うるさい!がうるさい
ハクション!
僕がくしゃみをする。
間髪を入れずに妻が「うるさい!」と叫ぶ。
僕が「やかましい!」と毎朝女子生徒たちに叫んでいたら、「やかましいがやかましい!」と言い返してきた気の強い女子生徒を思い出す。
うまいこと言うなぁ!と感動して拍手してあげた。
妻がくしゃみをしても、妻は自分に「うるさい!」とは叫ばない。
やかましいのに自分にやかましいと言わない先の女子生徒と同じだ。
妻はくしゃみ仕放題だ。
しかも、妻のくしゃみの音はとても大きい。
とてもうるさい。
概して、女性のくしゃみの音は大きい気がする。
腹筋の強さと関係あるのではないかと僕はその関係について探究したい。
でも、はるか彼方の教室からくしゃみの音が聞こえてくる男性教師もいるしな…
僕が咳をすると即座に「うるさい!」と妻が叫ぶ。
「これは咳だから」と僕が言っても信じてもらえない。
僕の咳はくしゃみと同じ音がするらしい。
風邪なんてうかうかひいていられない。
咳き込むたびに「くしゃみ、うるさい!」と怒られる。
喘息気味の僕はとても困る。
「これ咳だから」と説明してから咳をする。
説明責任は僕にある。
僕が鼻歌を歌うと電光石火のごとく、妻が「うるさい!」と叫ぶ。
声を出して歌いでもしたら大変だ。
「やめてー!」と、妻は絶叫する。
そっちの方がかなりうるさいのだが。
妻は好きな時に好きなだけ歌う。
妻が自分に「うるさい!」と、ツッ込みを入れることはない。
ノリノリで歌う。
かなりうるさい。
寝ている時に僕はイビキをかくようだ。
妻が僕の顔をパンチしたり、背中をキックしてくる。
「呼吸が止まってるから助けてあげてるのよ」と言う。
夕食後、妻はソファで寝落ちして、軽くイビキをかいていることがたまにある。よほど疲れているのだろう。
妻はいびきをかく自分にパンチもキックもしない。
僕に叫び疲れて自分にパンチする元気もないのだろう。
僕は妻をそっと寝かせておく。
静かだ。
「あー!!寝てたーー!」と、途中で起きて妻は絶叫する。
メッチャうるさい。

