持っているのに見えないモノ | あなたの視点があなたの居場所をつくる
目の前に
二つの部屋がある。
左の部屋は金の部屋。
右の部屋は木の部屋。
手には
半分まで水が入ったグラス。
金の部屋
左の部屋に入る。
中は広いホールになっている。
多くの身なりの良い人々が
優しい笑顔を
あなたに向けて
歓迎してくれる。
「水どこでこぼした?」
「なんで全部入れてこなかった?」
「そんなグラスをここに持ってきて」
「安っぽいグラスだ」
「ずいぶん汚いがいつ洗った?」
「よくそれでこの部屋に入ったな」
「半分の水で何ができるのだ?」
「恥ずかしい」
「可哀そう」
「水しか持ってないの?」
「全部入れてから出直して」
「あなたはまだ準備ができていない」
「足りないものがたくさんある」
「あなたに価値はない」
「だから言ったでしょ」
「そもそも無理だ」
「これしかないとは」
「期待と違った」
「隣の人を見てわからない?」
「どこの出身?」
「ああだからね。」
「あなたのために言っている」
彼らは
リスクの話をする。
「これでは足りない」
「失ったものは何か」
「自分たちの仲間に値するか」
「自分を脅威に陥れないか」
欠けていることを前提に
世界を見つめる。
あなたは部屋を
一周ぐるりと回り
全員に挨拶をして
部屋を出る。

満たされているのか
木の部屋
右の部屋に入る。
中は全く同じホールだ。
多くの身なりの良い人々が
優しい笑顔を
あなたに向けて
歓迎してくれる。
一人目の紳士がこうつぶやく。
「ほうあなたは水を持ってますな」
二人目も続ける。
「半分も水を持っているとは」
回りのゲストもあなたに気が付く。
「いままでの努力の結晶だ」
「グラスも丁寧な手入れがされている」
「傷がついているのは長年大事に使ってきたからだろうか」
「私も以前は水が入っていたのだ」
「失ってから気が付く良さもある」
「この水はどんな味がするのか?」
「なぜこの水を選んだ?」
「酒ではなく水である理由は?」
「もしよければ私のワインと交換しないか」
「一口だけ味見できるか?」
「まだ半分もある」と考える人たちがいる。
彼らは
可能性の話をする。
「ここから何ができるか」
「どうやって増やすか」
「どうやって活かすか」
足りていることを前提に
さらなる未来を描く。
どこにあなたの居場所を求めるか
どちらの部屋も
間違っていない。
金の部屋は
崩れないための力を与え
木の部屋は
前に進む力をくれる。
ただし
人は
「どの部屋に長くいるか」で
思考がつくられる。
そしてもう一つ。
本当に強い人は
部屋を選べる人である。
グラスの水は同じ。
部屋もただの空間。
それでも
どこに身を置くかで
自分の未来は大きく変わってしまう。
ぜひ振り返ってほしい。
あなたが持っているモノはなにか?
そして
あなたはどちらの部屋の
ゲストであるか。
子どもであり
父であり
母であり
友であり
師であり
上司であり
部下であり
仲間である
あなたの存在が
あなたの周りに
静かに
波紋を起こしている。
ある日
あなたは自信を持って
言うかもしれない。
何度も耳にした
だれもが賛同する言葉だ。
「これしかないから
無理に決まっている」
noteでの出会いに
感謝。
