですが、ボンドロウソバの証言が本当だとしたら
全くドーピングを使用していない彼女が4年間も出場できない一方で
陽性反応が出たシナーやシフィオンテクが、たった数カ月で復帰できることになります。
これでは、ドーピングをした者勝ちになってしまうのではないでしょうか。
少し休暇を取りたいから意図的にドーピングを摂取して、後から弁護士に理由を考えてもらえばいいや、みたいな考えがまかり通ってしまうので、不条理を感じます。
別の視点から考えると、そもそもテニス選手がドーピングをしたところで、そんなに大きなメリットがあるのかも疑問が残ります。
短距離走や重量挙げなど、瞬発的な筋力を競う陸上競技とは異なり
テニスは短くても1時間、長ければ数時間にも渡ってボールを走って追いかけ続け、緻密なボールコントロールが求められるスポーツです。
筋力を増強したところで、かえってショットの感覚が狂うリスクの方が高い気がします。
テニス選手が欲するのは、短時間の爆発力ではなく
長時間試合を戦える回復力やスタミナです。
なぜならテニスは、シーズンが1月から11月までほぼノンストップで続く、異常な長さで知られるスポーツだからです。
更にトップ選手は、正当な理由なく大会を欠場するとペナルティを科されます。
商業主義で選手を人体の限界を超えて酷使しておきながら、回復手段は100%の潔白を求め、ルールを破ったら選手生命を断絶する、極めて矛盾したシステムでプロテニスは成り立っています。
単に厳格なルールを作る、守らせるだけではキャリアを絶たれる選手が続出します。
選手が健康にテニスが出来る環境を整備する、ツアースケジュールの短縮や出場義務の緩和、使用ボールの均一化など構造改革が
本質的なドーピング対策になるのではないか、と個人的には考えています。
ルールにとらわれすぎて、ハレプのような被害者を出すような真似は二度としないでほしいです。
そろそろ何か対策を講じないと、テニス選手になりたい子供が減って
将来的にスポーツとして成立しなくなるのでは、なんて思ったりもします。
以上長くなりましたが、テニス界が抱える問題をご紹介しました。
他のスポーツはどうなってるんですかね。
テニスは確かに問題を抱えているスポーツですが、私はそもそもテニス以外のスポーツは熱意を持って観戦することが出来ません。
ワールドカップも朝にやってる試合を観ようと思うのですが、見始めてもなんだか難しくて気づいたら寝落ちしてます。
もうすぐウィンブルドンの本戦が始まるので、何だかんだテニスは見ると思いますが
個人的にそんなにウィンブルドンは好きではないんですよね。雨で試合止まるし、敷居の高さに辟易するというか。
今回のドーピングの件で、モチベーションも少し下がってしまいました。
優勝予想は本戦が始まる前に出します、最近あまり当たらないので参考にならないかもですが。
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