[詩] 日向と花
歩道橋を渡る君が振り返る
小さな口が動いた瞬間
風が攫ってしまった
ビルの切れ間を跨ぐ
ふわりと舞う香りはひなたの花
見上げれば
立ち昇る光の柱が見える
梯子にしたら太陽まで届くかな
そう言いたげな君
木漏れ日の下で影とともに踊る
くるり回れば
同時に飛んでいく靴
その顔を見れば
幸せなんだってわかる
白いキャンバスに描く
透明の絵の具は
君のために用意された色
歩道橋の上を歩く
通りがかる車が
掻き消していく足音
振り返れば君は笑っている
あの日と同じで
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